ぐるぐる女子は「プラダを着た悪魔」ですっきりと流れる
自分を鼓舞するために、人生の中で何度も、繰り返し見ている映画がある。
アン・ハサウェイ主演の「プラダを着た悪魔」。
年に数回は見ているのではないだろうか。
先日も、どーんと落ち込んだ翌日、やや浮上し始めた時に、改めてこの映画を見た。
何度見ても、グッとくるシーンがある。
新聞記者を目指すアンディ(アン・ハサウェイ)は、ひょんなことから最新のファッション雑誌「ランウェイ」の編集長、ミランダ(メリル・ストリープ)の第二秘書に就職する。
ファッションには全く興味のなかったアンディだったが、ランウェイ社に勤めれば自分の新聞記者としてのキャリアが開けると信じ、ミランダの無理なオーダーにも懸命に対応する。
オーダーをこなして当たり前、少しでもミスをしようものなら容赦ない追及と冷酷な評価を下すミランダ。
そんな彼女の仕打ちに、ついにアンディは心が折れ、目に涙を浮かべながらミランダのオフィスを飛び出す。
彼女が行った先は、ミランダの片腕、ナイジェル(スタンリー・トゥッチ)のところ。
そこで彼女は涙ながらに「私は一生懸命やってるのに、ミランダは私のことを全然認めてくれない!」とナイジェルに泣きつくのだ。
それを聞いたナイジェルは彼女に「ビシッ」と愛の鞭を打ちつける。
もうね。
何度見ても、いつ見ても、ナイジェルの言葉がビシバシと私に響く。
お恥ずかしながら、私も数々の職場で、彼女と同じように涙したことがある。
こんなに一生懸命やってるのに、私なりにがんばってるのに・・・あの人は認めてくれない🥺
それどころか、なんでこんなに責められなきゃいけないの!?😭
今思い返せば、まさに”Wake up, sweetheart!”(甘ったれるなよ)である。
このナイジェルの言葉で目覚めたアンディは、ナイジェルに頼み込んでランウェイ社が抱える有名ブランドのお洒落な洋服・靴・バッグを借りることを思いつき、大変身を遂げるのだ。
そしてもう一つ、私の大好きなシーンはラストのエンディング。
映画を見ていない方のために詳細は控えるが、実に爽快で、スッキリとする終わり方なのだ。
私はこの映画を見る度に、慣れないファッション業界で自分のポリシーにこだわり悪戦苦闘していたアンディに自分の姿を重ね、そこからブレイクスルーして自分の道を見出して行く彼女の姿に、言いようのないワクワクと憧れを感じずにはいられないのだ。
「脳内ぐるぐる」をすっきりと流してくれるこの映画。
今後も私は、自分の人生での様々なフェーズで、この映画を繰り返し見ることで元気をもらうのだろう。
そして、愚痴ばかりで努力を怠る自分に、ナイジェルの言葉が今日も響き渡る。
"Wake up, sweetheart!"