負の感情
友達と二人で横に並んで歩道を歩いていたら、背後からチリンチリン!という音がしました。
自転車が通るのだと気付き、友達と今度は一列になって、自転車が通れるだけの間隔を空けました。
すると自転車が横に並んだ瞬間に、乗っていた年配の男性が「邪魔だな。」と言って通り過ぎていきました。
歩く道と書いて歩道。
そこは歩いている人が通る道です。
自転車に乗って走る道ではないですよ。
百二十歩譲って、そのことは本当にどうでもいい話だとしましょう。
「邪魔だな。」の一言はわざわざ伝える必要があるのかなと思います。
友達と楽しく会話をしている中で、少しだけズキっと気分が悪くなる瞬間ができてしまった。
年配の男性は人を傷つけたことになります。
わざわざ人を傷つける必要があるのか?
年配の男性には必要だった。
自分を守るためです。
どういうことかと言うと、
どこかで人生がうまくいっていない、不貞腐れて生きている、嫌なことがあってイライラしている、そういう時に人間は感情を吐き出さなくては自分を保てないからです。
負の感情を人にぶつけて自分を守る人。
人に悪口を言ったり、殴ったり、場合によっては物に当たるかも知れません。
そして負の感情を自分にぶつけて自分を守る人。
こっちの反応では自分を守るどころか、破滅に追い込んでしまうこともありますよね。
暴飲暴食、お酒に逃げる、自傷行為などです。
年配の男性も何か吐き出さなくてはいけない感情があってイライラしていた、そうしてわざわざ言わなくてもいい余計な一言を赤の他人にぶつけたわけです。
だからしょうがないでは済まされませんよね。
人を傷つけるのも自分を傷つけるのも完全無欠に最低。
最低すぎて逆完全無欠です。
人生は辛いこと苦しいこと、うまくいかないこと、たくさんありますよね。
だからといって自分のそのマイナスを人に運んで届けたり、自分の中で増幅させたり、一体なにをしているのですか?
カラオケでストレス発散しましょう、たまには適度な量のお酒を飲んでストレス発散しましょう、そんなことでどうにかなるようなモノではないのはもうみんな気付いている。
負の感情を吐き出したい、吐き出さないと自分を保てない。
分かります。
どうすることもできない。
だからこそ、
踏ん張って下さい。
人を傷つけたり自分を傷つけたり、カッコ悪いです、ダサすぎます、そんな人間になりたくないなら踏ん張って生きて下さい。
コントロールしようとしてもできないのは分かります、だからこそコントロールしようとして下さい。
負の感情をコントロールして絶対に耐えろ。
人を絶対に傷つけない。自分を絶対に傷つけない。
大袈裟でも何でもなく、世界平和への鍵でもあると思います。