認識しやすい環境設定 Part.2
認識しやすい環境設定のラストパートになります。
今回は下記の環境設定について詳しく解説します!!
・地と図の関係にも気を配る
・「何か」を理解しやすい環境設定
・環境をケアに生かす
認識しやすい「地」と「図」
高齢者は、色の識別能力が低下するとともに、「地(背景・バック)」と「図(対象物・主体)」の判別能力も低下してくるので、対象物に似た模様などがあると認識することが困難になります。
このように、認知症高齢者では認識・識別能力が低下するので、認識しやすい環境設定を心掛けることが必要です。
認識しやすくすることで、安全性や自立度が上がることもあります。
食事をたくさんに見せる
錯覚にはさまざまな種類があります。
ケアに活用できる錯覚も多数あるので、ケア上の一つの工夫として錯覚も活用しましょう。
例えば、過食傾向が強い方やたくさん食べたいという気持ちが強い方へ、見た目がたくさんに見えるように工夫することなどです。
これらの技法は、レストランなどでも活用されています。
認識しやすい「物」
新しい物は、しっかり見えていてもそれが何か分からないことがあります。
認知症の方は記憶力の低下により新しい物に対する認知・理解が低下し、記憶に残っている昔の類似物品に当てはめて認識してしまうこともあります。
デザインが今までにないものであったり、違う用途の物に似ていたりすると誤認しやすくなるので注意が必要です。
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