【Wixerの衝撃】Microsoftが勝負を仕掛けてきた!(Webディレクター目線で執筆)
先日衝撃ニュースが。
あのNinjaさんがTwitchからMicrosoftのWixerに完全に移行するというニュース。
この移行にたいして、○○億円がうごいた!なんて噂もありますが、まぁ確定の金額が公表されることはなさそうなので、そういったビジネス観点は置いておきます。
Microsoftの仕掛け方、とてもMicrosoftらしいのですが、サービスとしての仕掛け方も非常に素晴らしいと感じました。
まずはミニマムでサービスを整える
Wixerは2017年5月に立ち上げを発表。
それから約2年、着実にサービスの質を高めていっていたと感じました。
おそらく、ユーザー数もそこまで多くはなかったでしょう。
ただ、ユーザーがあまりいないタイミングだからこそ、ミニマムでサービスを整えられたはずです。
ただ、サービスの機能として、4つの配信画面を1画面で見れる機能や、超低遅延といった機能が備わっています。
Wixerを使い感じたのは、
ユーザーとストリーマーのインタラクティブなコミュニケーションを重要視している点が素晴らしい。
低遅延ということで、コメントを書いてから読み上げるまでのラグが少なく、リアルタイムでコミュニケーションを取っている感覚になれます。
これは、ストリーマーとしても、会話がしやすく非常に重要なメリットです。
また、ユーザーはポイントを消費して使うスタンプなどがあり、配信でもしっかりと承認欲求が満たされる仕組み。
日本のサービスで言うと、SHOWROOMが近いでしょうか。
まだまだ使い始めで、知らない機能もいっぱいありますが、
・インタラクティブなコミュニケーション体験
という観点で、サービスとしては出来上がってきているタイミングなのではないでしょうか。
サービスが整った段階で一気にしかける
サービスが整ってきた。ユーザー体験も用意できるようになった。
このタイミングで、がっつり仕掛けた方法が今回のninjaさんの移籍。
おそらくWixerを知らなかった人もいるのではないでしょうか。
僕自身、知っていましたが、使ったことがありませんでした。
ただ、実際配信してみると、非常に良い仕組みが盛り沢山なことに気づきます。
初回、1時間の配信で最高同時接続数は289人でした。
ストリーマーの体験もきちんと作られている。
配信している側としても嬉しかったです。
このカラクリはあると思っていて、現在仮説を立てて検証中です。
僕は、一気に仕掛けた段階でひっかかったユーザーです。
そんなユーザーがここまで良質な体験が出来た。
つまり、仕掛けるタイミングとしても、ベターだったということでしょう。
PPAPと同じ手法「多方面・一極集中・スピード」
このWixerの流れをみて、これだ!と思ったのが、「ピコ太郎のつくりかた」です。
ピコ太郎をプロデュースした古坂大魔王さんは、「ピコ太郎はヒットすべくしてヒットした」という事をこの書籍で説明してくれています。
その中でも「多方面・一極集中・スピード」という考え方がありました。
詳しくは書籍を読んでいただきたいのですが、ある程度言葉どおりの意味です。
Microsoftもまさに、ninjaさんというプロモーションプランで、多方面に、集中して、衝撃発表というスピード感で勝負を仕掛けてきました。
【最後に】やはりMicrosoftは凄かった。
正直、この規模のサービスをリリースから2年で波に乗せるというのは、すごすぎます。ヤバすぎます。
日本でいうと、CASHぐらいでしょうか。
さまざまなサービスを見てきた、Webディレクターという立場からみても、ワクワクが止まりません。
今後の発展が非常に楽しみなサービスです。