新春「生活者見立て通信」特別版を公開
QOのプランナーがマーケティングに関わる方にお届けしている「生活者見立て通信」。
今回は新春のご挨拶として、6つの業界・商材にフォーカスし、生活者動向や社会潮流の見立てをつくりましたのでご紹介します。
【概要一例①:「お金」】
すぐ貯めてすぐ使う“インスタント貯金”を取り入れ「今の喜び」も満たすマネーマネジメントスタイル
QOプランナーは、生活者の今年の「お金」における行動・意識・価値観について、「すぐ貯めてすぐ使う“インスタント貯金”を取り入れ「今の喜び」も満たすマネーマネジメントスタイル」と見立てています。将来に備えて中長期的な資産形成を行う一方で、あえて短期的な貯金目標を立てて取り組むことで、いまの幸せも満たしながら自分にとってサステナブルな方法でお金管理に挑んでいく時代に着目しました。
背景として、例えば、経済的不安から、自分の貯蓄目標を周りに共有しお金の節約について声を上げる「Loud Budgeting」(*1)、高い目標を立て極端な貯蓄方法を取る「リベンジ貯蓄」(*2)、経済的ストレス緩和のための「破滅的消費(Doom Spending)」(*3)の傾向などが挙げられます。
こうした背景や見立てとともに、日々のマーケティングに活用するための「攻略のツボ」も下記のようにご紹介しています。
【生活者の攻略のツボ】
・「今」の喜びを満たすことをサポート
1年間の定期購入分のポイントを前借して、今欲しいものをゲットできる「ポイント/マイル前借サービス」
・ひとりでコツコツから、みんなでワイワイへ
お金について話すことをタブー視せず、不安も目標もオープンに語って、応援しあう自動貯金アプリ (Finbee(*4))
・お金が増えるウキウキ・わくわく感を短期間でコンスタントに実感できる
達成した貯金額に応じてキャラクターが成長し、新しいスキルやアイテムを獲得できる貯金連動ゲームアプリ
【概要一例②:「外食」】
マンネリ感をデトックスしたい!「外食の小旅行化」の兆し
QOプランナーは、生活者の今年の「外食」における行動・意識・価値観について、「マンネリ感をデトックスしたい!「外食の小旅行化」の兆し」と見立てています。効率化を重視して日々の食事が雑になるなど予定調和が続く日々の食生活の反動で、今の時代における外食行動も変化していることに着目しました。
背景として、例えば、仕事などをしながら何かを食べる「ながら食べ」の増加(*5)や、1日2食以下の時もある「ごはんキャンセル界隈」の増加(*6)の一方、体験を通して食を楽しむ「わざわざグルメ」への関心の高まり(*7)の傾向などが挙げられます。
こうした背景や見立てとともに、日々のマーケティングに活用するための「攻略のツボ」も下記のようにご紹介しています。
【生活者の攻略のツボ】
・食べに行く外食ではなく、「遊びに行く外食」
有名料理店やサウナ/美術/音楽などが揃い、日常の中で旅行するように楽しめる外食施設(例:SALON91°(*8))や、横丁や伝統芸能、世界的エンタメショーなど、世界を旅してるかのように楽しめる飲食施設(例:グランハマー(*9))
・家にいるだけじゃ得られない、旅行でしか味わえない「WOW‼な体験」を浴びに行く
家の食事では満たせないWOW‼な体験を提供する、尖ったコンセプトの飲食店(例:大衆音楽酒場WAKASU(*10))や、行き当たりばったりな小旅行のように、気軽に立ち飲みして終電を逃しても泊まれる施設(例:渋谷文化進化(*11))
【ご案内】その他業界・商材
◆ビューティー
「お気に入りの美容アイテムは、ポーチにしまわずアクセサリー感覚で身にまとい、さりげなく「自分らしさ」を表現することを楽しむウェアラブル・ビューティー」
◆学び
「~勉強でも遊びでもない新しい学びの形~
“双方向コミュニケーション学習”がリスキリングを加速させる兆し!?」
◆飲料
「タイパ志向、不規則&フレキシブル食生活が広がる社会で、ワンハンドフードの次なる進化
主食も“食べる”から“飲む”スタイルへ 「ドリンクお食事化」の兆し」
◆エンタメ
「ちょっとした時間であっても、何かに“浸りたい” !
“スキマーシブ(スキマ時間×イマーシブ)”で、深まる体験感!」
【生活者見立て通信とは】
QOのプランナーが、定期発行しているレポート「生活者見立て通信」では、世の中の流行やトレンドに関する具体的な「事例・事象」を数多く紹介し、背景にあるインサイトについて独自の視点で「見立て」て、日々のマーケティング活動に活かす「ツボ」を提案しています。