eスポーツ専門の攻略チャンネルというビジネス
eスポーツ業界では、とにかく「マネタイズが難しい」と至るところで言われています。
これは本当に事実で、やはり市場規模が小さい。
ただ、ゲームをプレイしている人口や、近年の人気タイトルがeスポーツタイトルに寄ってきていることを考えると、可能性は捨てきれません。
攻略サイトビジネス
eスポーツも視野に入れた攻略サイトとして有名なのは、GameWithだろうか。
GameWithはソーシャルゲームで特に人気で、社内で実際にプレイし、記事をアップするなどしており、非常にクオリティの高いサイトです。
最近は、クラロワでおなじみのプロチームや、ゲーム配信者を囲い、eスポーツタイトルのコンテンツにも力を入れています。
GameWithの決算を見てみると、2019年5月期(4半期)で売上8.1億円、営業利益1.9億円。
良くない計算だが、単純に×4で年間売上32億円、営業利益8億円弱。
攻略サイト以外にも事業があるとはいえ、素晴らしい数字。
利益率も20%を確保できており、きちんと利益も出ている。
このGameWithをサンプルとし、考えていくのは悪くないと思う。
「eスポーツ専門」って?
eスポーツ専門ってなんだろう。ということですが、
・中級者までの上達メソッド体系化
・モチベーション維持
の2つに絞られると考えています。
対戦ゲームの良くも悪くもある点ですが、1つの点の攻略情報を手に入れても強くなれないんです。
きちんとメソッドの意味がわからないとその場で発揮できない。
相手はCPUじゃなく、人なので臨機応変に対応するための基礎スキルとして学ぶ必要があるんです。
細かくは以下参照ください。
これらを意識して、サイトを作っていく必要があります。
例えば、
・攻略動画
・上達ステップ
・一緒に練習するコミュニティ形成
などが一体となってシームレスにシナジーを起こせるような仕組みが必要です。
現在、ここに力を入れているのは、ゲシピでしょうか。
これから需要があがるのではないかと思っています。
勝ち筋は十分にあるか
ビジネスとしてやるので「勝ち筋」は必要です。
この手のサイトを作る場合は、やはりGameWithのマネタイズを参考にするのがいいでしょう。
気をつけなければいけないのは、GameWithは今までの積み重ねがあり、今の事業体制が出来上がっているので、どこから参考にするかは非常に重要で、ここがプロダクトマネージャーの手腕が問われるところでしょう。
・きちんと数字と向き合う能力
・徹底したユーザー目線
・PDCAを爆速で回す能力
があれば伸びると思いますが、これが非常に難しい…
(Webサービスをやっている人は特に共感いただけるのではないだろうか…)
勝ち筋の話に戻ると、
GameWithの数字を参考に「eスポーツ専門」で何%のお客様を獲得するか。で見える数字があると思います。
例えば、GameWithの数字が日本のゲーム人口3500万人から来ていると仮定すると、eスポーツファン数は400万人。単純に11%ほど。
つまり、年間3億円ほどのビジネスにはなる可能性があるということ。
ソシャゲ界隈で動いている広告費を考えると、人口だけで考えるのは非常にダメな例だが、1つの考え方として。
個人的には今後対戦ゲームの人口が増えることを考えると、あながち嘘な数字ではないと思っています。
コストのかけ方にもよりますが、年間3億稼げて利益率を保てれば、悪過ぎはしない数字だと思っています。
小規模の事業として十分に有りだと思います。
まずは、攻略サイトで稼いで、その後は他の事業につなげるといったやり方もありますし、1つの戦略としてeスポーツ専門攻略サイトをやるのは良いと思います。
数々のチャレンジャーが業界を盛り上げようとしている中、やり方に悩んでいる方の参考になれば嬉しいです!
▼良ければTwitterフォローお願いします
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?