「優しい会社」から抜け出したいと思ったら、抜け出さなくてよいことに気づいた話
spicebox経営戦略室のこてつ(@bob_kote0031)です。
みなさんは自分の会社の良さって、何でありたいですか?
事業の強さや成長実感、収益性の高さ、カルチャー、社員の幸福感、やりがい、、、
会社が儲かっていて社員のみんなに還元されることに越したことはないって今も思っている自分ですが、私が働いている会社は、メンバーに聞くとたいがい「人が優しい」「人がいい」にいきつくんです。「なんか、好き」と。
私はこの抽象的なニュアンスが、自分もすごく分かる分、良いと思うこともあるけど、嫌だな、と思うこともあります。
ホントは、めちゃめちゃ儲かってるとこですね。って言いたいのに、「優しい会社」で甘んじるなよ。カルチャーでもなく、優しいところがなんか好きって気持ち悪いなって思ってました。
でも、最近すごくストンと「あ、この会社の“人が優しい”ってやつはこれが正体だったのか」と自分の芯に刺さった感覚があって、それをきっかけにこの「優しい会社」は続けていきたい。なんならもっと良くしていきたい、って思うようになりました。
きっかけは、社長の全社会での発信でした。
会社としてはよくあるケースだとは思いますが、当時(今もですが)経営の考えていることがわからない。経営陣は一体何をしているのか?などメンバーからの声が多くあり、毎月行っているマンスリーキックオフや、半期ごとのキックオフで、経営の視点を詳細に共有してくださっていました。
その発信の中の一部に、「経営の4つのバリュー」がありました。
これを聞いたのはものすごく久々だったのですが、自分が入社して8年経っても、すこしアップデートしながらも同じことを言い続けていたことを自分自身はすごく好意的に受け取りました。何なら感動して一人だけzoomでチャットを入れたことを覚えています。
今の時代にものすごくマッチしていることと、自分自身のキャリアの中でこのバリューを感じている場面が節々にあったことに気付かされたのも、感動した理由ではありました。
特に好きなのはこの2つのバリュー。
振り返れば、自分自身も地方の大学出身であったり化学の勉強しかしてこなかったので、就活当時はすこしだけハンデと思っていた事もあったのですが、入社してみると、ほんとに多様なバックグラウンドをもった人がいますし、自分のことも一人の人間としてラベル全く無視で、フラットに受け入れてくれました。
働き始めてからも同じで自分のチームにも、おじさんと住んでいるYouTuberがいたり、商品名を考えるコンペで顔文字( 海外のこれ→ ;))を出してくる子がいたり、哲学家がいたり、ツイッタラーなイラストレーターがいたり、好き嫌いの基準がはっきりしてて先輩にも面と向かって大嫌いですと言える子がいたり、、、
自分の頭では到底追いつけないような価値観の後輩がたくさんできていろんな大変な事がありましたが、総じて面白い出会いと出来事でしたし、そんな後輩が私はすごく好きで、たとえ結果が出ていなくても、どうにかその個性がひらいて活躍する道を見つけたいと思っていました。そして、どんな意見も対等に聞いて判断したいと思うように気づけばなっていました。たぶん会社のみんなも同じで面白がっているし、そうしていると思います。
当然、人間なのですべて完璧にそうできているという訳ではないですし、一面から見るとそう見えるけど、別な視点だとそうでないこともあると思います。
でも、今経営陣の近くにいて、このバリューが根底にある人間なんだな、と感じることがとても多いので、会社に流れている血としてあることは、ホントなんだと思います。
そして、それが採用や組織・カルチャーにも気づけば表れていて、結果的に「個性に対しての受容性が高い」「個性を面白がれる・興味深く感じられる」「個の可能性を多様にひらきたいと思える」人・組織になっているんだと思います。
おそらく、意図してはいないんですが。w
これが、自分が感じた、「人が優しい」「人がいい」会社の正体でした。
こういうことなら、このままでいい。そう思えた瞬間が不意にきた、という話でした。
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