引き出しの向こう側

1時間に2，3回はお菓子の入っている引き出しを開けてしまう。冷蔵庫も然り。もちろん中身は変わってない。
小麦粉と乳製品を止めるようになって、歩けないほどの膝の痛みもゼロになった。健康的になったと思っているが、お菓子を食べたい気持ちはもう習慣的に、中毒的にある。

例えば、自己分析をしていて「私の本当の気持ちは…」と考え始めると、なぜか急にキッチンへと足が向く。まるで自分の核心が入った箱を開ける前に、何か供え物が必要であるかのようだ。「とりあえず煎餅を食べよう」と、完全に本題から逃げてしまうのである。
これに気づいた私は、「そうはさせるか！」と、この思考パターンと戦うことにした。しかし、今のところ連戦連敗である。

「よし、今度こそ逃げずに向き合おう！」と決意しても、なぜか気づけば干し芋が口に入っている。核心に迫ることを避け続けた結果、私はここにいる。新しい自分になるために、小麦粉も乳製品も食べられなくなったのかな。神様、我と向き合う強靭な精神力を与えてください。それが出来た頃、私のお腹の浮き輪は無くなってるかも。