薄利多売でヘトヘトになるまで働いてエライ?一件でたくさんの利益ずるい?|ブランディングと商売
商売がうまくいかないときは、今もっている価値観を見直すことです。できるできないという発想は捨てて、理想から逆算すると突破口が見えてきます。
Voicy No.0299 2023年4月12日放送
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何が利益を分けるのか
「薄利多売でヘトヘトになるまで働いてエライ?一件でたくさんの利益を得てずるい?」というテーマで話をします。
毎日毎日、俺はビジネスの打ち合わせばかりを
しています。
打ち合わせをしてビジネスを発展させて、
いいブランドにして、お客様に喜んでもらって
利益を得るという取り組みをしていると、
するするとうまくいく人と、
何回トライしてもうまくいかない人がいます。
企業も突破口を見出して、
新しい事業でぱーんと爆発して、
ボーナスがめっちゃ出ているところと、
年々、お客様が減っている企業があります。
企業の場合は裏側の数字が見えるから、
世の中に出ているニュースや
「あそこはうまくいってる、いってない」
というのを聞いて、好調不調の度合いの
答え合わせをすることになります。
人は商売観とかビジネス観、
お金を稼ぐことの捉え方に、
現時点での解釈を持っています。
その固定概念がある限りは、
もうステージが変わりません。
SNSのバズり方だとか商品企画の方法、
ブランドづくりのためのファンとの接し方、
新規事業に取り組む。
いろいろ手法としてはやり方はあるし、
手法を変えることはできます。
けれども、ブランドオーナー、ビジネスオーナー、
仕事しているあなた自身が持っている仕事観とか
商売観、お金に対する解釈が変わらない限りは、
多分何一つ変わることはありません。
日本人の商売観が生まれた背景は
それで今日のテーマですが、
なぜそう考えるかという背景からいうと、
日本は第2次世界大戦に負けて、
アメリカの影響下でビジネスとか生活スタイルを
変えてきました。
アメリカのコマーシャル、大量生産、薄利多売、
みんなが同じものを買うという
マス向けマーケティングの影響を
多分に受けています。
また戦後、日本も人口爆発期に入っていたので、
大量生産、薄利多売、コマーシャルによって
皆同じものを買うということを、消費の世界観として当たり前のように受け入れています。
それがベースにあるので、
多くの方がビジネスしようとか
商売のことを思ったらまず考えるのは、
たくさんの人に知ってもらって
個数をたくさん売ることになります。
薄利の状態でもいっぱい売れるから
最後は利益がまとまってくるとか、
マス向けにアピールする方法とか、
多くの方が納得する商品企画やキャッチコピーを
やらないといけないと思っているのです。
薄利多売でうまくいってない人は、
それを変えない限りビジネスは変わらないです。
積み上げ思考をやめてみる
一つ考えてほしいことを言います。
薄利多売ではなく逆算です。
1個売ったら1000円儲かるものを
1000人のお客様に買っていただいて、
100万円が1カ月で儲かるという
ビジネスをやっていたとします。
それがうまくいかなくなったら、
発想を逆算で考えると、
1人のお客様に1カ月の時間を集中することで、
100万円の利益をいただけるビジネスの展開で
アイディア出しをしてください。
皆さんは積み上げ発想しすぎなのです。
この話をすると、
1000人のお客様に一生懸命汗かいて
「いつもありがとうございます。買ってください」と言って、1000円ずつ利益をいただいて
1000人のお客様に喜んでもらって頂く100万円と、
1カ月間のうち10日休んで
情報収集したり遊びに行って、
残り20日間で1人のお客様に全力で尽くして、
1件売れて100万円の利益が出たら、
日本のこの労働環境下では、
月にお客が1人で100万円の利益?ずるい、
という感じがあります。
それの何がずるいのですか。
1人のお客様に20日間使って
価値を出すことができて、
認めていただいて
100万円の利益が出たらいいじゃないですか。
1件で1カ月分の利益
俺はいくつか事業をやってきています。
薄利多売モデルもやってきたし、
単価がめっちゃ高いものもやってきました。
例えば俺のアドバイス業は、
年間1億円契約を10個決めたら10億円です。
なので、1億円契約するところを10件やるには
どうしたらいいかという考えがまずあります。
もう一方で、
Voicyは今収益化していないので無料ですが、
コテツゼミとかの勉強会にはお金を頂戴しています。
この場合は数千円お金を頂いているから、
1件でこれぐらいの利益だったらどうなのか。
もっと言うと、
1件で10億円のアドバイザー契約をしたとして、
コテツの365日の大半を
1つのクライアントに賭けてもいいわけです。
でも日本人って、
これを「ずるい」みたいに思ってしまいます。
これはもう完全に商売観、
仕事観に対する固定概念なのです。
薄利多売で1人のお客様から頂く利益は少なくて、
汗をかいて得ていく100万円の方が、
なぜいいとされているのでしょうか。
理想から逆算してみよう
とは言っても俺の父は公務員で
母は看護師でしたから、
定年するまで毎日毎日、朝起きて
真面目に働いてきた親からの影響があります。
ですから俺に1カ月のうち年間契約で
1億円のお客様がいたとしても、
月のうち25日休むことはできないのです。
俺は毎日仕事をしていますし、
1人のお客様から大きな利益を得ることは、
ずるくはないと思います。
それを考えることさえしないと
発想が非常に狭くなるし、突破口が出てきません。
ビジネスを考えるときに重要なのは、
できるようになったら考えるのではなくて、
逆算式で、そういうお題を置いてみること。
できない理由はどうでもいいし、
できない理由は一旦抜きにする。
まず理想を決めることです。
10件のお客様から得られる利益を
1件で得るとしたら
何があるのかなと考えて、
ブレークスルーしてみましょう。
以上、コテツでした。
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Profile・・・久々野智 小哲津(くくのち こてつ)
ブランドプロデューサー/事業家
ブランドや企業の魅力を高め世の中に届ける仕事。海外企業日本進出、IT事業、エンタメなど合計7社を経営。それ以外にも、国内の人・物・企業・番組・タレント・テレビCM・広告•ブランドのクリエイティブなど130のプロジェクトを担当。現在も、多種多用な業界の15社前後の上場企業や業界トップ企業のブランド顧問・アドバイザー・プロデューサーなどを務める。
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上の文章はVoicy放送をさかのぼり文章化したものです。
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