王様戦隊キングオージャーの二本立て映画を観てきた話
王様戦隊キングオージャーの劇場版映画を観てきました。
「王様戦隊キングオージャーVSドンブラザーズ」と「王様戦隊キングオージャーVSキョウリュウジャー」の二本立て。
郡山市で上映していないので、55キロ離れた福島市のイオンシネマ福島まで行って観てきました。
シニア料金で1100円で一人で鑑賞。
ゴールデンウィークで、ちびっこで一杯かと思ったら、3分の1ぐらいしか席が埋まってなかったです。キングオージャーでもこのくらいか、とちょっとショックでした。
自分が楽しみにしていたのは、「王様戦隊キングオージャーVSドンブラザーズ」。
キングオージャーとドンブラザーズ、異質すぎる二つの戦隊をどうやって一つの映画にするのかという興味。水と油みたいな作品をどうやって一つにするのか。
結果は、想像していた通り、かなりドンブラザーズ側に寄せていた感じです。
ドンブラザーズのカオスっぶりは健在。
カオスだから、なにがあっても「ドンブラザーズだもんな」で済んでしまうのが強いです。
物語は、キングオージャーに登場する死者の国ハーカバーカにキングオージャー、ドンブラザーズのメンバーが全員集結して、二つの戦隊が戦い合おうとしている場面からスタート。
なぜ、ハーカバーカにいるかというと、全員死んだから(笑)。
スーパー戦隊で、死んだ戦士って、よく特撮ファンの中で話題になりますよね、二代目キレンジャーとか、初代バトルコサックとか、ブラックコンドルとか。
その数をいっきに増やしてくれました。しかも、ギラはモチをのどにつまらせたからという、ネタに使われそうな死に方するしと笑ったら、桃井タロウは嘘をついたので死んじゃって大笑い。
しかもその嘘というのが、子供の時大好きだったカブトムシのぎいちゃん。そのぎいちゃんのことを嫌いと言ったから。
これでもうあとはほかのメンバーがどうやって死んだのか、なぜ戦うことになるのかを描き、仲直りして、生き返れば終わり。安定した面白さ。
井上敏樹さんの脚本ではないですが、いかにもドンブラザーズっぽい作品になっていました。
ドンブラザーズのみんな元気で良かったと満足な作品になっておりました。
一方の「王様戦隊キングオージャーVSキョウリュウジャー」。
獣電戦隊キョウリュウジャーは、10年前のスーパー戦隊。
キングオージャーのテレビドラマ本編に、キョウリュウジャーの主人公も「キング」と呼ばれていることから、キングつながりということで登場。
その割に、本編では、キングのブレイブを引き継いだプリンスというのが登場していて、主役だった桐生ダイゴ(竜星涼)さんは出てこなくて不満でした。声だけのみ。
そういった不満や謎が、この映画で明らかになる仕組み。
同じくドラマ本編では声だけの出演だった空蝉丸も登場。というか空蝉丸がこの映画の主役っぽいです。
なぜか、ギラが本当に暴虐の魔王、宇蟲王になっていて、宇宙全体が荒廃しまっています。
それをキョウリュウジャーとキングオージャーのメンバーが食い止めるというストーリー。
この作品は、どちらかというとかなりキョウリュウジャー寄り。
リタの宝塚バージョンは笑ったけど、キングオージャーの場面があんまり魅力的でないのが残念でした。
自分的には、キョウリュウジャーの同窓会のように懐かしくてうれしかったけど、キングオージャーを楽しみにしてきた人にはうれしいのかな。ちょっと疑問。
以前は、10年前に戦隊をやったメンバーによって、10年ぶりにスーパー戦隊が蘇るという、「10YearsAFTER」という作品があったけど、それがVSの形で蘇った感じ。
ですができれば、ハリケンジャーやデカレンジャーのように、単独でキョウリュウジャーの物語をやってほしかったです。20周年作品はぜひ、単独で行って欲しいですね。
というわけで、今回は、キングオージャーの映画と思ったら、どちらかといえば、ドンブラザーズとキョウリュウジャー寄りの作品になっていたというお話でした。
キングオージャーだけの熱いオリジナルストーリーの映画が観てみたいです。
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