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「腸活」は人生を変える力がある

「俺、毎日R-1飲んでるから風邪ひかないのよ」

数年前、会社の同期が自慢げに言っていました。

ネタだと思って話半分で聞いてました。というか完全に聞き流してました。


「腸活」なんて「朝バナナダイエット」とかと同じようなもので、
よくある一過性の流行り言葉くらいに考えていました。完全に侮ってました。


そして…侮った代償として、しっかり腸をやりました。

あれはとにかくしんどかった。
もはや一日の半分くらいトイレにこもってるんじゃないかというくらい、
何か食べればお腹を下し、何か飲めばお腹を下し、何もしなくてもお腹を下してトイレに駆け込むという状況でした。

胃腸をやったことがある人はわかると思いますが、あれホントにきついですよね。夜中も1時間おきくらいに腹痛で目が覚めてトイレに駆け込むという日もありました。

そしてようやく身に染みてわかりました。腸をなめたらアカンと。

けど、だからと言って「R-1飲んどけばええんやな」と安直に答えを出すのも怖くて仕方ありませんでした。

もう二度と同じ思いはしたくなかったので、ちゃんと科学的にどうするのが正しいのかを調べてみました。

辿りついたのが、エムラン・メイヤー氏の「腸と脳」という本。

UCLAで教授を務め、40年以上にわたって「腸と脳の繋がり」を研究してきた第一人者が書き上げた非常に信頼度の高い一冊です。


今回は、そんな「腸と脳」について要点をまとめてみました。

最後に、一生使える「健康を維持するための簡単なアクション」も記載しておりますのでぜひ参考にしてみてください。

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【概要】

「腸」と「腸内微生物」、そして「脳」の三者の結びつきについてと、
脳や腸が果たす健康維持のための役割についての本。


【前提&基礎知識】

・腸は第二の脳と言われてるくらい脳と密接に関わっており、相互に情報のやり取りが密に行われている
・腸には数兆匹の微生物(マイクロバイオータ)が住んでいる
・腸内に生息する微生物環境によって、脳に送られるメッセージに変化が生じる


【腸内の微生物】

腸内には数兆匹の微生物が存在しており、この構成はほとんどの人間で10%も共有していない。つまり人によってここはかなり異なる部分となる。

そして、ここの構成や状態次第で脳、ひいては身体への作用が変化してくる。

例えば動物性脂肪の多い食べ物を好む人の腸は、免疫メカニズムが恒常的に活性化されやすい微生物状態となっており、炎症を体に起こしやすくする上に、それは全身に広がる。

またひとたび炎症が起きやすい状態になると、疲労感、痛覚感受性の高まり、抑うつなどを引き起こす。アルツハイマーやパーキンソン病を引き起こすことも知られている。


【幼少期の腸内環境】

幼少期に家庭環境が悪かった人は、のちに精神疾患を起こしやすいことがわかっている。ストレスを感じるプログラムが構築されてしまうイメージ。

またこれは成長しても中々変えることが難しい。さらに厄介なことに、これは親から子へ遺伝する。家庭環境による後天的な獲得性質だけではなく、DNAにメチル基と呼ばれる化学的なタグが付与され、数代にわたって受け継がれていく。


部分的にでもこのプログラムを逆転させるには、認知行動療法、瞑想などの手段があるが、最も有効だと考えられるのが、食事を改善する方法である。

要はプロバイオティクスを用いて腸内のマイクロバイオータを調整するのである。ヨーグルトや発酵食品などでビフィズス菌や乳酸菌を摂取することで腸環境を整えることができる


【食の役割】

食事によって腸内にどのような微生物を取り込むかで、心身の健康に影響を与えることができる。

幼少期でいえば、母乳が重要な役割を果たす。母乳には多くの微生物が含まれており、それを[腸ー脳]の配線プログラムが決まる前に摂取しておくことで、その先一生に関わる腸内マイクロバイオータの質を高めることができる。そしてこの母乳は母親が口にした食物成分によって大きく左右される。

また脂肪分の多い食物を常時摂取していると、満腹に対する腸と脳の反応が鈍り、十分に食べたという感覚が失われる。よって太る。



【避けた方が良い食品添加物】

・人工甘味料
ダイエット食品によく含まれる。短期での影響についてはそこまで科学的に示されていないが、長期的には脳を害することがわかっている。

・乳化剤
食品を安定させるために入れられることが多い。これは腸内で保護機能を有する粘液層を破壊する。これによって代謝中毒を起こすようになる。

・グルテン
パンやパスタなどに多く使われる。食品の食感を良くしたり賞味期限を長くする効果がある。これは免疫系に作用して過剰反応を引き起こす。つまりアレルギー反応が出やすくなるということである。


【具体的なアクション】

・整腸剤を毎日飲むようにする(乳酸菌やビフィズス菌が摂取できる)

・ヨーグルトやキムチ、納豆などの発酵食品、魚、赤ワインなどを積極的摂取する。(色んな微生物を摂取できるように自然由来の色んな食べ物を摂取するのが良さそう。)

・断食をしてみる。腸内の微生物環境もキレイにお掃除してくれるらしい。

・ストレスや怒りを感じたときこそ、果物や野菜を摂取する(動物性脂肪や甘いものを摂取しないようにする。)

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以上簡単にまとめてみましたが、最後の具体的なアクションで言及した、

「整腸剤を毎日飲む」


というのが、個人的にはめちゃくちゃオススメです。


「え、整腸剤ってお腹壊したときだけ飲むんじゃないの?毎日飲んだら逆に体に悪そう」と思われるかもしれません。私もそう思いました。


しかし調べてみたところ、

「毎日飲んでも大丈夫、むしろ毎日飲むくらいが良い」

ということがわかりました。

市販の整腸剤で全然問題ないです。私は大正製薬さんの「新ビオフェルミンS錠」を飲んでます。

冒頭に出てきた「R-1」とかもいいと思いますが、1本120円とかするので、個人的には毎日続けるにはちょっとコストが気になります。

整腸剤ならたいしたコストじゃないので続けられます。
実際毎日飲み始めてから一度も体調を崩していませんし、腸の調子がすこぶるイイです。


ぜひ、まだ「腸活」に取り組んでいない方は、
今すぐAmazonでビオフェルミンS錠をポチるか、明日にでもドラッグストア行きましょう。


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