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某県立高校 高校1生生の探究学習発表会に参加しました!

こんにちは。探究学習と進路選択を繋ぐサービス Qareer を運営している平田と申します。

さて、本日はQareer運営メンバーが参加したある県立高校 高校1年生の探究学習発表会で感じたことをまとめてもらいました!探究学習に関わる方々に是非読んで頂きたいです。

「社会課題解決を目指す探究学習」が散見されるが…

せっかく探究学習を行うなら、良いことをしたい。そう思うのは当然でしょう。高校生も、社会課題に対して感度は高い。一方で、当たり前に「そりゃ、できた方が良いよね」ということをテーマにしてしまうと、学びに深みが出ない印象を受けました。例えば、下記のようなテーマの探究学習です。

  • 社会がよりマイノリティへの理解を深めるにはどうするべきか?

  • SDGsの〇番の達成に高校生はどのように貢献できるか?

  • 選挙における若者の投票率をどのように高めていくか?

上記の3つはあくまで例です。しかし「マイノリティの尊重」や「SDGsの達成」「若年層の投票率の低さ」などは、当たり前の社会問題(社会的話題)であり、その問いに"その生徒ならでは"はありません。これでは、設定したテーマの背景にある興味関心を本人も自覚しづらく、学習を進める動機もその生徒ならではになりづらいように感じました。

「独りよがりの課題解決提案」も辛い

上記とは逆に、すごく具体的にテーマを設定し、学習を進めている生徒も多く見られました。例えば、「自身が10年以上過ごしてきた街が人口減少に直面し、商店街も元気がなくなっている。なんとか活気を取り戻す一助になりたい」というようなものです。自身の原体験をもとに、自分なりの願いをテーマにして取り組んでいるようでした。一方で、課題提案は「商店街で〇〇をしよう」「商店街の名物〇〇をSNSで発信しよう」というものでした。よくある提案、というのは置いておいて、気になったのは「では商店街の人や、同じように過ごしてきた住民は何を望んでいるのか?」という点でした。自分の考えを他者がどう思うか?を検討する視点が持てれば、一人よがりの課題解決提案ではなく、他者の視点も含んだ課題解決提案になるでしょう。何より、学習活動としての探究として、自身の考えを俯瞰する力(批判的思考力、メタ認知力ともいえるでしょう)が育まれるように思います。

フィードバックで"考える機会"を生み出したい

上記をいきなり高校生(場合によっては中学生)に「できるようになろう」というのはハードルが高いことは重々承知しています。だからこそ、先生や生徒同士、あるいはQareer等を用いたフィードバックで、「なんでこのテーマをやってるんだっけ?」「他の人はこの課題解決提案についてどう思うだろうか?」など、考えを促すことが大切と考えます。

Qareerではこれまで提供してきたフィードバックをもとに、観点などをまとめられそうなので、いつかまとめたら世のためになるかな…とも思っております!笑 ただそのためにも、もっと多くの方に使っていただいて、知見貯めないとなとも同時に思っております…

本日は以上です。次回は、登壇機会をいただいたシンポジウムについてまとめようかなと思っております!是非フォローいただけると嬉しいです。

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