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頭がいいのではなく、会話ゲームの大喜利がうまいだけ|ブランディングと商売

SNSやその他の情報源から受け取るメッセージに対して批判的な視点を持ち、実際に価値のある情報を見極めるには、どうしたらいいでしょうか。

Voicy No.0290 2023年3月20日放送 
この放送を音声で聴きたい方はこちらからどうぞ!


どんな人がコテツラジオを聴いているか


コテツのVoicyを聴いていただいている方は、世の中では1%よりも少ない上位の方で、ビジネスや人生や仕事をレベルアップしようという、勉強熱心な方だと思っています。

コテツラジオの内容は、ぽわんとした自己啓発とかポエムチックな話とか、ただポジティブで気持ちがよくなる話にしないようにしていて。

ブランディングと商売の話とか、成長して飛び抜けたい人に何かヒントになればと思い、そんな課題認識がある人だけが、聴いてぴんとくるようなトークにつくりあげています。

課題認識もチャレンジする気も起きていない人よりは、今の自分に対して何らかの不安感、不満足感があって、欲深い熱心な人じゃないと聴いていられない話にしているのです。

そういう方々が特に成長していこうと思ったとき、気を付けたほうがいいことを今日の話のテーマを選びました。


「言葉遊び」に目を奪われないで


SNS全般を見ていると、ビジネスや人生をもっと良くしていきたいと思っている人って、情報とかヒントを欲しているものです。

そのときに、一見そうかなと思っても、飛びついたらいけないものがあります。毒なのか薬なのかというのは、気を付けないとわからないもので、Twitter的なものでウケがいいものは、会話ゲーム大喜利みたいなものに一部なっているのです。

うまいことを言うというか言葉としては感動できるけれど、それを真に受けてもしょうがない。見ていてもどうにもならないことが、いっぱいあるじゃないですか。

人間は不安定になるものなので、心の軸をつくるためにいい言葉を見るのはすごく大事だとは思っています。

ただ、いい言葉を見てそのまま受け止めたら、何もかもうまくいくことはありません。

自分に合うように解釈し直して、何に取り組むか決めてやらなければダメです。

どんな偉人の名言を常に聴いていてもね。


パターンで受け答えしてないか?


ローランドが名言を言いますよね。
それはエンタメとしては面白いけれども、言葉遊びだなと思います。

ビジネスという観点でいえば、それを本当のヒントとして捉えようとしたら、言葉遊びとか会話ゲーム大喜利として、いいことを言うのがうまい人という捉え方。

あえてタレントさんを今出しました。

別にローランドを下げる気は全然なくて、タレントさんとして短時間の短いフレーズで見ている人を楽しませるところでは100点満点。

だけど、ビジネス領域における名言、キーワード、情報発信者から発せられる言葉の中で、「この人は本当に考えた上でしゃべっているんだな」というのと、いいことを言ったら心が躍るというか、気分が良くなるというか、一時的にしゃべっている側も聴いている側も感じ良くなるような会話ゲーム大喜利のいい答えを出し続けている人が、意外と評価されているのです。

評価されているというのは、「評価されているな、この野郎」という嫉妬ではありません。

オレはビジネス経験が長くて、30年前に見た自己啓発の本に深く書いてあったことの切り抜きみたいなものが今SNSを通して来ていると感じます。

初めて見た人はそれが全てだと思うから、結構わあっと言うようです。

コテツラジオを通してコメントやご相談を頂いたりもするし、新しいクライアントさんのご相談を受けていると、受け答えのパターンをつくりたくなっちゃうわけ。

聴いている人がおおっと思うようなパターン認識で、またこういう類いの質問とかお悩みかと。すると、こういうことを言っていたら相手の反応がいいというパターン認識の感動個体ができてくるけれど、オレはそれを言いたくないのです。

まず「来た来た、こういう質問だな」ということ自体が、深く考えていない証拠でしょう?

でも、ビジネス会話は、それで成り立ってしまうんです。
得意のパターンとか、得意の持ちネタとかで。

誰かのことを言いたいわけじゃないですよ。

最後に、めちゃくちゃ抽象度を上げてしまえば、答えっぽいことが万能で使えたりします。
「結局は愛なんだよ」というのと一緒です。

それがうまいからSNS上でバズっているのもあるけれど、おそらくこれを聴いていただいているような自分の人生に真剣な方には、何の役にも立たないのではないかと思っているのね。


親身になることの重要性


親身になるという言葉があって。

急に人間的な話になってしまいますが、チャットGETとか今はAIのものが騒がれている中で、ほどほどの答えを出すのは難しいことじゃない。

そうなると、オレみたいな仕事をしている人とか、聴いていただいている方がお客様や取引先に接するときもそうですが、親身になるというのは「親の身になる」ということです。

親の身になるというのは、考えてもしょうがないことまでも、できるだけ何かいいことをやってあげたいと思うということ。

これって無駄ですよね。

もっとコスパよく手っ取り早く答えを出してくれよ、言いたいことを伝えてくれよと子どもの頃は思いますが、親の言っていることってよくわからないし、繰り返し熱を持って接してくれるじゃないですか。

結局、そういうところしか、人がやるものは残らないのではないかと思っているのです。

なので、小手先の会話ゲーム大喜利のうまさに飛びつかないで、本当に自分が得るべき情報を吟味したほうがいい。

情報発信しているオレとしてはすごく矛盾するような内容だけど、それが自分の今考えている大事なことです。

本文は
コテツがVoicyの「ブランディングと商売の話」で語った内容を文章化し加筆したものです。
Voicyアプリをダウンロードして
『コテツ』で検索、無料で聴けます。
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久々野智小哲津
二十数年にわたり、のべ7社ほど(8社目準備中)会社を経営。ITの会社を大きく成長させた後、新規事業でさまざまな事業を立ち上げ、フランス、イタリアを中心にヨーロッパからブランドを日本に持ってきたことをきっかけに、ブランドづくりができるようになった。
海外ブランドの日本進出や、日本国内の会社、サービス、商品、人(タレントさん、議員さん、スポーツ選手など)のブランドプロデュースにも関わっている。

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