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[2021-24] 聖書物語

読了。複数の書籍の中で西洋文化を理解するためにやはりキリスト教・新約聖書・旧約聖書についてざっくりと理解している必要はあるよね。という話が多いので、その中でさっくり読めるという評判で本著を読んでみました。なんか、読んだことがあるような無いような。ともかく人のグロテスクな部分にフォーカスを当てた物語に奇跡が混じっている。SFとの違いとか、あんまり自分には理解できないトンデモなんだよなぁ。というのがやはり第一印象です。まぁ、他の宗教も似たようなもんだと思いますが、感染症などわからないことは多く、治療することもできないような時代には、その状態を直視せずに精神安定を維持する装置として宗教や予言が必要だったんだろうと思いますし、その時代にも科学者達はいて、ある一定の位置をしめていたが、インチキだったということを考えると、今の科学者達の立ち位置が、アメリカで起きたことのようにインチキ扱いされるのも頷けるとも思います。人は理解のできないこと、なにかごまかされているように感じることに強く反応し、反感を覚える。反感の裏側には強い肯定が現れる。認知科学的に説明はされたとしても、その反応が変わらない。いやもしかすると、認知科学的な説明をどこかで飲み込んだ上で、さらに反応の変わらない解釈が成立するのかもしれません。

だけど、これを読んだだけでは、なんでキリスト教が世界宗教となったかについてはよくわかりませんし、世界宗教となったワケに聖書がどの程度意味合いがあるかもわかりません。簡単に紐解けないのは、そこに積む重なった死人が多いから?かな…

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