タイは、若いうちに行け
1996年~1997年、タイ国際航空が俳優のいしだ壱成を起用して大々的にキャンペーンを打ったときのキャッチコピーがこの『タイは、若いうちに行け』でした。年齢バレしますが、私はこの年にタイにある高校へ転入したので、キャッチコピーさながら「若いうち」を地でいってました。
卒業後の同級生との会話では「次いつ帰るの?」などと言うほど、タイは私にとって思い入れの深い、第2のふるさと的な国です。好きな都市はメジャーにバンコク。タイではもともと政情不安や抗議行動が珍しくありませんが、ここ数ヶ月はバンコクを中心とした若者らによる反政府デモが熾烈化し、先月10月15日には非常事態宣言まで発動されました。その後も、在住者には毎日のように次の【バンコクにおける政治集会】情報が在タイ大使館から届く始末です。相変わらず不安定な国だなぁ、と心配しつつもその混沌さも含めてバンコクが好きです。
と同時に、私はトロピカルな南国の島も大好き。なので今回は、写真映えもするそんな「南の島」ことタイの島々に焦点をあてたいと思います。日本でタイの海といったらプーケットやパタヤが有名ですが、本記事ではそれ以外の、私がかつてタイに在住していた頃に友人や家族と回った思い出深いビーチを、日本ではあまり知られていないレアな順にご紹介します。
東部の秘島クッド島
トラート県沖に浮かぶクッド島は、「あらかたの場所はもう知ってるゾ」と思い上がっていた私をアッサリと斬ってくれた友人による誘いで知りました。カンボジア国境が目と鼻の先というこの場所は「タイ東部の秘島」といわれるほどレア感タップリなリゾート地でした。
やはり訪れる人が少ない分海水の透明度が高く、いわゆる南国風のエメラルドブルーというよりかは透明!水!という、あまり色すらないような海でした。宿泊したリゾートはここ数年流行りのグランピングのような、テント風でバンガローを模したユニークな施設でした。
ちょい地味めトラン・ビーチ
トランはタイ南部に位置し、アンダマン海に面した46の島をもつ県です。周辺にはプーケットやクラビーといった有名どころが並び、私が訪れた場所がイマイチだったのか海も青くなく全体的に地味な印象でした。
ときは2006年、スマトラ沖地震による爪痕がまだ生々しく、2年たったその当時でもがれきが海岸沿いに打ち寄せられていたのが衝撃的でした。津波の避難勧告を記した看板もあり、被災地を知らずに訪問していたという初めての体験となりました。
ビーチも静かで小ザルがかわいかったです。
娯楽に満ちたサメット島
バンコクから最も近い離島、サメット島は島全体が海洋国立公園に指定されているほど自然豊かな場所です。海は濃い群青色で、観光客も多いのでレストランやエンタテイメントにあふれ、全体的に活気に満ちていました。
ビーチには特徴的なタイの三角枕が直に置かれ、そこで飲食ができるレストランとなっています。食当たりを恐れて食べない人もいますが、私はタイ風エビの刺身こと「クン・チェー・ナンプラー」が大好きで、ここでもこれを注文しました。
海を眺めながら飲むビア・シン(シンハ・ビール)と激辛刺身。至福の時でした。夜は南国ビーチでよくあるファイヤーショーを鑑賞。これぞ、ザ・ナイトビーチのエンタメといった定番で、とても楽しめました。
インスタ映え間違いなしのタオ島
海がとても穏やかで晴天日が年間300日にもおよぶといわれるほど天気がいいタオ島は、ダイビング、シュノーケリングのメッカです。ダイバーの友人に連れられて沖に出たり丘のてっぺんに登ったりとアクティブに過ごしました。
天気がいいだけあって海は完璧のトロピカル、南国調、どストライクのエメラルドブルーです!!特に上から眺めるビーチの三叉路は圧巻で、私はタイビーチのなかで一番好きなスポットかもしれません。
夜はおかまショーという・・(笑)バンコクの洗練されたものではなく、地方のローカル具合が面白かったです。昼間の絵画的な美しさと、夜のネオンギラギラな妖しさがいかにもタイらしく、好きです。
プライベート・ビーチを満喫チャン島
島の形が象に似ていることから「ゾウの島」と名づけられたチャン(象)島は、はじめに紹介したクッド島があるトラート県沖に浮かぶ島です。クッド島の北に位置し、日本人の間でもジワジワと知られてきています。
海はまぁまぁきれいな色で(色で左右される私のテンション・・)ある程度の観光地ではありますが、いかんせん規模が小さいのであちこちでローカル感がにじみ出ています。アップダウンが激しい島にはうっそうとした木々が生い茂り、自然が豊かでもあります。
そのため水質はよさそうで、ホテル前のプライベート・ビーチでマッタリするのがおすすめです。ここではそのホテルがゴージャスでとても気に入りました。
有名どころサムイ島
さいごは日本でも比較的?知られているはずのサムイ島です。タオ島から約60km南下したところにあるサムイ島には、友人の結婚式に参列するために出向きました。
式ではメイド・オブ・オナー(Maid of Honour)という、花嫁付添人のまとめ役をしたのでなにかと慌ただしく観光はできなかったのですが、そのぶんビーチでシャンパンなどのカクテルパーティーをしたり、新郎新婦がゾウに乗ってビーチを「退場」したり、食事のあとは夜中までダンスパーティーをしたりと、イベント盛りだくさんの海外リゾート式ウェディングを体験しました。砂浜にハイヒールがキツかったですが・・。
私が滞在したホテルはチーク材の外観が素敵な重厚感あふれるデザインで、モダンとタイの伝統が合わさった魅力あるホテルでした。
以上、プーケットやパタヤといった、あまりにも有名なリゾートは外してご紹介しました。どれも大昔といってもよい情報なので、各地の「発展」具合など今とは全く違い、現在の最新情報としては用を成さないかと思いますが、タイの島の存在を知る一助になれば幸いです。
リアルタイムの新たな情報ですと、つい最近私のインスタグラムに突然タイ語でコメントをくれたタイ人から、パヤム島というところを教えてもらいました。なんでもラノーンというタイ中南部のミャンマー国境近くの町からボートで渡る小さな島で、地図を見てみるとチャン島の下あたりでした。
日本語で調べると「素朴な町」などとあまり魅力的ではない書き方でしたが、彼女のインスタグラムの写真ではとてもきれいだったので、いつか行ってみたいです。
リチャードさんのとっても面白い企画を見つけてしまったので、参加させていただきます。
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