見出し画像

その悩み、達磨大師ならこう言いそう1【達磨大師にお悩み相談1】

達磨大師(だるまたいし)。
彼は「ダルマさんが転んだぁ!!」で有名なダルマのモデルとなった1400年前のインド出身のお坊さんだ。

達磨大師は、ダルマのイメージの通りでめっちゃ可愛くてキュート・・・と思いきや、ぜんぜん違った。

めっちゃ怖そうじゃん。。。



ちなみに、達磨大師は、こんな怖い顔してるんだけど、見かけによらず「ザ・悟ってる」的なグレートなお坊さんだ。

その彼のグレートさが分かるエピソードを紹介しよう。
彼が中国の「梁の皇帝」に謁見した時の話だ。

梁の皇帝
「朕はたくさんの寺院を建てたり仏教を保護してきた。
御利益(ごりやく)とか功徳(見返り)とか、たくさんあるよね?」

達磨大師
「無功徳!!!!
功徳(御利益・見返り)なんて、ありません!!」

梁の皇帝
「は?」


梁の皇帝は、功徳(御利益・見返り)を期待してお寺建てたり仏教を保護してきた。
にもかかわらず、超グレートなお坊さんの達磨大師から「功徳(御利益・見返り)は無い!!」とビシッと否定されてしまった。

梁の皇帝がキレやすい性格だったら、達磨大師を速攻で処刑していただろう。
まさに、手も足も出ずに。。。

でも、なんとかセーフ!!
(あの時、梁の皇帝が達磨大師を処刑しなかったおかげで、「禅」の哲学が生き残って現在まで存続してきて、ビル・ゲイツやジェフ・ベゾスやイチローなどなど世界の著名人が「禅」を取り入れて大活躍するに至ってます。
梁の皇帝さん、ナイスプレー!!!!)


ところで、冷静に考えると、達磨大師のおっしゃるとおりで、功徳(御利益・見返り)というモノはどこにも無い。実体がない。
そして、実体ないので、見たり触ったり観測したりできない。
すなわち、功徳(御利益・見返り)とは、人間の脳ミソの中に「まぼろし」として存在する"幻想・妄想"であり、我々が勝手に「ある」と錯覚してるに過ぎない。

つまり、功徳(御利益・見返り)に期待するとは「ないモノを"ある"」と思い込みしてこじらせることだ。
しかも、御利益や見返りを期待するのは「エゴ丸出し」だ。
このような「エゴ丸出し」で「ないモノを"ある"」と思い込みする事は、仏教的にいえば「煩悩」であり「アウト~!!」だ。

さて、上記の内容を鑑みて、達磨大師にお悩み相談したらどうなるのか?を勝手に書いてみたい。
本日のお悩み相談は、下記の3つ。



相談者Aさん
「日本中あっちこっちの神社仏閣に参拝して息子の合格祈願したんですが、息子の3浪が決定しました。
どうしてでしょう?」

達磨大師
「無功徳!!!」


相談者Bさん
「縁結びに効果あると言われてる高価な仏像を買って毎日磨いてます。
なのに、いい人とまったく出会えません。
ぜんぜん御利益(ごりやく)ありません。
なぜでしょうか?」

達磨大師
「無功徳!!!!」



相談者Cさん
「善行すれば自分に返ってきて自分に良い事起きると聞きました。
良い行いを心がけてますが、近頃、ロクなことありません。
どうしてですか?」

達磨大師
「無功徳っっっ!!!!!」


以上、"身も蓋もない回答"ばっかりだけど、達磨大師にかかればこんな感じで一刀両断されそう。


てなわけで、彼の言葉を肝に銘じて、「功徳・見返り・御利益」とかいうエゴ丸出しな妄想を抱かないようにしたいと思う。

ところで、日本のお寺ではどこでも「この◯◯を買えば見返りあるよ~。功徳あるよ~。御利益あるよ~」的な商売してるんですけど、あれはいったいなんなのだ?
達磨大師のありがたい教えは、ガン無視なのね?

達磨大師がその事を知ったら「マジ、無功徳~~~!!」と叫びそう。
この怖い顔で。。。(汗)

いいなと思ったら応援しよう!