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待ってました!の商品の落とし穴

『白湯』

と書いて
『パイタン』と読みます。
パイタンスープは中華料理の一つで、コラーゲンが溶け出し乳化することで文字通り『白濁』して白く見えます。

一方、
『白湯』
と書いて、日本語では『さゆ、しらゆ』とも読むことが出来ます。

水を沸かしたもの。つまりはお湯です。

痒いところへ

この『白湯(さゆ)』がペットボトルで販売されました。

ありそうでなかった商品、メーカーも水を温めただけで売れるのか半信半疑であったそうですが、これが予想に反して好評なようです。

痒いところへ手が届くような商品として、目の付け所は素晴らしいと思います。

「薬を服用するため」、「カフェインフリーの飲料として」、「健康のため」、「冷え対策」、「癒しを求めて」などなどと
待望していた人々の理由は様々なようです。

そんななか
『ミルクをつくるのに』
という理由をみて『!』と思いました。

粉ミルクは70℃以上

赤ちゃんに飲ませる粉ミルクですが、実はこの粉ミルク自体は無菌ではなく、さらに空気中にいる雑菌によっても開缶後のミルクは曝されてしまうリスクがあります。

粉ミルクには極微量の「Cronobacter sakazakii (サカザキ菌)」や「Salmonella enterica(サルモネラ菌)」が含まれています。

また乾燥中の粉ミルクの中では菌の数は増えることはないとしても、生存し続けることは可能です。

このような菌による被害を防ぐために大切なことは、

『70℃以上のお湯を使う』

『調製後は2時間以内に飲ませる』(←残ったら捨てる)

ということが挙げられます。

販売されるホット飲料の温度

コンビニや自販機で販売されるホットのペットボトルの温度は、一般的には50〜60℃です。

そうすると、雑菌による悪影響を妨げるためには不十分な温度であるといえます。

おわりに

たとえ便利で役に立つと期待される商品であったとしても、使用用途によっては不得手なものもあります。

万が一のリスクを知っておくか否かによって、お役立ち商品の恩恵を正に得られることとなります。


おしまい

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pirokichi
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