なぜ、個人のブランディングがうまくいかないのか?
Voicy「コテツのブランディングと商売の話」 コラム
読めばブランディングができて、商売が上手くなる。
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コテツです!
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同じテーマを持っている、やまけんさんとのトークショーで
非常に気づきのある内容になります。
内容は、
コロナ禍で消費者の心理が変化している中での
今のブランディングについて、
最新の事例も含めて
ブランディングに何が一体大事なのか?
をお話しします!
コテツゼミで何をやるか?も話します。
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Voicy No.0021 2021年8月24日収録
なぜ、個人のブランディングがうまくいかないのか?
そもそも何のためにやるの?
今日のテーマは
「なぜ、個人のブランディングがうまくいかないのか?」です。
個人のブランディングがはやっていて、SNSの登場とともに、すごく一般的になってきました。これは、影響としてインスタが大きいよね。
個人のブランディングは、うまくいかない人が多いです。
コテツとしての言い方の「ブランディング」であれば、個人にとっては、今後すごく必要性は上がるとみています。
ただ、「ブランディング」という言葉がめちゃくちゃ抽象的。
「おいしい料理、いいよね」と一緒で、おいしい料理といったときに、100人いたら100人全く違うものを思い浮かべると思うので、多くの人はかみ合っていません。
「個人のブランディングをやったほうがいい」とアドバイスして、けしかける人がいます。アドバイスを受けた側が個人のブランディングをやったほうがいいんだなと思っても、ブランディングの完成予想図が全く違うということが世の中で無数に起こっています。
これは企業でも起こっています。
個人のブランディングをやることによって、その人が自分のスタイルを持ち周りが理解しやすくなるから、やることはお勧めするんだけど、そもそもうまくいかない。
なぜか。
まず、大本の大問題として、個人のブランディングを何のためにやるか、全然考えられていない。それが個人のブランディングがうまくいかない理由です。
そもそも何のためにブランディングをやるのか、あなたにとってどういうことがブランディングか曖昧すぎます。この2個を考えていない人が多すぎます。
ブランディングとは何のことを言っているのかは、コテツの放送を聞いて考えてほしい。多分それが一番早いし本質を突いている。コテツのVoicyを聞いて考える時間を取っていただければ、「そもそもブランディングって何だっけ」というところで訳が分からなくなる方を防げます。2つの重要な問いのうち、1個はそれで乗り切ろう。
もう1個の「そもそもあなたは何のためにブランディングをやっているの」に関しては、整理が必要です。
これは「成功したい」「お金持ちになりたい」みたいなのがうまくいかないのと全く一緒。お金持ちってどういう状態のこと? お金持ちといっても、月収を上げたいのか資産を増やしたいのかで全然違います。フローとストックのどっちを増やしたいのか。そもそも、お金持ちは収入が増えたらお金持ちなのか。そこを考えないから大体うまくいかないです。
何のためにやるのかを抜きにして方法論ばかりあさっている人は、絶対うまくいかないパターンの鉄板です。
例えば、インスタのフォロワーが増えるとビジネスがうまくいくと思ってますとか、YouTubeの再生回数が増えると食べていけるみたいな、SNSがめちゃ見られると儲かるみたいに思っている人が結構いらっしゃるけど、なぜですか。
それって、そもそもブランディングじゃないとも思うし、ブランディングとは言いません。
ユーチューバーになって広告費で今の仕事の収入を超えたいというのが、その人の問いで一番上に置くものになるはずだけど、なぜかそれをブランディングだと多くの人は言いたいんです。
個人のブランディングをやって、とにかく儲けたい、有名になりたい。これは自己承認欲求とか自己顕示欲です。知名度を上げることでビジネスに生かしたい。ある活動や運動への参加を促したい。自分が何かやっていて、その共感者を増やしたい。あることを成し遂げたい。
今5個言いました。
1.儲けたい。
2.有名になりたい。
3.知名度を上げて売上につなげたい。
4.活動・運動を知らしめたい。
5.自分に伝えたいことがあって、その共感者を増やしたい。
まずこういう整理をしたほうがいいです。
とにかく儲けたいし、個人のブランド力が上がるとお金が得やすいと思っているなら、お金が得やすいブランドづくりをする必要があるし、有名になりたいという自己承認欲求や自己顕示欲があって、ワーキャー称賛があれば、自分の人生でお金がなくても周りとうまくやっていけなくてもいい。
わざわざ極論を言っていますけど、フォロワーが多くて「いいね」が付くのがいいのであれば、それに向けて手を打てばいい。
知名度を上げれば売上が上がると踏んでビジネスに生かしたいというのであれば、そういう作戦を立てたほうがいいし、何のためにやっているかは一回整理したほうがいいです。
本当はもっと後ろで言おうと思っていたことだけど、今この話をしたタイミングで言いますと、SNSでフォロワーが増えたら人生全てうまくいくみたいな、万能のカギみたいに思っている人が一番まずいです。
自己啓発のビジネス領域においては、「何かをやることで人生が一変する」ことに群がる人がすごく多い。
SNSのフォロワーが多ければ人生が一変するというのは、うそじゃない。
ローラさんはインスタフォロワー650万人、木村拓哉さんの次女のKokiさんは350万人です。そうなれば変わると思います。
でも、それが5万人、10万人、20万人ぐらいのフォロワーがいたところで人生が変わるかというと、変わらないんですよね。
これを言うと身もふたもないんだけど、フォロワー集めにやっきになっている人には、全てにおいて無駄とは思わないけど、SNSのフォロワーが多かったら全て人生が変わって、お金が入ってきてウハウハになるかというと、ならないというのが実際です。
それを元に、何かきちっと生かすべき作戦が別に必要だっていうことです。
ビジネスとか自分の人生において「こうなっていこう」というのがあって、そこにSNS活用が付いていればいい。けれども、目的と手段で手段が目的化した時点で何かを成し遂げることは、ほぼ無理です。
なぜ個人のブランドがうまくいかないか、もう少し具体的に次のチャプターでお話しします。
独りよがりなブランド
個人のブランディングがなんでうまくいかないか、そもそもなんでやっているのかを、自分の中で1回整理したほうがいいです。
ブランディングというのはSNSを頑張ることが全てじゃない。それはブランドづくりの一部なので、全部は何かというところを、まずクリアにすることが1つ目。
もう一個が、個人のブランドづくりをやっていくときに、ブランドオーナー(ブランドをやっているあなた自身)だけが得をするような独りよがりのブランドづくりのゴールを設定したところで、そのゴールに協力したい人はいないわけです。
ブランドはファンとブランド本体の一体化です。
ファンの方とのビジョンの共有です。
信頼関係をつくった上で「こういうふうに進んでいこうね」というのがブランドなので、ファンの方とのビジョンの一致なくして、もうそれはブランドではありません。
ブランドというのは何の支えもなく存在していて、ブランドで何か成し遂げていきたいビジョンとか方向性があって、ファンの人が無条件でそれを受け入れるようなことは多分ない。ビジネスにおけるブランドづくりもそうだけど、独りよがりなブランドは、やっぱりうまくいかないです。
ブランドづくりで大事なところだけど、ビジョンとか「この先こうなっていく」対して、ファンや周りの人に賛同いただくわけです。
先々のビジョンや「こういう形、こういう世界観は良くないですか」というのは最初一人で描き始めるんだけど、周りの方やファンの方とのセッションなのです。ジャズセッションみたいになるわけ。
一番中心で最初に楽器を弾き始めたら、ブランドを前に進めていこうという熱狂的支援者が集まってきて、そのセッションに1つ2つ輪が広がっていく感じ。そこにファンの方が加わって、それがたまたま多くなって、他人との関係性の中でつくり上げられていくものです。
個々のブランディングと言っていると、主演・監督・脚本・俺みたいな、興行主も俺。チケットを買って座って見てくれればいい。そのチケットもたくさん買ってくれればいい。それでは一人舞台ですよね。「主演も監督も脚本も俺がやる」ということなので。
それで素晴らしいものができればいいんだけど、ほとんどの場合は、一人の力だとそこまで行かないです。
とんでもない才能ととんでもない魅力があれば、めちゃくちゃな独りよがりなブランドのあり方とビジョンをつくり上がれば行くんだけど、それは本当に世界的スターとか、ジェフ・ベゾスとか、スティーブ・ジョブズみたいに行けるのであれば、それでもいいと思う。
そういう方々でも、周りの人との関係性の中でブランドの先々は徐々に変化していっているから、どれだけ多くの人を他の人と自分の共有したビジョンに参加してもらうか。それが多ければ多いほど、未来への推進力が生まれます。
多いというのは単純な人数じゃない。熱い人が集まってくれば、未来でやろうとしていることの推進力につながっていきますよね。
だから、何のためにやっていて、それに参加するファンの方や顧客は一体どういうものを得られるのかも考えながらやる。
一方的に「スポットライトを浴びている私を見てくれ」というブランドに、参加したい、付いていきたい方っていますか?というところです。
「個人のブランディングをそもそもなんでやるの?」と
「自分のブランディングはどういうことだ」という2つを整理してみてください。
以上、久々野智小哲津でした。
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