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毎日のケアの考え方と、認知症の初期から低下する機能について

日々のケアの考え方

ケアは『改善する』⇒『低下を防ぐ』⇒『低下を遅らせる』⇒『低下しても大丈夫にする』の考え方が大切です。

認知症の方への生活支援は、改善が見込める場合は可能な限り改善するように働きかけ、改善が見込めない場合は、レベル低下を防ぐとともに、現在のレベルでも充実した生活が送り続けられるように働きかけます。

例えば、記憶力低下の場合、記憶力が改善する可能性がある場合は、漢字、計算、迷路、足し絵などの各種テキストやレク・アクティビティーなどの中で、記憶力を改善するプログラムを提供していき、改善が期待できない場合は、その記憶力レベルで過ごせるように、職員が本人の記憶力に成り代わって教えたり、提示物を貼ったり、記憶補助用具を使用したりします。

また、あまり記憶力が必要ないように、分かりやすい環境にするなどの工夫をします。

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すなわち、改善できることは可能な限り改善し、低下が防げることは可能な限り低下を防止・遅延させ、防げない場合は、低下した状態でも安心して豊かな生活が過ごせるように、本人の残存機能・能力を最大限生かしながら、職員の直接的ケアや環境設定などを工夫することで支援していくということです。

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