日本の義務教育は既に崩壊している


私は小学校で

合唱の指導をしているのだけど

子供たちが主体性を持って

楽しくやれるように日々工夫しています。


例えば私が子どもの頃、

先生にもらって嬉しかったシール。

頑張ったとき、何かできるようになった時

もらった記憶があります。

他のことは色々忘れちゃったけど

それだけは鮮明に残っているから

本当に嬉しかったし、

小さな自信になったんだろうなと思います。


それを先生になった今、わたしも

子供たちにしてあげていました。

一人一人を見て、指導して、

楽しそうに歌って上達していく子供たちに

私は幸せをもらっていました。


ところが、あるとき一人の保護者が

うちの子がシールをもらえなくて悲しんでいる。

もらえないなら部活やめます。


と言い出したのです。

なんと。びっくり仰天。


私がもし、それを言われたら

どうしたらもらえそうかな?

ってまずは子供に考えさせたと思います。


だから部活辞める前に

自分で努力してみるとか

工夫してみるとか

いう働きかけを保護者にしてほしかったし

自分で切り開く力をつけて

悲しみの中にある成長や希望を

見出せるよう育ってほしかった、

という先生の祈りも虚しく。。



それが大問題になり、

私はそこの学校の保護者と

管理側の人間達から

悪者扱いされ

コテンパンに潰されてしまいました。



今の教育は完全に

『平等』という言葉を履き違えています。

みんなと同じじゃないとダメ。

だから

たかがシールでも

もらえる子ともらえない子が

あってはいけないそうです。


なんじゃそりゃ。

そもそも、顔も性格も能力も

全てが違う人間なんだから

みんな同じなんてあり得ないじゃないですか。


無理矢理型に押し込んで、

これがみんな普通だから。

これが当たり前だから。

と言われて義務教育で育つのです。


おかしいでしょう。


オリンピックでメダルをもらえるのは

3人しかいないけど、

悲しんでる人がいるし不平等だから

もう、メダルの制度辞めましょうって

なるわけがないでしょう。

社会ってそういうものです。


生きていたら

うまくいくこともあれば

上手くいかないこともあるんだから。




平等っていうのは、

互いの違いを認め合って

許しあって、出来るだけ心地よく

共存することではないのでしょうか?




自分と違う考えは認めない。


子供を悲しませるなんて有り得ない。

という大人たちの考えが



恐ろしくて恐ろしくて

その全てが 強烈で

教育現場の闇を肌で感じた

この 一か月でした。



そんな経験をした私に

これから何が出来るのか

少し考えているところです。


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