大人の夢中が、子どもの新しい遊びにつながるとき
大人の夢中がいつのまにか子どもに伝染し、
そこから思いがけない遊びに発展する‥
ってことは、よくある。
わりといつも、面白いことないかな‥とアンテナ張ってるんだけど、夢中になってることが
いつのまにやら子どもに伝染して、
子どもの方が極めてる‥
なんてことがたくさんある。
長男の藁細工もそうだ。
もともと、私が連れて行った
ブッシュクラフト仲間のキャンプで
友人に教わった麻ひものワラジ
がきっかけでハマり、
今はおじいちゃん先生にも教わりながら、ムシロやミノを作りあげ、今は猫つぐらを制作中だ。
お母ちゃんもたまにはやってみるか、と、
今日は家で朝から藁を出してきて、
息子の藁細工の本を開いて、
作り方を見ながら
鍋敷きを作った。
夢中になって、
一作目が気に入らなくて、
もう一個作り直した。
藁をいじっていたら、
猫が来て、
5歳の娘が来て、
いつのまにか一緒に、
何かを作っていた。
大人(時には年上の子どもたち)が夢中になっていて、
「あ!面白そう!僕も私もやりたい!」
ってなって、他の子どもたちに遊びが広がって発展していくこと‥
これ、
経験も様々な異年齢の子どもたちと
大人たちが入り混じる
かまばの森では
よく見られる光景。
例えば‥
この夏、喜源治こども基地休日ひろばで
落とし穴に夢中になる子どもたちがいた。
この落とし穴作りがどこから始まったかというと‥‥
フィールドのこども基地には
縄文土器がたくさん埋まっていて、
(この辺り一帯、大きな縄文遺跡)
よく子どもたちも見つけるのだけど、
あるとき、私が、子どものいないときに畑作業をしていて、
美しい黒曜石の矢尻を見つけたことがあった。
そこから、一気に矢尻探し、土器探しが
一大ブームに。
そんな土器掘りブーム真っ只中のある日。
一箇所で誰かが掘っていたら、
「私も!」「僕も!」
と他の子どもたちが集まってきて、
同じ穴をスコップで掘り続け、
みんなで探しまくる‥
という場面があった。
その穴が少しずつ深くなって、
そうするうちに、
土器探しがいつのまにか、
「穴掘り」になり、
なんと!
その上に草をふんわり乗せて、
落とし穴に!!
そこから発展して、
さらに別の場所に、
もっと巨大な穴が掘られ始めた!!
一緒にやりたい!と参戦する子。
隣にもう一つ掘ってみようとする子もいた。
毎回来るたびに掘るので、落とし穴はとんでもない深さに!!
小学5年生が頭まですっぽり入るほど深い!!
そんなわけで、こども基地には巨大な穴が掘られたわけなのだけど、
こんな風に、
誰かの「夢中」が
「あ、いいな、私もやりたい!」
を引き出し、
いつのまにか広がって、
思ってもみない方向に進む、
ということが
自由遊びの中で起こる。
これが、自然の中で自由に遊ぶことの醍醐味。
子どもたちの遊ぶ姿って、
本当に、いくら見ていても飽きない。
最高のエンタメ!
かまばの森の大人は、
いつも
このちょっとしたきっかけを
作りたくて、
今日はこの道具を出してみよう、とか、
その時々の自然を見て
遊びを思いつくと、
大人自身が面白がって遊んでみたり、
遊びが広がるように
プログラムを工夫したりする。
その想定は、成功したり、
サラッと無視されたり、
見事に(びっくりするような形で!)裏切られたりする。
それが楽しくて、
今日もまた
懲りずに
面白いことがないか
ネタ集めをしたり学んだり、
遊んだりする日々😆
というわけです。
あー、楽しい。