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適正価格ってなんのこと??|ブランディングと商売
価格を決めるときにどんな調査をすれば、理想のお客様に出会えるのでしょうか。
Voicy No.328 2023年6月23日放送
本文を音声で聴きたい方はこちらからどうぞ!
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noteに質問を頂きました
Voicyで話した内容を加筆修正してコラムで読めるのが、このnoteです。
こちらのnoteを読んでくださったはるみさんから、質問を頂きました。
はじめから最新の記事まで全て読ませてもらっています。ブランドについて今までフワフワした解釈しかできていなかったので、コテツさんの記事に出会えて感謝しています。私は今、学習塾を経営していて、塾では色々な価格帯・オプションを用意して、お客様がどれをどこまで選択するのかを調べたりして、自分の感覚ではなくお客様の金銭感覚に寄せた値決めをするようにしています。が、価格の幅・一つひとつのサービスの価格も、どうしても自分の金銭感覚に寄ってしまいます。もっとお客様の金銭感覚を知りたいと思っているので、コテツさんが普段どうやって顧客の研究をしているのか、とても知りたいです。
お客様を研究する方法
はるみさん、ありがとうございます。
noteを最初から最新まで読んでくださっているって
うれしいなあ。
ビジネスの大きなメンタルブロックだと
思っているのが、皆さん自分の生活以外を
経験していないということです。
自分の生活感と金銭感覚で商売をするので
大いに取りこぼしがあるわけです。
はるみさんから頂いた
顧客の研究をどうしているかというと
俺は1対1で会って直接話す機会を
定期的にもうけるやり方をしています。
方法自体はいろいろあって
はるみさんの学習塾でそれが有効かどうかは
考えたほうがいいですが、
消費者向けビジネスで使っている方法を
3つご紹介します。
1.ネット調査(アンケート)
俺がまあまあな消費者向けビジネスで使っているのは
ネットアンケート(ネット調査)です。
ある商品の認知度と、何かを買う際の選択基準
どこでどういうふうに買うかという
消費者向けで日用品に近いものに関しては
アンケートをしています。
2.グループインタビュー
ネット調査をもう少し詳しく掘り下げるために
グループインタビューというやり方があります。
購入いただいている利用者の方を集めて
インタビューしますが
その企業自体とか商売のブランドオーナーが
インタビューしてもいいし
誰か第三者を入れてやってもいい。
そういう人を呼んで
何を聞くか調整した上でやります。
これには両方メリットとデメリットがあって。
購入している方としていない方
サービスを知らない方を集めて
グループインタビューするやり方もあります。
3.フィールド調査
あとは自分が町に出て
お客様がいると思われる所での
行動特性を読んでいます。
メモったり
どんな会話をしているか耳を傾けたりするのです。
結局〇〇するしかない
上の3つとも
完全な顧客のニーズ把握の方法にはならなくて
どれにもメリットとデメリットがあります。
結局のところ
お客様の金銭感覚や潜在ニーズを確認するには
1対1で会って話すしかありません。
自分が関わっている企業やプロジェクトによっては
調査方法はどれもやっていますが
メリット・デメリットは
それぞれ話すと10分ぐらい必要になってしまうので
別の機会にお話することにします。
でも、学習塾なら、記入型のアンケートを
お願いするという手もありますね。
無記名でもいいですし。
お客様の満足度調査的なことをしたり
人に紹介したいかを聞くこともできるでしょう。
コテツはどうしているか
俺が普段どうしているかというと
10歳ごと、10代~80代ぐらいの男女それぞれに
定期的に会う人がいて
その人たちに話を聞いて調査しています。
相手にメリットがないと会っていただけないので
求めている情報か仕事かを持っていって
話すわけです。
顧客研究で何を聞くかというと
俺の場合はコテツゼミがあるので
個人事業主の方とか
それほど大規模ではない中小企業の経営者の方とは
そこが考えを聴く機会になっています。
コテツゼミはそれほど儲かるわけではありませんが
世の中の消費者の皆さまとか
ビジネスをしている方の考えを
教えていただく機会として
すごく重宝する場所になっています。
1対1で何を聴くのか
直接的にこんな言葉で聴くかは別としても
1対1で会って聞くのは
「最近何やっているの?」
「何か面白いことはあった?」
「何に時間とお金と使っているの?」
ということです。
でも、これでは質問攻めする感じになりますよね。
ですからお互いの近況報告をする中で
把握するようにしています。
せっかく質問を頂いたので言いますが
会った方の持っているもの、着ているものでも
何かを掴めますよね。
最近、こんなものを買っているんだなとか。
もちろん、じろじろ見るわけではないですよ。
そういう機会で会うときでなくても
会う方を癖で見てしまうんです。
消費者向けのさまざまな商品をやっているし
これからもご依頼が来る可能性がありますからね。
「この人はメガネが前と違うんじゃないか。
どこのメガネかな?」みたいなことも含めてです。
人と会ったときに流儀が合うとか
議論する必要はないと思っているので
情報収集として活用するという機会を
時間と場所をブロックして頂くようにしています。
すごく得るものがあるし、刺激もあるしね。
理想のお客様との出会い方
はるみさんの学習塾を含めたお客様の
金銭感覚を知る上で1つ補足します。
今のお客様の金銭感覚や潜在ニーズを
つかんだとしても
それが理想のお客様かどうかわかりません。
今のお客様の言い分を聞いていると
今のお客様が納得する価格帯でしか
出せないからです。
実は価格を上げたら
別のお客様と出会えることがあったりします。
ですから、そこは今のお客様に
寄せすぎないほうがいいと思っております。
以上、久々野智小哲津でした。
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上の文章は
Voicy放送をさかのぼり文章化したものです。
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