[2021-23] 教養のグローバル・ヒストリー:大人のための世界史入門
読了。面白い!おすすめです。やはり日本語は翻訳より日本人の書いた日本語の方がスルスルと頭に入ってくる。というバイアスかもしれないが、この本は300ページあるとは思えない速度で読める。歴史がそれぞれの国家毎に語られるのではなく、地球としての通史として、特に人や物が行き交うネットワークがどのように構築され、各時代で誰がその支配者で、どのような文化的な交流があったのか、を世界史の教科書の記述を参照し書かれています。以前に紹介した、印刷文化史の本と合わせて読むと、物流と情報のネットワークが高度化するにあわせて変遷する世界について、臨場感と共に読むことができると思います。
現代は、西洋化による近代化の道程にありますが、それはほんのつい最近始まったことであることを読んでいると感じます。この先に世界がどのようになっていくのかを想像する意味でも読む価値のある良書だと思います。
おすすめです!!