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ど真ん中以外はハズレだと思っていませんか?

あるアーティストさんの話。

精魂込めて作った作品より、数合わせのためにチャチャっと作った作品が、真っ先に売れた。

さらに別のアーティストさんの話。

長時間かけて描いた作品と、短時間で描いた作品。
同じ値段で売れ、尚且つ、お客様にも同じように喜んでいただいた。

この2つの話から思うことは、自分自身が「完璧!」「どうだ!!」と思って送り出す作品が、市場でも同じ価値を持つとは限らない、ということだ。

かくいう私にも、よくある。
このnoteの記事にしても、大して思い入れもなく、さくっと書いたもののスキ数が意外と多かったり、逆に時間をかけて、思いを込めて書いた記事なのに、さほどビュー数もスキ数も伸びなかったり。

そして、先日参加した起業セミナーで聞いた一言が重なる。

自分の最もやりたいことが、商品として売れるとは限らない。

人は、超剛速ストレートで、すぱーん!と気持ちよくキャッチャーミットに球を投げ入れたいと、思いがちだ。

しかし、ちょっと客観的に考えてみれば、球種は色々と、ある。
カーブ、スライダー、フォーク、シンカー、シュート・・・。
さらに、ストライクゾーンは、ど真ん中だけではない。

妥協するのではなく、ミクロになっていた視野をちょっと広げてあげる。

もしかしたら豪速球のストレートを投げるのは下手かもしれないが、ストライクゾーンスレスレの絶妙なところを、ゆるいカーブで付くのは得意だと気づくこともあるだろう。

ど真ん中以外がハズレだと思っていると、意外と罠に陥りやすいのかもしれない。




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パーソナルライターおくやま・ふみ
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