井筒俊彦『意味の深みへ』(岩波文庫)

人間的「現実」の構成原理として、文化は、それぞれ、複雑に入り組んだ網目構造をなしており、その網目を通じて存在の渾沌が秩序づけられる。人間実存を、それのあらゆる次元において規制する一つの世界地平が、そこに現象する。――p.64
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