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チームの得点王、クラスの秀才を嫌がらせしてやめさせている|ブランディングと商売

商売をする以上、儲かることを目指すのは自然なこと。しかし、日本人には「儲けること」に対するメンタルブロックが存在し、成功を阻む要因となっています。

Voicy No.0296 2023年4月5日放送
この放送を音声で聴きたい方はこちらからどうぞ!



今日は「チームの得点王、クラスの秀才に嫌がらせしてやめさせている」という話です。

タイトルに迷ったんですが、
聞いていただければ伝わると思います。


日本人のメンタルブロックとは?


商売をやっていると、
儲かったほうがいいじゃないですか。
儲かりたいと思って、
やっているんじゃないですか?

儲からないとか突き抜けられない理由に、
日本人のメンタルブロックがあるのが大きいと
オレは考えています。

むちゃくちゃ結果を出したい。
死ぬほど儲けたい。
お金を配るほど稼ぎたい。
資産50億をまずためます。

そう思うこと自体が、ダメな感じがあります。

また、他人がそれをやろうとすることが
許せないのか、突き抜けている人を
排除しようとします。

日本はとにかく「金持ちは悪いやつ」となっていて、
金持ちは、税制の問題やさまざまなことで
国から出て行くようになっているのです。


金持ちへの嫉妬とひがみ


儲けるのは自分でなくてもいいでしょう?
だって、お金を取り合っているわけじゃないから。

1個のピザを食べているのは
8枚切りの7枚を取られたのではありません。

突き抜けた人は、ピザをいっぱい周りに
用意するぐらいのことをやってくれるわけだけど、
なぜか日本人は、
すごく儲けたりする人が許せないのです。

例えばチームの得点王がいたとします。

野球だったら大谷翔平みたいな
スーパーエースが出てきます。

その人がいっぱい評価されて年俸が上がると、
今の日本の捉え方では、
いちばんチームで活躍して稼いでいる人を
チームから辞めさせるという考えなのです。

クラスでいちばん勉強して努力して
突き抜けてしまって、一人だけ東大と
マサチューセッツ工科大学に受かり、
どっちにしようか迷っている人がいたら、
それをひがんで、いちばん頑張って
結果を出している人を辞めさせてしまう。

いや、いいじゃん?と思うのよ。

格差で上の人をいじめたからといって
ボトムラインは上がらないのに、
なぜそう考えるのかな。

日本という国は、
チームで得点を挙げている人、
つまり、大谷翔平的にビジネスで活躍している人を
排除しています。

11人でやっていて得点王から辞めさせているから、
チームに残っている人は、とにかく何もしない人。

多少エゴイスティックでも、
得点を決める人がいないと
チームは成り立たないのに。

得点王はエゴイスティックです。

パスしないで自分でシュートを打つけれど、
なぜ皆そんなに嫌がっているのかと思います。

そういう人をおだててやってもらったほうが、
絶対に全体は潤うでしょう?

11人のチームで全国大会を目指すときに、
フォワードでちょっと癖があるけれど
得点をめちゃくちゃ取る人がいたら、
その人にもっとやってもらって全国で優勝する。

「全国優勝したチームにいたんです」と言えたら、
11人のレギュラーぎりぎりにへばりついていた人が、
そのステータスをもとに、
次の可能性が増えるじゃないですか。

でも、それは嫌なんだよね。
日本人は、そういうのが本当に強すぎます。


グローバルな視点があれば


日本で金持ちの税制をめちゃくちゃ緩くして
世界中から金持ちが来たら変わりますよ。
だって、今は世界中の金持ちが
日本に来たくないんだもの。

世界中の大資産家――インドと中国の富裕層が
日本に来て、セカンドハウスなりを置いて
大金を使う。

そしてお金持ちの税制優遇策があることがわかり、
世界に出ていってしまった日本の資産家たちが
戻ってきたら、たくさんお金を使って
上のほうからお金が回ってくるのに、
それは許せない。

給料も、日本では成績がいい人、成果を出せる人、
特別な能力を持っている人を抑えるから、
みんな外資に行ってしまう。

トップは目指しを食べて、休みの日も
できればユニクロを着ていてほしいといいますが、
そんなことはどっちでもいい。

会社を経営している人は、
業績アップを頑張ってくれればいいのです。

感情的に自分と同じと思っているから
腹が立つのです。

大谷翔平を見て腹はたたないでしょう?

彼は体も190センチ以上あって、日本だけではなく
世界のベースボール史に名を残す選手です。

でも大谷さんだって、
日本に戻って生活したいと思うかどうかは微妙。

なぜなら、世界で活躍している方々は、
日本だとひがみで足を引っ張られるからです。

すごく才能があって稼いでいる人がいれば、
その人に頑張ってもらって
一緒に何かをやれるようにしたほうが、
得ではないかと思っています。


成果を出す人を抑える日本


自分を脅かす優秀な人を採りたがらないという話を
昨日、とある会社の食事会のときに聞きました。

日本は年功序列で、昔からやってきたことを
絶対に変えたくない。

「どんどん変革が起こるから、
優秀な人を入れたがらないんだよね」という、
びっくりするような話だけど、
大きな会社にアドバイスしていると、
そんな話はたくさんあります。

今のままやっていても
閉塞状況はあまり変わらないので、
特殊能力があって意欲もある人にどんどん任せて、
お金も権限も渡して、じゃんじゃん新しい
チャレンジをしたほうがいいですよね。

とても内向きで、日本が滅びていく
小さな村みたいな発想になっているなと最近
強く感じたので、今日はこの話をしました。

以上、久々野智小哲津でした。


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Profile・・・久々野智 小哲津(くくのち こてつ)
ブランドプロデューサー/事業家
ブランドや企業の魅力を高め世の中に届ける仕事。海外企業日本進出、IT事業、エンタメなど合計7社を経営。それ以外にも、国内の人・物・企業・番組・タレント・テレビCM・広告•ブランドのクリエイティブなど130のプロジェクトを担当。現在も、多種多用な業界の15社前後の上場企業や業界トップ企業のブランド顧問・アドバイザー・プロデューサーなどを務める。

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