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チャレンジストーリーvol4:サグラダファミリアを見たい!撮りたい!網膜投影カメラキットを持って出かけよう!
スペインバルセロナでフットサル留学にチャレンジしているロービジョンフットサルクラブ、CA SOLUA(シーエー・ソルア)所属の西山乃彩(のあ)さんから、網膜投影ファインダー「レティッサネオビューワ」を搭載した、網膜投影カメラキット「DSC-HX99 RNV kit」で撮影をした写真とともに、また新たなお便りが届きました!(乃彩さんがスペインで感じている生の感想を彼女の言葉で紹介できればと思い、乃彩さんがスペインからレポートをしてくれた内容をもとに作成しています)
網膜投影カメラキットを持って出かけよう!
みなさんお久しぶりです、乃彩(のあ)です。日々、F S Sant Cugat (エフエス サン クガット)でチームメートと一緒にフットサルの練習を頑張っていますが、練習の合間に観光も楽しんでいます!(戦うためにはリラックスも大切!笑)
観光といっても、私には見えづらさがあるため、「細かな部分を見て周るような、視覚的に楽しむ観光」というよりも、「ぼんやりと見ながら、その場その場の雰囲気を感じ楽しむという、視覚情報に頼らない観光」になります。世の中には私よりももっと見えづらさのある方や、全盲の方もいて、視覚情報だけがこの世界を楽しむ方法ではありません。視覚情報が少なくても、視覚以外の情報によって「雰囲気を楽しむ」という楽しみ方もあるのです。
ただ、今の私のには、私の視覚情報を拡張する網膜投影カメラキットがあります。
普段はなんとなく風景を眺めたり、スマートフォンなどで撮影した写真を拡大して何とか見ているのですが、この網膜投影カメラキットを使えば、サグラダファミリアを、ガウディの有名な建築物を、日本とはまた違う美しい街並みを、「目で見て、視覚的にも楽しみながら、写真を撮りながら」観光をすることができるのです!
網膜に投影されるバルセロナの街並みは、サグラダファミリアはどんなに綺麗なのでしょうか、さあ、網膜投影カメラキットを持って出かけよう!
サグラダファミリアってこんなに綺麗なの!目に映る圧巻のサグラダファミリア!
バルセロナといえば、スペイン出身の有名な建築家、アントニ・ガウディが建築した観光名所が市内にはたくさんあります。 その中でもやっぱり一番有名なサグラダファミリア。 歴史的建築物がたくさんあるとはいえ、やはり一番見てみたいのは、サグラダファミリアです! みなさんご存知かと思いますが、サグラダファミリアはまだ完成しておらず、着工から140年以上建設を続けて今現在も工事中です。 しかし、2026年に完成予定との発表があったので、 この留学期間で少しずつ完成に近づく様子が見れるのはとても貴重だと感じています。 サグラダファミリアに来てみると、はっきりとは見えないながらも、何か独特な雰囲気を感じます。すでに雰囲気で、ガウディ、すごそう。。。なのがビンビン伝わってきます笑。
それでは、網膜投影カメラキットを構え、ファインダーから網膜に投影されるサグラダファミリアを見てみると。。。
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外壁に施された細かな装飾まで見ることができるのです!裸眼状態では見ることができなかった細かな装飾が、こんなにも綺麗だったのか!大感動です。。。
大聖堂の中に入ってみると、ステンドグラスの色鮮やかな光が白い壁に反射して、目に映る映像のすべてがとても綺麗でした。外壁と同様、内装も、もちろん装飾のひとつひとつやステンドグラスに刻まれている文字までみることができるのです。
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これは網膜投影という方法を使わなければ、私には絶対に見ることができなかったので、本当に感動しました!見えづらさのない人たちは、こんなに綺麗なサグラダファミリアを見ていると知ることができたのも嬉しかったですし、何よりも見えづらさがあっても、自分の目に合った方法を使えば、同じように見て楽しめることが、本当に嬉しかったです。
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私の「視覚的に楽しむ観光」欲求はさらに高まります笑
バルセロナ市内にあるガウディの作品群の一つ、世界遺産にも指定されているグエル公園はどんな風に見えるのだろう。私の「視覚的に楽しむ観光」欲求はさらに高まります。グエル公園は、街並み全体を体感しながら歩くこともできるのですが、近づいて見ることができる場所ばかりではなく、遠くにある装飾、デザインを見たくなることも多くあります。
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そんな時に大活躍なのが、網膜投影カメラキットのズーム機能です。最大で28倍までズームをすることができるので、かなり遠いところまで見ることができ「あんなデザインだったの!?」みたいな、新鮮な体験を何度もすることができました。サグラダファミリアのような繊細なデザインではなく、自然に溶け込んだ色づかいの建造物をたくさん見ることができ、とてもいい思い出になりました。
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以前は海外に行ったこともほとんどなく、また、よく見えないから、実は観光にはあまり興味がありませんでした。しかし、日本にはない大聖堂やヨーロッパ固有の雰囲気を楽しんだり、人より時間はかかっても網膜投影カメラキットを使えば、しっかりと見て楽しむこともできるので、一気に観光が好きになりました!もっといろいろな場所に行って、見て、撮って、観光を楽しみたい!そう思えたことが、ガウディの素晴らしさに気づく以上に、一番の大きな気づきだったのかもしれません。
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「見える!」の先の、「撮れる!」喜び
バルセロナ市内観光で、サグラダファミリア、グエル公園を見て楽しむことができました。今までは見えづらさから、見て楽しむことは正直難しかったのですが、さらにその見えた光景を写真に撮り、みんなに見てもらう事なんて、あまり想像ができませんでした。
でも今は、旅の思い出を記憶に残すだけではなく、網膜投影カメラキットで写真を撮り、記録することができるのです。見えた瞬間、綺麗だと感じた瞬間、新鮮に感じた瞬間、その時々にシャッターを切り、気づけばものすごい数の写真を撮影していました。
実は、その時に撮影をしたサグラダファミリアとグエル公園の写真を、ソニーイメージングギャラリーで開催された「With My Eyes 作品展 うつる、うつす、新しい世界」に展示いただいたのです!
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日本にいるQDレーザの担当者さんから、連日200名を超える方がギャラリーに来ていると聞きました。自分が撮ったものを誰かが見て楽しんでくれるなんて思いもしませんでした。
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「With My Eyes 作品展 うつる、うつす、新しい世界」では、私の他に7人のロービジョンのある方が、同じように網膜投影カメラキットで撮影をして、展示をしていると聞いています。全員ロービジョンがあり、見えづらさがあるという点では同じですが、疾患も違えば、見え方や見えづらさも実は全然違うのです。
見え方、見えづらさが違うロービジョンのある私たちが、同じカメラを使って、見えた瞬間、綺麗だと感じた瞬間、新鮮に感じた瞬間にどんな写真を撮っているのか、とても興味がわきます。
撮影スキルや撮りたいものは違いますが、私と同じように、目に「うつる世界」も、シャッターを切り「うつす世界」も、「新しい世界」だとみんな感じている気がします。
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網膜投影という技術、網膜投影カメラキットという新しい製品により、「新しい世界」を体験できることがとても嬉しく、また次にどこに行こうか考えてしまいます笑。引き続きバルセロナでフットサルを頑張りながら、インスタグラムでも発信していきます!
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