孤独を…愛する
社会人になり一人行動をするようになった
仕事のストレスや寂しさを誰かに打ち明けることが出来ず、声を、気持ちを殺す日々
誰かと一緒に居たいと思う時もあるけど、どうしても会話が必要だと思ってしまうから、最初は何も考えたくないな〜という気持ちからだったと思う
誕生日は何がなんでも働きたくない精神なので、毎年一人旅に出ています
今年は福岡と長崎の壱岐島、きみに決めた__
行きたい場所ありすぎて7時の飛行機予約したんだけど、いやよく考えたら分かるんだけどさ、3時起きじゃね???と笑っちゃいながら前日の夜、眠りについた
4:00
最寄り駅に着くと、あぁ朝帰りなんだろうな〜って人がたくさん居た
キレートレモンを飲みながらここ数日で聴きたい音楽をプレイリストに入れて始発に乗る
毎度のこと、初めて行く街に向かう道中は本当にワクワクする
今回の本のお供は、瀬尾まいこの夜明けのすべて
ちょうど日が登っていて綺麗だった
一日目は福岡の相島へ
ひたすら猫ちゃん達をこれでもかってくらい愛でて愛でて…毛まみれ(←ありがとう)
海沿いを沢山歩いて、福岡市に戻ってからはラーメンを食べて、居酒屋を4軒梯子して初めて会う地元の人達と乾杯してたくさん話した
二日目は早起きして壱岐島に向かう
福岡からフェリーで2時間くらい、人口2万人ほどの長崎県の島です
ずっと雨予報だったけど止んでいる…ありがとう…バスの中には私だけ、田んぼ道や海をボーッと眺めながら小島神社に向かった
oh......あまりにも自然が過ぎる
水の音を聴きながらひたすら海や空を眺めた
風が凄く気持ちいい
海を眺めながら博多港で買った、チョコペンで描かれた顔が「いや子供泣くど…」と言わんばかりのうさぎパンを食べた、お前は私が愛すからな…
社会人の良いところは食にお金をかけられるところだと思ってる、異論は認めます
郷ノ浦を散歩しながらお寿司屋さんへ
お店に入ると「電話してくれた方?待ってたよ〜いらっしゃい」と大将と女将がそれはもう優しいお顔で迎えてくれてほっとする、実家かと思った
ごめん語彙力の語の字も無いけど、マ~~~~~~~~~~~ジで美味い、一生眉間に皺残ってしまうよというくらい顔を歪ませながら(褒め)誰にも聞こえない声で「ウマァ……」と言いながら食べた
握ったお寿司からちょこちょこお皿に乗せてくれるんだけど、食べてる時に「バスの時間まだだからね、ゆっくりお食べ☺️」とニコニコしながら見守ってくれる大将
最後にお寿司とお味噌汁をサービスで頂いた…
特上寿司8貫(サービスで+1貫+味噌汁)で2600円……エ???
途中から来た常連のご夫婦も合わせて壱岐島の良いところ、島の回り方などたくさん教えてくれた、もう少し早かったら蛍が綺麗なんだって
大将と女将が本当に本当に温かい人達で、お寿司もありえんくらい美味しくて、言葉にならない気持ちになった
たくさんの感謝とお別れをして「そこがバス停だからね、楽しんでおいでね」と女将に見送ってもらいお店を出た
15:00
まだ時間があったので、道中の湯本温泉に向かう
行きたかった所は時間外だったから近くにあった平山旅館に入った
誰も居ない貸切の大きい湯船ありがてぇ、、静かに声出ためちゃくちゃ濁音の
良い出会いがたくさんあったなぁ私は本当に人に恵まれているなぁと思いながら木漏れ日の下で露天風呂に浸かった
温泉の蒸気を使ったミストサウナに少しだけ入ってお風呂を出て、風に当たりながらオロナミンC飲んで涼んだら最高すぎてIQ2くらいになった(やったね)(すぐそばに喫煙所アルヨ)
18:00
バスで宿に向かう、二泊目は大本命のLAMP壱岐
1900年代に建てられた木造3階建ての古民家宿
ほんま大好きですと言いたくなるビジュアルで助かる
階段を上り部屋に向かう、今日泊まるのは3階
全部で7部屋の個室とドミトリーもあります
エ???普通に声出た良すぎて
本当は301号室に泊まりたかったんだけど、一人だと泊まれなかったのでいつか
外に出るとこんなん登るに決まってると言わんばかりの階段を見つける
階段を登っていくと壱岐の海や街を見渡せた、風が凄く気持ちいい
日の入りが19時半頃だったからそれまでフェンスに腰掛けて音楽を聴きながら水平線を眺める
日が落ちてきた
私は仕事に疲れた時、行き場のない悲しみに耐えられなくなった時、どうしようもなく寂しくなった時、一人で出かけています
一人行動をするようになり、自分の機嫌の取り方が分かり、自分を大切に出来るようになったけど、最近はそれ故にどこか孤独を感じるようになった
私は悲しみや辛さを打ち明けられる相手が居ない、苦しい時に誰にも寄りかかれない寂しい人間で、孤独で……、
孤独に対してネガティブなイメージがありました
でも初めて行く街で初めましての人とお酒を飲んだり、喫茶店のママと珈琲を飲みながら話したり、人の温かさ、食や音楽の楽しさ、自然の美しさを知れたし、一人行動のおかげで切り取った日常や誰かを愛おしいと思えたのは確かで、
孤独って全部悪いことなのか…?私にとっての一人行動ってなんだ…うわぁーー
となっていた時に、長野のブックカフェでたまたま出会った本です
私の考えていた内容が書いてあって光の速さで購入し、探している答えが見つかればいいなぁという期待を込めて読み始めた
その日は、孤独について、孤独を愛する事について考える日帰り長野だったけど、案の定答えが出ず、アウトプットするところもなく悶々としていたのでお父さんに連絡した
「お父さんが思う孤独については、今の時代は、人との繋がりがある中で、孤独感を感じやすい環境になってきていることを理解した上で、家族、職場、友達などと心地良い人間関係が築けているかどうかが大切ではないでしょうか。
また、その人間関係がある中で、自分の本当に好きなこと、大事にしたいことを大切に日々生活する事で、ネガティブな不安から抜け出せるのではないかとも思います。
それは、人より上手にできるとかできないとか、社会的に価値があるとかないとか、そんな次元ではなくて、それをやっていると、それに触れていると、それを想っていると、自分が自分らしく居られ、生まれてきてよかった、生きててよかったと思えるような空間、時間の使い方ではないでしょうか。
少しずつ暖かくなって来ました
心を癒しに、またキャンプに行きましょう!」
"それをやっていると、それに触れていると、それを想っていると、自分が自分らしく居られ、生まれてきてよかった、生きててよかったと思えるような空間、時間の使い方"
↑父、ありがとう…(season1)
そんなこんなで誕生日が近づいた訳でして、
今回の一人旅を通して「孤独を愛する」の答えが見つかればいいなぁと
日が落ちた
本を読んで印象的だった文章が、
私は、自分の思考と向き合うために、自分を理解するために、
孤独を“選択していた”のかぁ…とそう思った
水平線を眺めながら「藤井風/満ちてゆく」と「望月起市/正しく忘れる」を聴いていた
歳を重ねるごとに好きなもの、大切にしたい人が増えたり、譲れないことが確立されていく中で日々人間関係を断捨離しているのだけど、
自分の“普通じゃない”と思う部分が凄く目についたり、最近は性格が分類されるようになって、何となくネガティブが“悪”みたいなそういう事を世間から言われているみたいで苦しくなる
誕生日を迎え、家族や友達、先輩、フォロワー、福岡や壱岐の人たち、色んな人がお祝いしてくれた
中には私の思考や日常、生き方が好きだと言ってくれたり、私の健やかな生活を願ってくれている方が居て本当に本当に嬉しかった
人からたくさん愛をもらって、美味しいご飯を食べて、好きな音楽を聴いて、色んな道を歩いて、時間を忘れて綺麗な景色を眺めて、お酒飲んで寝る、私の人生は凄く尊く豊かで孤独が全部悪いことじゃないなぁと思えた
生きていると辛いこと、悲しいこと、苦しいことが沢山ある
私はメンタルが落ちやすい人間だから、今まで数え切れないくらい眠れない夜や涙が止まらない日を過ごしてきた
でもそれを全部覚えているかというとそうではなくて、その時は凄く辛かったけど、
思考の整理ができて、自分を大切にできて、これからどうしたいのか考えることができて、人に優しくなれて、気づいたらそれを忘れていて、その度に自分が少しだけ強くなれた気がした
「手放す」とか「忘れる」とか昔だったら寂しく思う言葉だったけど、今はそうは思わなくて、
勿論そこに寂しさはあるけど、手放したり、忘れることで得られたことや救われたことがたくさんあった
壱岐の街と少しずつ暗くなっていく水平線を眺めていたら涙が止まらなかったけど、
全然苦しくはなくて、また寂しくなるだろうけど、それでもいいと思うほど不思議と満たされていた
孤独について全部分かった訳では無いけど、少しだけ分かった気がするとお父さんに連絡した
「お父さんも仕事のプレッシャーに押しつぶされそうになった時、婆ちゃんが老いていく中で気持ちが整理できない時など、今思うと特別な自分の部屋の中に閉じこもったことがありました。時間はかなりかかりましたが、その部屋(孤独)で考えることで、また、新たな世界が見えてきたと思いますが、その時は誰にも言えず苦しかったことを思い出します。
人は、生きる目的を持って生まれて来ますが、そのためには克服するための課題が多く出されます。その課題は辛いものもあるが、背負う事の出来ない課題は与えられないので、時間をかけてもゆっくりと進めば良い、必ず道は開ける。
実希は自分の力で生活が始まったばかりですが、1人ではない。
多くの人が実希の話や優しさが大好きです。
いつでも気兼ねなく〇〇(地元)に帰ってゆっくりして、皆に惜しみなく分け減ってしまった心の幸せの水を取り戻してみるのも良いかもしれません。
その時は、お酒を飲みながら色々なところの話を聞かせてください」
↑父、ありがとう…(season2)
ひとしきりメソメソしたら外が真っ暗になっていたけど、気づいたら泣き止んでいて、そんなこんなしていたら喉が渇いたので飲みに出かける
日本酒と焼酎を造っていた酒造をリノベーションしたクラフトビールのお店
飲み比べを考えた人って本当に天才、国民栄誉賞とか貰った方がいい
ビールをカウンターで飲みながらお店のお兄さんと生き方や仕事の話をした
「人のせいにしない生き方」がしたいと、30歳を目処に関東を出て地元の壱岐島に戻ってきたと話してくれた
人のせいにしない生き方…深い頷きが止まらなかった、何でも自分次第よなぁ
もう一杯ビールを飲んで、りんご入りの甘い春巻きを食べてお店を出た
二軒目はクラフトビール屋さんの目の前、宿経営の居酒屋さん
新鮮なお刺身、壱岐産の塩むすび、麦焼酎水割り
九州の焼酎美味しすぎ水筒に入れたい
食べて飲んで大満足、たくさん歩いて疲れていたのか、倒れるように眠りについた
朝起きて手ぶらで外に出て、すれ違う地元の人達と挨拶しながら散歩した
少しずつ赤みを増していく海と空が凄く綺麗だった
早朝のモーニングショットってなんであんなに美味いんだろうな
そのあとは海岸まで歩いて海を眺めて宿に戻った
いやこんな乱雑なベッドにしてしまったのにビジュ良…
屋上の貸切サウナに入って4セット
普段サウナ入らないからよく分からんかったんだけど、熱さ物足りなくて追い追い追い追い追い追いロウリュウしたらめちゃくちゃ熱かった(でしょうね)
サウナのあとは朝ご飯を食べた、なんだ〜ただの最高な朝か
ホカホカの白米、アジの干物、アオサと豆腐の味噌汁、卵、全部壱岐の食材らしい
私「何これ超Cillじゃん…(使い方知らない人)」
ご飯一杯までおかわりできるとのことだったので…
まじで美味しすぎて最後の晩餐かと思った良かった生きてて
フェリーで博多に戻って喫茶店に行って飛行機に乗った
これまで色んな街に行き、沢山の人に出会って、色んな道を歩いて、綺麗な景色を見た
苦しい時は優しい言葉をかけてくれ抱きしめてくれる人と出会え、
悩んでる時は答えを見つける鍵になるような思考の共有をしてくれる人と出会え、
楽しい嬉しいを一緒に分かちあって、何倍もの楽しい嬉しいにしてくれた
私は本当に人に恵まれているなぁと漠然と思っていたが、出会うべくして出会っているような気がした、ありがとう……
「あぁ私だけじゃなかったんだ」と日々誰かが、何かが肯定してくれたと思う瞬間があって、
家族が、友達が、私と関わりたいと想ってくれた人達が、自然が、美しい景色が、音楽が、私の救いだった
ありがとう…ありがとう…
夜明けのすべてを読んだ
日々生きづらさを感じるし、私は誰とも生きていけないのかもしれないと無性に思う時がある
いつかあの二人のように、手を取り一緒に生きていける人に私も出会えたらいいなぁと
日々こういうのでいい、と、こういうのがいいを繰り返す中で、
日常で感じる温かさを大切にして生きてる
色んな人や事に感謝して、ご飯をもりもり食べて、たくさんゲラゲラ笑って愛に満ちた分、誰かに与えて生きていきたい
それが違う誰かに伝わって、思いやりとか温かい気持ちが伝染して優しい世界が広がっていけばいいなぁ
たくさん考えて、時には時間を忘れて美しい景色に見とれて、
美味しいご飯と温かい人達、好きな音楽、たくさんの愛に溢れた九州一人旅だった
また仕事頑張ろうと思う、自分の思考の整理のために書いた文章なのでかなり自己満足だけど、誰か一人でも救われる人がいたらいいなぁ
これから暑くなりますがご自愛くださいね