ライターの「ねこねこ」ルーティーン
私は、ライターであり、猫愛好家である。
平たく言えば、単なる、猫好きのライター。
猫好きライターは、上級者ともなると、自分のルーティーンに上手に猫を取り入れる。
毎日の生活の中で猫たちを愛おしみつつ、仕事の合間の癒しとして、はたまた執筆のカンフル剤として、彼らとのwin-winな関係を楽しむ。
さて、そんな私の「猫と暮らすライターの日常」、題して「ねこねこ」ルーティーンをご紹介。
朝のルーティーン「あ•そ•ぶ?」
朝は6時から7時頃に起床。
起きると、まずはカーテンを開ける。
猫たちは、思い思いの場所で、まったりと朝の時間を過ごしている。
そんな彼らに「おはよう」と挨拶を交わし、キッチンで常温の水を飲む。
朝、光を浴びるとことで交感神経が、常温の水を飲むことで副交感神経が目覚めるそうだ。
猫にも自律神経ってあるのかな。
さて、寝室に戻ると、目をキラキラ✨させた白猫が、布団の上でスタンバイしている。
このスタンバイは猫好きには反則級。
この風景を見て「忙しいから今日は無理!」と断る輩は、猫好き検定10級の初心者に違いない。
とはいえ、私も、本当に余裕がない朝は「今日はごめんね〜」と言いながら、布団を畳み始める。しかし、たいていは彼女の思惑どおりに、お気に入りのおもちゃで遊ぶハメになるのだ。黒猫も参戦した、ある朝の我が家の風景がこちら。
遊びの時間が終わると、彼らのトイレを掃除し、朝ご飯を用意する飼い主兼猫好きライター。(自称・猫好き検定黒帯)
我が家は、カリカリ(ドライフード)+猫用ふりかけ(鰹節と煮干し)が定番。
そして、週に1度だけ食べられる「ウェットフード」は、彼らの大好物。
人間で言うところの「今日は焼肉だよ!」的な感覚に近いのかもしれない。
残念なことに、彼らは、この「週に1度の贅沢」がいつやってくるのかを、キャッチすることができない。
したがって、毎日のように「ねぇねぇ、今日は焼肉なの?」という期待に満ちた視線を送ってくる。
ウェットフードがあるボックスがパカっと開いた日には、テンションMAXで、ざわめきたつ猫たち。
美食家の白猫は、正真正銘の「猫撫で声」を出してまとわりつき、空きあらばつまみ食いをしようと、狙いを定める。
黒猫も、飼い主のまわりを落ち着きなくウロウロと徘徊する。
ライターのモフモフタイム(至福のひととき)
朝食が済むと、猫たちはお気に入りの場所で、まったりと毛繕いをしてから、昼寝の体勢に入る。
大抵は私の執筆デスクの上にある猫用のクッションか、隣に設置されたキャットタワーの中段で、午前中の昼寝を満喫する。
執筆の合間に、ふと横を見ると猫。
当然、触る。
モフる。
手のひら全体で、猫の毛並みを堪能する。
時折現れる中毒症状に負けると、顔面を彼らのお腹にぱふん、と着地させ、くんくんと匂いを嗅ぎながら、顔全体で彼らの体温と極上の腹毛の感触を、存分に味わう。
猫たちも心得たもので、そのくらいでは動じたりはしない。
「またか。あんたも好きねぇ。」とでも言いたげに、ちょっとウザそうに薄目を開け、されるがままになっている。
一通りモフモフタイムを満喫すると、再び執筆に戻る。
ふと横を見る。
猫がいる。
当然触る。
・・・エンドレスに繰り返される、ライターのさぼり癒しの時間😽
この時間があるからこそ、お客様に喜んでいただける文章を生み出すことができるのだ、と言っても過言ではない。
昼のルーティーン「なんかちょーだいな」
さて、お昼時。
そろそろランチの支度をしようと台所に立つと、どこからともなく白猫が現れる。
大きな伸びをして、ダイニングテーブルの上にすとっ、と飛び乗り、ちょこん、と座る。
冷蔵庫が開くたびに、チラチラとこちらを伺いながら、何かおこぼれがもらえないか、チェックに余念がない。
脇が甘い飼い主の性質をよく認知している白猫は、運が良ければ、ハムやちくわの切れ端にありつけることを知っている。
人間のお昼タイムの前後で、猫たちにもおやつをあげるのが、我が家の習慣。
ちょっと高級なカリカリや、歯磨き用のおやつなどを食べることもあれば、最高級おやつである「ちゅーる」に舌鼓をうつことも。
彼らは「ちゅーる」という日本語を、完全に理解している。
飼い主が「今日はちゅーるにする?」と気まぐれに尋ねると、耳をピン!と立てた白猫が大きく目を見開き、「にゃぁ!」と一際声高に鳴く。
黒猫も、そわそわと飼い主の周りでスタンバイする。
午後のルーティーン「今日は焼肉?」
おやつの後は、毛繕いをして、またもやお昼寝タイム。
時たま、白猫がおもちゃを加えて何かしゃべりながら主張しにくることもあるが、大抵は飼い主の「あとでね」に妨害され、彼女の欲求が満たされることは、ほとんどない。
無情な飼い主の仕打ちにあった白猫は、ふて寝を決め込む。
ちなみにこの間、黒猫は爆睡中。時たま、飼い主も真剣に探すくらい、どこで寝ているのかわからない。気配を消すの上手なのだ。
夕方5時のチャイムが響き渡る頃、飼い主は重い腰をあげて、夕飯の支度を始める。人間の夕飯の支度を終えたら、猫のご飯タイム。
今日はごちそう(ウェットフード)ではない、とわかるや否や、一気にテンションが下がり、定位置にご飯を置いても知らんぷりをすることもある。
夜のルーティーン(テレビと張り合う)
夜のくつろぎタイム。
リビングには海馬のような人間たちが巨体を横たえ、思い思いにくつろいでいる。
その様子を、横目で見ている猫たち。
彼らは、この時間の人間たちの注目の的は「テレビ」と呼ばれる大きな板だと知っている。
賢い彼らは、しばしばテレビの真ん前に陣取り、「ねぇ、そろそろ遊びの時間じゃなぁい?」と、無言で主張する。
根負けした人間が、おもちゃを取り出し、気もそぞろに、おもちゃを揺らす。
息子は猫たちと遊ぶのが上手だ。
どの動きが彼らの心を掴むか、よく知っている。
白猫は、息子と遊んでいる時が、一番目がキラキラと輝き、楽しそう。
さて、夜も更けて。
ライターが夜の執筆作業にとりかかる頃、ダダダダダダっ!と重量級の何かが猛ダッシュで家の中を走り回る。
パワーを持て余した黒猫のトイレハイ(うんちのあと、興奮してダッシュする猫の習性)を皮切りに、猫たちの運動会が始まる。
ペット可のアパートとは言え、我が家の下の階には、小学生のお子さんがいる家族がお住まいなのだ。
夜21時以降のドタバタは、さすがによろしくない。
あまりに激しい時は、飼い主の「こらー!」という声とともに、2人は別々の部屋に、一時的に格納される。
夜の大運動会がひと段落して、飼い主が布団を敷こうと、押し入れの扉を開けると。
それを察知した白猫が、キャットタワーをとん、とんっ、と軽やかに降りてくる。
彼女にとっては、ふとん=遊び場、なのだ。
布団を敷いている間も、「ねぇ、まだ?はやくはやく!」というように、周りをウロウロと徘徊する。
そして就寝前の遊び時間。
いい加減、飼い主も疲れているため、手短に済まされることが多い。
ちょっと不完全燃焼気味のねこたちも、電気が消されると、あきらめて自分たちの寝床へと戻っていく。
そして今日も・・・
いかがでしたでしょうか。
フリーランス・ライターの「ねこねこ」ルーティーン。
ことほど左様に、私のライターとしての日常は、猫なしには語れないのである。
もし彼らがいなければ、ライターとして保つべき文章のクオリティも、仕事の効率性も、大幅にダウンすることだろう。
今この瞬間も、手を伸ばせば、そのモフモフが感じられる距離に、白猫がいる。
ふと横を見る。
猫がいる。
当然、触る。
無限の、愛しい日常のループが、今日も始まる。
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