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探究学習フィードバックシステムQareerをローンチして1ヶ月が経ちました
私たちについて
探究学習フィードバックサービス"Qareer(クアリア)"を運営している、芦野と申します。私たちは、「『学ぶと変われる』を全ての生徒へ」というミッションを掲げ、主に高校での授業『総合的な探究の時間』向けのサービスを開発・提供しています。
私たちは、2月1日にQareerをオープンに提供することを発表しました。
しかし、準備に取り組む中で、自発的な情報発信が滞っていたことを反省しています😇
今後は、少しずつでも「日々の様子」「探究学習に関する気づきや知見」などを発信していきたいです。ご興味あれば、ぜひフォローしてください🙏
2024年2月の告知以降、何をしていたのか
上記の通り、2月にプレスリリースを出しました。そして、これまでクローズで準備していたサービスを、広くご提供することを告知しました。
幸運なことに、私たちは一定のご期待やお問い合わせをいただくことができました。暇にならなかったのは本当にありがたいことです。
さて、起業直後は忙しいと聞きますが、本当なのでしょうか?
個人的には、「忙しかった」より「あっという間だった」という感覚です。ではなぜあっという間だったのか?と考えると、全てにおいて判断や対応の型がないことが大きかったように思います。
以下、こんな感じです。
①問い合わせ対応
→問い合わせの一次対応の内容が決まってない。
→最初にお送りする資料も決まってない。
→誰が一次対応するかが決まっていない。
②問い合わせいただいた学校への説明
→プレゼンの標準形が決まっていない。
→質疑を想定できるほど、現場の関心どころが分からない
(分かっていたつもりだった)。
③ローンチ前の開発仕上げ
→そもそも、ギリギリで開発中。
→新規検討校の要望に対する判断基準がない。
④利用者の拡大見込みを踏まえた基盤整備
→どのくらいの利用見込みになるか、読めない。
→人員やシステムの拡張がどのくらい必要なのか、読めない。
⑤ビジネスとして持続可能かどうかの試算
→利用見込みが拡大する中、発生コストの試算が日々変わる。
→日々想定外が起きるため、キャッシュフローの解像度が上がらない。
⑥長く応援いただいている方々へのご挨拶
→この時間に、本当に救われました!
こんな状況だったため、何をやるにも自分たちで考え、作り、伝えなければいけませんでした。これをやっているうちに、あっという間に時間が経ってしまいました。
こんなことを書くと「あいつら大丈夫か」と皆様から思われてしまうかも,,,そんな一抹の不安に駆られつつですが、生まれたてのサービスでも期待を持って採用判断をくださった全てのみなさまに本当に感謝しています。
全く採用がない可能性もあった中、使命感を持って事業運営に取り組めることは本当に幸せです。だからこそ、価値を返すために、日々努力してサービスを磨いていくつもりです。
4月からは利用校を見学
さて、4月11日から全国複数の高校で、今年度の利用をスタート頂きました。是非Qareerを使い初める様子を直接見たいと、全国各地の学校を訪問しています。
例えば、以下は都内の私立校、順天中高です。こんな感じで、授業に立ち会わせていただいています。
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ICTツールの使いはじめはやっぱり大変
もちろん、利用状況を知るために訪問していますが、その前後で授業を見学すると見えてくるものが多いです。
例えば、この時期はどの学校もQareerの利用以前に、学年づくり、クラスづくりのフェーズ。特に高校1年生は、入学して数日しか経っていません。
改めて見学させていただく中で、Qareerに限らず生徒-先生、生徒同士の人となりすらわからない中、様々な教育系WEBサービスの登録作業を進めることは、心理的に負荷感が大きいことを再認識します。
そして、特に難しさを感じた点は下記です。
■高校生でも、スマホ以外(=PC/タブレット)のOSに不慣れ
■キーボードタイピングに不慣れ(特に大/小文字の切り替えと記号の入力)
■アカウントとしてのメール(アドレス)はまだ使えるものの、ソフトとしてのメール(ソフト)が不慣れ
■これらがクラス30-40人になると、生徒間で進行に大きな差が出てしまう
■新入生だと、生徒間の関係構築もまだ。教え合いがどうしても進みづらい
今回、我々なりに「利用が軌道に乗るまでの負荷軽減」は当然工夫したつもりでした。それでも、どうしてもスムーズにいく/いかないは生徒間で差があることを今一度実感しました。
現場に足を運ぶことで、「先生方の心理的負担感」「生徒の使い始めのつまづきどころ」を目の当たりにできたこと自体が、大変勉強になりました。
"良い探究学習"に繋がる授業の工夫も見えてくる
さて、Qareerの利用前後で授業見学をさせていただくと、各校の「良い探究」に繋げる工夫が見えてきます。
例えば、先で掲載した順天高校では、総合探究の初回授業を高1生と高2生の1on1にしていました。
初回授業の工夫@総合的な探究の時間
■『総合的な探究の時間』の年度の初回授業は、高校1,2年生で合同実施
■主な活動は「2年生が1年間取り組んできた探究を、1年生にプレゼン」
■形式は1on1。1回5分程度のショートピッチと質疑を5回転ほど行う
■5回転することで、1年生は5人5色の探究を聞くことができる
■1on1形式にする理由は、高校2年生に1年間を振り返ってほしいから。
1on1(≠代表発表)のため、全員が自分の探究を振り返る機会になる
■自由な発散・対話を促すために、意識的に開放的な教室で実施
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あくまで個人的な見解ですが、「探究(探究的に学ぶこと)は大事か否か?」の議論は各所で起きているように思いますが、「学校の授業=必修で取り組む探究をより良くするためにはどうすれば良いか?」の議論や実践知の形式知化はもっと行われるべきと考えます。
我々も、微力ながら実践知の発信も行なっていきたいと感じる時間でした。
今後も、noteに様子をアップしていきます
こんな感じで、日々バタバタしていますが、全国で利用し始めていただいています。改めて、ご縁をいただいた全ての学校、そして利用の判断をくださった先生方に感謝を申し上げます。
今後も、適宜活動の様子や魅力的な学びはnoteで公開していければと考えています。ご関心あれば是非フォローいただけると嬉しいです🙏🙏🙏
探究学習を通じて、一人でも多くの高校生が『自分は学ぶと変われるんだ』と感じる機会になるよう、これからも取り組んでまいります。