リブランディングって、再解釈のこと|ブランディングと商売
人生やビジネスを変革するには「再解釈」が重要です。解釈を変えることが現状から大きく飛躍するきっかけを与えてくれます。
Voicy No.316 2023年5月22日放送
本文を音声で聴きたい方はこちらからどうぞ
(倍速で5分です)
テーマをどこに置くのかで違ってくる
人生も仕事も商売も何もかも、全ては解釈です。
同じもの、同じ環境、同じテーマだとしても、
コテツの持っている解釈と
あなたが捉えている解釈が違うことは、
かなりあるじゃないですか。
例えば、今の日本は20年前に比べて
良くなっているのか悪くなっているのかという
アバウトな問いには、ものすごく多面的で
多角的な観点・視点・論点が存在しています。
今のこの問いだけだと、
テーマが大きすぎて議論できません。
「20年前に比べて、今の日本は良くなっていると
思いますか」といった、あまり考えない人を
相手にするテレビがやりそうな
アンケートの採り方は本当に意味がないし、
議論する価値もないと思っています。
だって、どのテーマで語るかによって違うでしょう?
あと、自分が満たされていない人って
「状況は良くなってない」と言うし、
「日本はオワコンだ」というのも、
何をもって言っているのか俺にはよくわからないから答えられないと思っています。
話が本線からズレかかっていてごめんなさい。
結局、日本の何について言っているのか。
日本の産業なのか、日本における
平均的暮らしなのかで、
「平均的暮らし」といったときに、
都市部と人口増加地域と過疎地域では
また別だろうし。
生活というのも、
余暇のことを言っているのか
生活インフラのことを言っているかで、
テーマの置き方でかなり変わりますよね。
でも、さっきみたいにアバウトに
「日本は良くなっているかどうか」という
問いの答えも、解釈は人によって全く違います。
勝手に自分の好きな視点で解釈して、
みんなはしゃべっているわけです。
今みたいな巨大な問いもそうだし、
そもそも人生観とか人間関係・お金・恋愛に
関することは、その人の解釈ですよね。
個人が話すことは、その人の解釈でしかない
この解釈の話ですごく面白くて、
確かにあると思うエピソードを話します。
再解釈がテーマなので、
解釈というものをまずつかんでいただきたくて、
いくつか前提をお話ししています。
相当前にバラエティー番組を見ていました。
この辺のデータは曖昧さをはらんでいますので、ささやかなエピソードとして捉えてください。
また言葉の正確性も保障いたしませんが
一応言いますね。
ブラックマヨネーズの吉田さんと、
チュートリアルの徳井さんという芸人さんが
いらっしゃいます。
同期らしくて、
テレビであるエピソードをしゃべっていました。
2人が東京に出てきて
女性に対して意欲的な生活をしていたときに、
ブラックマヨネーズの吉田さんが、
ある女性を口説こうとして、
めっちゃ冷たくされたようです。
すごくきれいで魅力的な女性だったから
頑張ってアプローチしたけれど、
ものすごく素っ気ない人だったと言っていました。
それを後日、ブラックマヨネーズの吉田さんが、
チュートリアルの徳井さんに
「今こういうかわいい子を口説こうとしているんだ」と話したら、徳井さんがその女の子と
偶然知り合いで、
「その子って、めちゃしつこいよな。
アプローチ激しくて」ということだった
らしいのです。
この話から読み取ると、
その女性は吉田さんには興味がなくて、
徳井さんには興味があったということでしょう。
ここからわかるように、
恋愛観とか人物評とか出来事や事件に関する
個人が話すことは、全てが解釈じゃないですか。
俺が30代で再スタートしたとき
話は出だしのテーマに戻ります。
「リブランディングとは再解釈のこと」というのは、人が成長するとき、壁をぶち破って
上のステージに行くとき、
大幅な飛躍があるときは、
再解釈が行われるときが一番大きく変われるのです。
俺個人は26で起業して、1つ目の会社は、
自分で言うのも何ですが、
お得意の営業力と顧客の心理誘導みたいな
マーケティングを駆使して、
ぐいぐい売っていきました。
なので、会社はどんどん大きくなったのが、
1社目の10年間だったのです。
そのとき、会社というのは規模が大きいほうがいい。年商は多いほうがいい。
年収は多いほうがいい。
社員は多いほうがいい。
社員に給料をいっぱい払ったほうがいい。
スケールの拡大こそ、
ビジネスにおける正しさだと思い込んでいたのです。
それが、さまざまな出来事で
1つ目の会社を出てものすごいマイナス状態を
経験し、再スタートしたときに、
自分にとってビジネス観の再解釈を
強制的に行わないと、
乗り切れない状況になってしまいます。
商売って何だろうという時期があって、
そこで再解釈が行われたのです。
人生観、仕事観、お金に対する考え方を変える
商品、事業、会社のリブランディングをする際に、
やることは再解釈です。
うまくいってないとき
人生のステージがあまり変わっていないとき、
多くの人はノウハウとか手法に頼りがちです。
Twitterでフォロワーの殖やし方がないかとか、
方法論で変われると思ってしまうのです。
モテたいと思っている人が、
YouTubeで女心のつかみ方や女性が喜ぶフレーズを見ていますが、手法では変われません。
そもそも、今のステージにいるしかないような
解釈しかしていないのです。
今の解釈だと今より大きく上には行けないので、
人生観とか仕事観、お金に対する解釈を
変えることが、
飛躍の大きなポイントになってきます。
再解釈ができなくなると
人はそこで成長も止まって
「変わらない人」みたいになってしまいます。
年を取ることを成熟と捉える解釈もできますが、
年を取って人が終わっていくときは、
解釈の固定化が起こっています。
全ての解釈を変えたくなくなるから、
変わらないのです。
リブランディングとは再解釈ということで、
人生もビジネスも、俺はそのリブランディングを
お手伝いしているのです。
以上、久々野智小哲津でした。
=================
Profile・・・久々野智 小哲津(くくのち こてつ)
ブランドプロデューサー/事業家
ブランドや企業の魅力を高め世の中に届ける仕事。海外企業日本進出、IT事業、エンタメなど合計7社を経営。それ以外にも、国内の人・物・企業・番組・タレント・テレビCM・広告•ブランドのクリエイティブなど130のプロジェクトを担当。現在も、多種多用な業界の15社前後の上場企業や業界トップ企業のブランド顧問・アドバイザー・プロデューサーなどを務める。
=================
上の文章はVoicy放送をさかのぼり文章化したものです。
最新のVoicyは、こちらで更新中!!
【コテツのソーシャルメディア】
Instagram
X(Twitter)