儲かっていない人は、ビジネスの種類をわかっていない。
Voicy No.0227 2022年10月14日放送
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https://voicy.jp/channel/2089/400703
ビジネスや起業では、やっていることの解釈や定義を細かく詰めていくこと、先にビジネスモデルの種類を学知ってから事業を始めることが、うまくいくカギになります。
言葉の定義を明確に。
言葉が指す範囲とか定義に関してアバウトな人は、うまくいってないことが多いです。そういう人は、解釈やあり方、捉え方が全く違うものを、自分がどう捉えているかという自覚なくしゃべっているわけです。
起業もビジネスも仕事も全部そうだけど、全く違うものを指して同じ言葉で言っているようなものなのです。
ビジネスがうまくいっていない人は、ビジネスの種類がわかっていません。
売上を目指してやっているものは全部、ビジネスと捉えると、企業でやっていたのと同じ業務内容を独立してフリーでやるのも起業という言い方をするし、ビジネスモデルを構築して「ビジネスモデル+組織」で企業体、組織体をつくって、事業モデルを大きくしようとして起業する人も起業と呼びます。
起業という言葉の幅は、とんでもなく広いのです。
「建物を造っています」といっても、犬小屋なのか高層ビルなのか。
高層ビルといっても、商業施設なのかマンションなのかで、必要な要素が全く違います。
起業とかビジネス、ブランディングもそうですが、言葉の定義に辞書的定義が必要なのではありません。うまくいってない人の間違えポイントは明確で、「知名度=ブランディング」だと思っているところです。
でも、そんなわけはないのです。
手持ちのカードが少なすぎる。
商売を始めるに当たって、どういうビジネスの種類があるかを知る必要があります。
持っているカード(ビジネスの種類)が少なすぎる人は、少ない数で勝負し続けていたら、それは勝てないだろうと思います。
ビジネスの種類というのは、業種業態のことではありません。
これを言うと「蕎麦屋がいいんでしょうか、ピザ屋がいいんでしょうか」と思う人がいますが、ビジネスシステム、ビジネスモデル、ビジネスのやり方、収益の上げ方には、ありとあらゆる種類があります。
それを「好きを仕事に」的な捉え方がビジネスだと思っている人は、趣味をそのまま仕事に転換することにずっとチャレンジし続けて、儲かっていなかったりします。
これには正解があるわけではありません。
ただ安易に「これが自分のビジネスだ」といって取り組む前に、世の中のさまざまなビジネスモデルとか種類を「知ってから選んだほうがいい」です。
何となく流れでやって、うまくいっていればいいのですが、あまりうまくいってないという人は、そもそもビジネスの選択を誤っているのではないか。うまくいかないビジネスに取り組んで、解けないパズルを解こうとしているんじゃないかと思います。
その人の持っているアセット(無形有形を含む、その人自身が使える資産)もあります。
資産と材料は似ていて、出せるものにもよりますが、別のビジネスのやり方を知って、それで進めていけば、結果的にやりたいことができることもあるでしょう。
けれども、出だしからやりたいことをやろうとして、全く儲かりもせず進まないことがあったりするのは本当にかわいそうだし、思い込みが激し過ぎます。
ビジネスの種類や種別で持っているカードが少ないのは、ほとんどの人が最初に見た仕事、最初にやった仕事に影響されるからです。
最初の仕事が金銭感覚に影響する。
別な切り口ではありますが、ビジネスにおける金銭感覚は、最初にやった仕事の金銭感覚にかなり影響されていると見ています。
商社でプラントを造っていた人は、いきなり数千億、数百億のビジネスに関わるので、それぐらいかかっても、回収してビジネスとして大きくなることを体感しています。
ですから、大きなことでも成り立つ発想ができるのです。
一方ものすごく細かい薄利多売のビジネスで、最初に利益を切り詰める仕事に就いたとか、そういう家庭環境にいたという人は、50万円、100万円、1千万円かけてビジネスがどう変化するかという発想が、持てなかったりします。
子どもが自転車に乗れるようになって近所をぐるぐる回っているとき、「飛行機で世界を股にかけて」みたいな発想には、なりにくいでしょう?
日曜大工で犬小屋しかつくったことがない人は、高層ビルをどうやったら建てられるだろうとは、なかなか思いません。犬小屋を建てるような手作り感覚で素材選びをして、ホームセンターに行って、電動ドリルで穴を開けなくてもいいのです。
いいアイディアがあれば、高層ビルを建てるお金を出す人と、それを造ってくれる仲間が出てきます。
そこが想像しきれない人は、どうしてもDIYで自分の手で全部やることを考えてしまいます。最初に自分が関わった仕事の環境に影響されているからです。
また、ひよこが生まれて初めて見たものを親と思うのと一緒で、SNSとかYouTube、テレビや本で「儲かっている人のやり方」を見て、その人みたいにやること自体が目的化して、インフルエンサービジネスの劣化コピーみたいなことをする人がたくさんいますが、なぜそれを選択するか全然わかりません。
世の中には、いろいろなビジネスや儲け方があります。
それをしっかり見つつ、カードを増やしていって戦った方が勝ちやすいのです。
以上、久々野智小哲津でした。
久々野智小哲津
二十数年にわたり、のべ7社ほど(8社目準備中)会社を経営。ITの会社を大きく成長させた後、新規事業でさまざまな事業を立ち上げ、フランス、イタリアを中心にヨーロッパからブランドを日本に持ってきたことをきっかけに、ブランドづくりができるようになった。
海外ブランドの日本進出や、日本国内の会社、サービス、商品、人(タレントさん、議員さん、スポーツ選手など)のブランドプロデュースにも関わっている。
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