見出し画像

ずっと防衛白書を読んでいました

 ぼくは昼間はサラリーマンをしてまして、某自治体のあるシステムのサポート窓口の立ち上げと運用に追われていました。

 4月半ばに入社して翌月には出張サポートもこなし、7月にサポート窓口を立ち上げて、その運用をようやく軌道に乗せたのは先週のこと。クライアントからは「3か月でここまでやってくれるとは!パーフェクト!」といわれたので、明日は有給です。

 しばらく書くこと話すことから遠ざかってました。

 その間何を読んでいたかというと防衛白書。いやこれが面白い。結構学生時代の早い段階で北朝鮮のミリタリーバランスには注目していたはずなのに、すっかり勉強をサボっていた部分。
 
 なんて書くと良識ある方はいうのです。「君ねぇ!日朝友好でしょ?」「何て本を読んでるの!戦争が好きなの!」と。

 放っておけば焚書でもやらかす雰囲気。本当にやりそうで怖い。

 でも実際、北朝鮮の脅威ってのは目の前にあるわけですよ。その現実は見ないといけない。「憲法9条!」と叫べば次の瞬間世界中の武器もミサイルも核も雲散霧消すればそれは素晴らしいことだけど(これは心からそう思う)、そんな現実は来ない。残念ながら。

 だから相手のことを学ばねばいけないのです。どんな武器を持っているか。何が脅威で、周辺国は何を考えまたどう繋がっているのかを。真剣に。

 それを知った上での日朝友好でしょう。

 北朝鮮には「배우자」(学ぼう)という歌があります。サビは以下。
「学ぼう 学ぼう わが国のために 学ぼう 学ぼう 明日のために♪」

 実は金正恩時代になって力を入れたのが教育。北朝鮮の識字率は99.1%。これは日韓と同じ数です。

 例えばポルポトが何をしたか。エリートの殲滅でした。愚民政策です。恐怖で国を支配し、国民がバカばかりになれば、反乱を起こす奴などいないという論理です。

 ところが北朝鮮は義務教育を11年→12年にして、科学技術殿堂に代表される施設や科学者のための高層住宅を作ってみたりと、厚遇します。学ぶということをキーワードにするとまた面白い北朝鮮が見えて来るのです。

 北朝鮮の音楽を聴きながら明日のために防衛白書を読み続けたこの数か月。またこれは講演や執筆に生かせるものになりそうです。

 Mig-29(ファルクラム)。Mig-23(フロッガー)。Mig-21(フィッシュベッド)。Mig-19(ファーマー)…。AK-47。

 久しぶりに触れる単語が面白かったなぁ。オウム真理教の村井秀夫がテレビに出てAK-47のAKの部分を「アーカー」とロシア語読みした瞬間に、ヒヤッとしたことを思い出しました。

■ 北のHow to その155
 昔は防衛白書って本でしか売っていなかったのですが、今はPDF化されてホームページで全部無料で読めます。警察白書も同じです。このあたりさらっておくと色々ためになります。あと政府の公式見解のスキとヌケを見つけることが出来るので、そのスキマを次は話そうかなどという考えも浮かびます。日本もまだまだ捨てたもんじゃないと思いました。

 

サポートいただけたら、また現地に行って面白い小ネタを拾ってこようと思います。よろしくお願いいたします。