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【施設に入居する母に確認したこと】2023/02/12#005

母の老人ホーム入居が決まりました。
今年に入って、いよいよ母の認知症が心配でどうしようもなくなったから、地域包括支援センターの方に母の入居できそうな老人施設を紹介してもらって見学に行っていました。
1件目は、コロナの関係で施設内の見学はできず入口で施設の説明を聞きました。
でもここは金額的に難しかった、、、
2件目に行ったところは、共有スペースと部屋の様子を見学できました。
施設の方は詳しくこちら状況を聞いてくれて、入居の仕方の方法がいろいろあることも教えてくれました。
そして、ちょうど空きがあって、申込すればすぐにでも入居できるよう対応してくれるということでした。
母の認知症が進んで、ひとりで生活できなくなってからでは遅いと思っていたけど、入居まで半年1年待つのを覚悟していたから、こんなに早く空きがある施設が見つかるとは思っていませんでした。
もう1件施設に見学予約を入れていましたが、このタイミング逃したら次は何ヶ月後に空きがでるかかわからない、、、
その間に母の認知が進むかもしれない、、、
急すぎて私の方が心の準備できていなかったけど、これは今決めなくてはいけないと思って、その場で母と妹とここに決めました!
何ヶ月も待つ人がいるなかで、本当にありがたいことです。

そして昨日、2月にしては暖かかったので母を誘って母の地元にドライブしました。
ドライブの目的はお墓参りと、音信川の「うたあかり」
母の実家は、今は跡を継いだ私の従兄弟の代になり母の育った家はもうありません。
施設に入居したら、もうお墓参りに行けないかも知れないから、母の両親(私の祖父母)と、母の1番上のお姉さん夫婦のお墓参りをしました。
ドライブの途中あるJRの駅を過ぎたところで、「若い頃、ここの洋裁学校まで電車で通っていたよ。」と母が話してくれました。
その時ちょうど、たった1両の電車が私たちの車と並んで走りました。
2人で電車を眺めていたら、母が「誰も乗ってないね。」って、母が毎日電車で通っていた頃は1両じゃなかったし、人もたくさん乗っていたと懐かしそうに話してくれました。
それから施設入居に必要なものを揃えたりして、夕方から少し足を伸ばして、長門湯本温泉、音信川の「うたあかり」を見に行きました。
去年初めて行ってキレイだったから、母にも見せたいって思ってて、母が自分の足で歩けるうちに見れてよかった。
心配だったのは、2月の寒い時期なのと、帰りが夜遅くなることだったけど、昨日は2月にしては気温も高めでとにかく風がなかったので、母は自分で歩いて川沿いをゆっくり散策できました。
そして何より母が、「夜はキレイだね!」って喜んでくれたのがすごく嬉しかった。
でも、、、
きっと、、、
すぐに忘れてしまうだろうから、いっぱい写真撮ってLINEで送りました。

竹林の路
みすゞのお庭
お魚たちの夢

私と妹にとっては、母が施設に入ることは、母がひとりで家に居るより心配がなくなっていいことだと思ったけど、
母はどう思っているのか?
母の本心はどうなのか?
確認しておきたかったから、帰りの車の中で、「施設に入ることどう思ってる?」って聞いてみた。
すると「ご飯作らんでいいからいい。」「ご飯の心配せんでいいからいい。」と意外な返事、、食べること大好きな母でも、ご飯作るのは面倒だったんだーー!
私は、てっきりひとりで寂しいから施設に入りたいって言うと思ってたから思ってもない答えだった。
それから続けて母は、「施設で嫌な顔せんかったら大丈夫!」って持論を話してくれました。
そう母は、いつもニコニコしています。
嫌な顔なんて絶対しない。
耳が聞こえないせいもあって、周りで何があっても、わからなくていつもニコニコしています。
そのせいで誤解されることもあるんだけど、、、
母なりに周りの人に嫌な顔をしなかったら、みんなが良くしてくれるって思ってるんだね。
だから私は、
「施設に入ったら、新しい人には、耳が悪いから大きな声で話して!って言うんだよ!そしたら、無視されたとか、話聞いてないとか、誤解されなくて済むからね!」って大きな声で母と話しながら帰りました。
母の気持ちを確認しながら、母の中で「嫌な顔しない!」っていうことは耳の悪い母が身につけた生きる術なんだって思いました。

施設に入るとコロナで会えなくなちゃうけど
きっと母は、大丈夫!
寂しいのは私で
私が親離れしないといけないんだ!


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