【 noteで学ぶ ビジネスモデル 】 " オークション "ってどんな仕組み?
= こんな人におすすめの記事です =
「 昇進はありがたいけど、育児、残業、部下の指導で、ビジネスの勉強時間がない!最近は商品も売れにくくて、ビジネスモデルを学びたいのに…。 」
これ、僕の欲求です(苦笑)。
でも、あるある、ですよね?
ですが、なかなかどこを調べたらいいか分からないし、これらの情報にたどり着けないことがしばしば。
…ということで、このnoteでは、隙間時間に学べる『 ビジネスモデルの基本のき 』を週に1つずつお届けしています。皆様のお仕事に、またチームメンバーの育成などにご活用ください。
なお、『 他にもこんなビジネスモデルがありますよ! 』というものがありましたら、ぜひコメント欄で教えてください。教えてくださった方に、1コメントにつき100円をnoteのサポート機能でプレゼント!
= 今週のビジネスモデル:オークション =
① ビジネスモデルの名前
オークション(Auction)
② ビジネスモデルの解説
概要:
オークションビジネスモデルは、製品やサービスの価格を顧客が決めることで成立する。基本的な仕組みは、顧客が自分の支払いたい金額を提示し、最終的にもっとも高い価格を提示した顧客が商品を獲得する。オークションは、特に市場価格が不明瞭であり、供給が限定されている製品やサービスに適している。このモデルの最大の利点は、顧客が自己の意思に基づいて価格を決められる点であり、これにより価格に対する満足度が高くなる。また、販売元にとっては、市場原理に基づく効率的な価格設定が可能となる。
例題:
eBayなどのオンラインプラットフォームや、ワインオークションサイトのWineBidが典型的な例である。eBayは、売り手と買い手が直接取引できるオークション形式を提供しており、世界中の多様なアイテムが取引されている。WineBidは、希少価値のあるワインを対象にしたオークションサイトで、各ボトルに最低価格を設定しながらも、顧客が自由に価格を設定できる仕組みを提供している。
収益化のポイント:
オークションモデルの収益化の鍵は、適切な市場の選定と、最低価格の設定にある。販売元は、商品の価値を最大限に引き出すために、市場の需給状況を把握しながら、最低価格を設定する必要がある。オークション終了後の高価格での販売が見込める市場であるほど、利益率が高くなる。
Who: オークションモデルのターゲットは、希少価値や独自性を持つ商品やサービスを求める顧客層です。これには、コレクターや特定のニッチ市場に特化したバイヤーが含まれます。
How: オークション形式で販売を行い、顧客が自ら価格を設定することで、より高い市場価値を引き出します。オークションの結果、最も高い価格を提示した顧客が商品を購入します。
Why: このモデルは、通常の価格設定が難しい希少価値の高い商品や、需要が流動的な市場で特に効果的です。市場の需要に応じて最適な価格が設定されるため、販売者側にとってもリスクが低く、収益を最大化しやすい点が特徴です。
What: オークションモデルは、従来の固定価格販売とは異なり、顧客の意思によって価格が決定される参加型のビジネスモデルです。これにより、顧客の満足度を高めると同時に、販売元は市場価値に応じた適正な価格で商品を販売できます。
③ このビジネスモデルを使用している、代表的な会社と活用例
eBay: 世界最大のオンラインオークションサイト。個人間取引が主で、幅広い商品が取り扱われている。
WineBid: 高級ワインのオークションに特化したサイトで、希少なワインを世界中のバイヤーに提供。
Priceline: リバースオークション形式を採用し、旅行関連サービス(フライト、ホテル等)の価格を顧客が提示し、最適なオプションを提供。
④ このビジネスモデルが使用されている代表的な業界で、従来用いられていたビジネスモデルの解説
オークションモデルが浸透している業界としては、コレクティブル(収集品)市場が挙げられます。従来のこの市場では、固定価格での販売が主流であり、価格は販売者によって一方的に設定されていました。しかし、オークションモデルの登場により、顧客自身が商品の価格決定に関与できるようになり、需要に応じた適切な価格設定が可能となりました。
⑤ 僕がこのビジネスモデルを活用したら?
1. アートオークションプラットフォーム × サブスクリプションモデル × デジタル出版
概要: アーティストがデジタルアートをオークションで販売し、月額料金で専用アプリを通じて新作アートを提供。収益はオークションとサブスクリプションから得る。
2. カスタム塗り絵オークション × クラウドファンディング × 知的財産管理
概要: ユーザーがカスタムデザインの塗り絵をリクエストし、オークション形式でアーティストを選定。クラウドファンディングで資金を調達し、知的財産の権利を管理。
3. 研究開発成果オークション × 特許ライセンス × B2Bプラットフォーム
概要: 研究開発職が生み出した技術やアイデアを特許化し、オークションで企業にライセンス提供。B2Bプラットフォームを通じて、ライセンス契約を締結。
4. 出版者のためのブックオークション × データ分析 × マーケティング自動化
概要: 出版者が未公開の原稿をオークションにかけ、データ分析で市場価値を測定。マーケティング自動化ツールを活用して、購入者向けのプロモーションを実施。
5. アートインベストメントオークション × ファイナンシャルプランニング × オンライン教育
概要: アート作品を投資商品としてオークション販売。購入者向けにファイナンシャルプランナーが資産運用アドバイスを提供し、オンライン教育で投資知識を強化。
6. カラーコーディネートオークション × サステナビリティ × サプライチェーン管理
概要: エコフレンドリーなカラーアイテムのオークションプラットフォームを提供。サプライチェーン全体での持続可能性を推進し、カラーコーディネーターの資格を活かす。
7. 特許オークション × クリエイティブライセンス × グローバルマーケット
概要: アーティストやクリエイターが自らの知的財産を特許としてオークションで販売。ライセンス契約を通じてグローバル市場に展開し、収益を最大化。
8. デジタルアートオークション × NFT × ブロックチェーン認証
概要: デジタルアートをNFT(非代替性トークン)としてオークションで販売し、ブロックチェーン技術で所有権を証明。アーティストの権利保護を強化。
9. 教育コンテンツオークション × オンデマンド印刷 × マイクロパブリッシング
概要: 教育者や専門家が制作した教育コンテンツをオークションで販売し、オンデマンド印刷でパーソナライズされた教材を提供。マイクロパブリッシングで小ロット出版を実現。
10. インディー作家オークション × フィードバックコミュニティ × 収益シェアリング
概要: インディー作家が未発表作品をオークションにかけ、読者コミュニティからのフィードバックを反映。収益は作家とフィードバック提供者でシェアリング。
* 引用
ビジネスモデル2.0図鑑
ゼロからつくるビジネスモデル
ビジネスモデル・ナビゲーター
= あとがき =
noteをご覧いただきありがとうございます。
会社員の傍ら、上海で塗り絵本作家になりました、KENTA AOKIと申します。日本・中国を拠点に、個展をしたり、アジアやアフリカの子供たちと塗り絵イベントを行ったり、塗り絵本を出版したり、そういった作家活動を行っております。
作家活動を進める中で、美大卒でもない、若輩者の私は、“ アート ”に関して日々色々なことを学び、そのうえでアート作品を創るようにしております。というのも、“ 美大卒でもない ”というのが結構コンプレックスなんです。
ただ、そんなことを続けていく中で分かってきたのは、
「 アートを学ぶ方法って色々あって、美大の知識は勉強したらつけられるかも!? 」
「 アートって実は科学的かつ論理的で、むしろ理系向きかも!? 」
「 アートを届けるには、ビジネスの知識も必要なんだな 」
でした。
学べば学ぶほど、アーティストだけが“ アート ”を学ぶ・理解するのは非常にもったいないなと思ったのと同時に、もっともっと“ アート思考 ”を応用すると、おもしろいものやサービスが生まれるんじゃないかと思いました。
日々本を読み、実戦しながら、学んでいる僕がこれらを伝えていくことで、よりリアリティを持って、学びが共有できたら嬉しく思います。僕と同じ境遇にある方々に届き、共感頂けたら更に嬉しいです。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
P.S.
2024年9月4日〜9月9日、新宿伊勢丹の催事の一角で、アートイベントを行います。ぜひお越しいただきたく、よろしくお願いします!
頂戴いたしましたサポートは、インドネシアやタイの子供たちに塗り絵本を送るための活動資金に活用させていただきたいと思っております。 何卒よろしくお願い申し上げます。