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【2022年2月】 #多様性カレンダー

"性の多様性"とは?
男性か女性かの二者択一で性別を規定したり、異性愛のみが正しいかのような見方をするのではなく「多様なセクシュアリティのあり方を認め合おう」という考え方です。

”ジェンダー”とは?
ジェンダー(gender)とは、性別を意味する言葉です。しかし、生物学的な性を表す「セックス」(sex)とは違い、社会や文化で異なる男女の役割・関係性・価値などに基づく考えや価値観を指します。

多様な性のあり方を伝え、つながりを伝えたい。
そんな想いから、"性の多様性"普及啓発カレンダー「多様性カレンダー」を作成しました。(毎月発行予定)
ここでは、ジェンダーやセクシュアリティの可視化や権利について考える国際的な記念日、多様な性にまつわるエンターテイメントニュースをお伝えし、性の多様性に興味を持っていただくきっかけとしてご活用ください。

2022年2月1日〜|1990年代日本映画―躍動する個の時代

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特集上映「1990年代日本映画──躍動する個の時代」が2月1日から3月6日、4月5日から5月1日にかけて東京・国立映画アーカイブで開催される。

日本映画史に残るヒット作品、社会現象になった話題作
当時の日本映画の歴代配給収入記録を塗り替えた『もののけ姫』(宮崎駿)をはじめ、90年代の実写日本映画最大のヒットとなりシリーズ化もされた『踊る大捜査線 THE MOVIE』(本広克行)、ブームを巻き起こし後にハリウッドでもリメイクされた『Shall we ダンス?』(周防正行)や『リング』(中田秀夫)、単館系26週ロングランとなり映画賞を席巻した話題作『月はどっちに出ている』(崔洋一)などを上映します。

第一線で活躍する監督たちの初期作に注目
1990年代には様々な分野から監督デビューが相次ぎ、その多くが現在も活躍し続けています。是枝裕和『ワンダフルライフ』、岩井俊二『Love Letter』、橋口亮輔『二十才の微熱』、松岡錠司『きらきらひかる』、佐藤嗣麻子『エコエコアザラク WIZARD OF DARKNESS』、園子温『部屋 THE ROOM』、熊切和嘉『鬼畜大宴会』、三池崇史『新宿黒社会 チャイナマフィア戦争』、廣木隆一『800 TWO LAP RUNNERS』平山秀幸『ザ・中学教師』、青山真治『Helpless』、矢口史靖『ひみつの花園』など、日本映画を牽引するトップランナーたちの若々しい初期作品に注目ください。

女性監督の躍進
1990年代には女性の監督が増え始めました。松浦雅子『人でなしの恋』、佐藤嗣麻子『エコエコアザラク WIZARD OF DARKNESS』、風間志織『冬の河童』、松井久子『ユキエ』、浜野佐知『第七官界彷徨 尾崎翠を探して』といった長篇作品、また、河瀨直美による中篇や実験映画で活躍した小口詩子、和田淳子の短篇作品も上映します。

映画に見る女性像の変遷
「ジェンダー」という言葉が定着し、性別役割に対する意識が変化した1990年代には、女性のライフスタイルについても従来とは異なる観点で描かれるようになりました。主体的なヒロイン像を描いた『ひみつの花園』(矢口史靖)、働く女性のシスターフッドを題材とした『OL忠臣蔵』(原隆仁)、時代に即した家庭像を反映した『毎日が夏休み』(金子修介)など、ユニークな試みにご注目ください。

多様化するセクシュアリティ
1990年代は、同性愛者に対する差別が違憲とされたり、ゲイやレズビアンの人々がメディアで積極的に取り上げられるなど、LGBTに対する意識が前景化した時代でもありました。映画もまた、この主題を意欲的に取り上げました。本上映会では、セクシュアリティの混沌を題材とした実験映画『ばら科たんぽぽ』(小口詩子)や、女性同性愛描写が含まれる『エコエコアザラク WIZARD OF DARKNESS』(佐藤嗣麻子)、日常ドラマにおいて男性同性愛者を描いた『二十才の微熱』(橋口亮輔)『800 TWO LAP RUNNERS』(廣木隆一)『きらきらひかる』(松岡錠司)などを上映します。

時代を魅了した俳優たち
《活躍した話題作を上映》
役所広司『Shall we ダンス?』『シャブ極道』『CURE』 /豊川悦司『きらきらひかる』『Love Letter』『居酒屋ゆうれい』 /永瀬正敏『死んでもいい』『我が人生最悪の時』/織田裕二『踊る大捜査線 THE MOVIE』 /哀川翔『ネオ チンピラ 鉄砲玉ぴゅ~』/片岡礼子『二十才の微熱』『鬼火』

《俳優キャリアの原点!若き日の作品を上映》
西島秀俊『居酒屋ゆうれい』/浅野忠信『Helpless』/井浦新(ARATA)『ワンダフルライフ』/西田尚美『ひみつの花園』/渡辺真起子『M/OTHER』/板谷由夏『アベックモンマリ』

アニメーション映画の作家性の深まり
1990年代は、劇場用アニメーションが幅広いファン層を獲得して作家性が深まり、インパクトの大きな作品が送り出されました。多大な影響を及ぼした作品として、『機動警察パトレイバー2 the Movie』(押井守)、『耳をすませば』(近藤喜文)、『もののけ姫』(宮崎駿)、『PERFECT BLUE』(今敏)を35mmフィルムでご覧いただけます。

海外映画祭など国際的に評価された作品
1990年代には、海外映画祭で日本映画が注目を集め、国際的な評価が高まりました。ヴェネツィア国際映画祭で受賞した北野武『HANA-BI』、カンヌ国際映画祭で評価された諏訪敦彦『M/OTHER』、ベルリン国際映画祭などで受賞した篠崎誠『おかえり』、ロカルノ国際映画祭で注目された塩田明彦『月光の囁き』、サン・セバスチャン国際映画祭やナント三大陸映画祭などで受賞した是枝裕和『ワンダフルライフ』などを上映。

企画名:1990年代日本映画――躍動する個の時代
(英題)Flourishing Independent Filmmakers: Japanese Films in the 1990s
〈第1期〉2022年2月1日(火)―3月6日(日)
〈第2期〉2022年4月5日(火)―5月1日(日)
会期中の休館日:月曜日
会場:国立映画アーカイブ 長瀬記念ホール OZU[2階]

【前売指定席券】
第1期は1月25日(火)以降、第2期は3月29日(火)以降、毎週火曜日10:00amにチケットぴあにて翌週(火-日)上映回の前売指定席券(全席指定席)を発売します(発売日変更等の場合はHPでお知らせします)。
[Pコード:551-909]
▷一般:520円/高校・大学生・65歳以上:310円/小・中学生:100円/障害者(付添者は原則1名まで)・国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズ:無料
*前売指定席券のみ販売いたします。
*会場でのチケットの販売はございません。
*障害者(付添者は原則1名まで)・キャンパスメンバーズの方も、前売指定席券をお求めください。

2022年2月1日|映画『息子のままで、女子になる』配信スタート

男性としての人生に違和感を持ち続けてきた、トランスジェンダー『サリー楓』さんの半生を追ったドキュメンタリー映画『息子のままで、女子になる』がNetflixをはじめとする各種プラットフォームで配信スタート。
[公式サイト]
https://www.youdecide.jp/

2022年2月1日|日本初演ミュージカル『The View Upstairs -君が見た、あの日-』開幕

アメリカ・ニューオリンズに実在した「アップステアーズ・ラウンジ」というゲイクラブで1973年に実際に起きた放火事件を題材に、ブロードウェイの新進気鋭の若手作家、マックス・ヴァーノンが作・作詞・作曲を手掛けた本作。2017年に米オフブロードウェイで初演され、今回が日本初演となる。
本公演では、演出・翻訳・訳詞・振付を市川洋二郎が担当し、現代から1973年にタイムスリップしてしまう若きデザイナー・ウェス役を平間壮一、ウェスに惹かれていく若い男娼・パトリック役を小関裕太が務める。このほか、女性と結婚して子供もいる“クローゼット”のゲイであるバディ役で畠中洋、シングルマザーのイネズ役でJKim、昼は建設作業員、夜はラテン系ドラァグクイーンのフレディ役で阪本奨悟、ホームレスの孤独な男娼・デール役で東山義久、ゲイバーに集まる人々のメンター的存在、ウィリー役で岡幸二郎が出演する。
上演時間は約2時間15分。東京公演は13日までで、24日から27日まで大阪・森ノ宮ピロティホールでも公演が行われる。

2022年2月1日|映画『君の名前で僕を呼んで』配信スタート

誰もが胸の中にある柔らかな場所を思い出す。
初めての、そして生涯忘れられない恋の痛みと喜びを描くまばゆい傑作。
80年代の北イタリアの避暑地を舞台に、17歳と24歳の青年の、初めての、そして生涯忘れられない恋の痛みと喜びを描いた『君の名前で僕を呼んで』。
昨年11月24日に全米公開されると、男女を問わず、世代を問わず、誰もが胸の中にある柔らかな場所を思い出すような、まばゆい傑作と絶賛された本作。オスカー前哨戦の賞レースで多数の賞をさらって話題を集め、第90回アカデミー賞において、作品賞、主演男優賞、脚色賞、歌曲賞の4部門にノミネートされました。主演は、主演男優賞やブレイクスルー賞を軒並み受賞し、今や初主演にしてオスカー主演男優賞最年少も期待される新星ティモシー・シャラメ。共演は、長身の整った容姿も魅力的な『コードネーム U.N.C.L.E.』のアーミー・ハマー。アカデミー賞脚色賞にノミネートされ、受賞すれば最年長受賞となる現在89歳の名匠ジェームズ・アイヴォリー。『眺めのいい部屋』や『モーリス』、『日の名残り』といった名作を生み出して来た名匠が、17歳と24歳の青年の初めての、そして生涯忘れられない恋の痛みと喜びを描きました。監督は『ミラノ、愛に生きる』のイタリア出身のルカ・グァダニーノ。主演、助演すべての俳優たちの見事なアンサンブルと、美しく深いシナリオを得て、いよいよその才能を花開かせた傑作です。
各種プラットフォームで配信スタート。

2022年2月11日|科学における女性と女児の国際デー

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2月11日は「科学における女性と女児の国際デー」(International Day of Women and Girls in Science) です。

国連は2015年に、科学技術、工学、数学といった理系の学問や仕事が少女と女性にも平等かつ全面的な参加が達成されることを目指し、2月11日を「科学における女性と女児の国際デー」と宣言しました。

“女性は理系・テクノロジー・ITが苦手”というステレオタイプは古い。
健康増進から気候変動への対応まで、持続可能な開発に立ちはだかる大きな課題を解決するには、あらゆる才能を総動員する必要があります。そのためには、これらの分野にさらに多くの女性を取り込むことです。研究における多様性は、才能ある研究者の数を増やし、新しい視点、才能、創造力を生み出します。「科学における女性と女児の国際デー」は、女性や女児が科学技術分野で活躍できる機会を強化することを目指しています。

2021年10月に公開された早稲田アカデミーのCMがとても素敵だったのでご紹介。
虫が大好きな少女が、「女の子で虫が好きって変なのかな?」と、虫に夢中なことで周りから浮いてしまう経験をしながらも、父のある言葉に支えられ、"自分の好き" を貫きます。
自らが見つけた好きと、それを信じ、支えてくれる大人のおかげで、大偉業を成し遂げる少女の、力強い成長を描きます。泣いた!

2022年2月17日迄|クラウドファンディング『X01プロジェクト』

『X01プロジェクト』はジェンダーニュートラルを推進し、社会の性差をなくしていくとともに世の中に男女以外の性の存在(Xジェンダー)の可視化・認知を図るプロジェクト。
Xジェンダーの認知活動の一環として、渋谷交差点のビジョンで当事者たちが出演するPVを放送するためのクラウドファンディングを2022年2月17日まで実施中。

2022年2月20日〜26日|Aromantic Spectrum Awareness Week / Aro Week

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2022年2月20日〜26日は「アロマンティックスペクトラムアウェアネスウィーク」(Aromantic Spectrum Awareness Week / AroWeek) (以下: AroWeek)です。
「アロマンティック」とは他者に恋愛感情を抱かない人。
恋をするかしないかは、個人の自由だ。とはいえ、そもそも恋愛感情や性的な感情を抱かないセクシュアリティがあることを、見落としてはいけない。

AroWeekとは、恋愛的な関係に関心ない人を含む、アロマンティックスペクトラムを自認する人々の可視化、理解促進するための国際的な啓発週間です。

これに関連して、他者に性的感情を抱かない人のことを「アセクシュアル」といい、毎年10月24日~30日が「アセクシュアルアウェアネスウィーク」(Asexual Awareness Week / AceWeek) だ。

2022年2月26日|映画 『チェチェンへようこそ ーゲイの粛清ー』 公開

ロシアのチェチェン共和国で、LGBTQの人々を弾圧する政府当局に命懸けで立ち向かう活動家グループを追ったドキュメンタリー。
ゲイやトランスジェンダーであることが“悪”とされるチェチェンでは、LGBTQの人々は当局が関与する拘束や拷問への恐怖に怯え、息を潜めて暮らしている。しかし世界的に抗議の声をあげるには情報が少なく、ロシア連邦政府からの対応も得られないため、活動家たちは秘密裏にネットワークを駆使し、想像を絶する危険な仕事に奔走する。
映画ではロシアLGBTネットワークやモスクワLGBT+イニシアティブコミュニティセンターの活動家グループに密着し、彼らが直面する困難と日々の地下活動をゲリラ撮影の手法で記録。当事者の安全のため最新技術を駆使して匿名性を守りながら、非人道的な迫害の様子と危機的状況を暴き出す。
監督は「マーシャ・P・ジョンソンの生と死」などで知られ、ノンフィクション作家としても活躍するデビッド・フランス。
2022年2月26日よりユーロスペース、シネ・ヌーヴォ、MOVIX 堺、元町映画館 ほか全国上映開始

2022年2月公開中の映画

『ユンヒへ』

韓国から小樽へ。降り積もる雪の下に隠されていたのは、母とその初恋の女性が閉じ込めた恋の記憶
東アジアに生きるふたりの女性の愛を描き、世界中で絶賛されたラブストーリー。
2020年には韓国のアカデミー賞ともいえる青龍映画賞で、最優秀監督賞と脚本賞をW受賞した映画『ユンヒへ』の監督・脚本を手掛けたのは、長編2作目となる新鋭のイム・デヒョン。
2022年1月7日(金)よりシネマート新宿ほか全国公開中。

『パーフェクト・ノーマル・ファミリー』

ある日突然、両親から離婚する、その理由はパパが女性として生きたいからだ、と告げられた11歳のエマ。
多感な少女は父の生き方を受けとめることができるのか……。
マルー・ライマン監督が11歳のときに父親が女性になった実体験を基に脚本を書き、初監督を務めた。
2021年12月24日(金)より新宿シネマカリテほか全国開中。


『フタリノセカイ』

トランスジェンダーの青年と、その彼女を描いたラブストーリー。ジェンダーの壁だけでなく、家族をつくることや子供を授かれないことなど、さまざまな恋人の事情と、愛について問いかける。監督は自らもトランスジェンダーの飯塚花笑。
2022年1月14日(金)より新宿シネマカリテほか全国公開中。(好評につき上映再延長!)


『天空の結婚式』

息子が連れてきた「婚約者」は「男」だった・・・

イタリアで、2016年に下院議会で同性カップルの結婚に準ずる権利を認める「シビル・ユニオン」法が可決されたことを受けて、ニューヨークのオフ・ブロードウェイでロングラン上演された大ヒット舞台「My Big Gay Italian Wedding」が、イタリアのコメディ映画界の重鎮アレッサンドロ・ジェノヴェージ監督によって遂に映画化。
イタリアの「天空の村」を舞台に、ゲイカップルとそれをなかなか認められない親世代との世代間ギャップが巻き起こす大騒動を通して描く、自分の中の偏見や差別に上手く向き合えない全ての人たちに贈る、21世紀の今を生きる家族の物語。 
2021年1月22日(土)よりYEBISU GARDEN CINEMA、新宿シネマカリテほか全国順次公開中。


『ゲームボーイズ THE MOVIE ~僕らの恋のかたち~』

YouTube配信で世界中の人々を釘付けにしたフィリピン発の大ヒットBLドラマ『GAMEBOYS』。第10回国際エミー賞キッズアワード(実写部門)へのノミネートを筆頭に、世界中で高い評価を獲得した傑作ドラマの続編となる本作。パンデミックの今を描いた甘くて切ないBLストーリー。
2021年1月21日(金)より全国順次公開中。

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NANA
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