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ヒッピーが暮らす街“クリスチャニア”に女一人で行ってみた

2023.05

「コペンハーゲンに来たからには“クリスチャニア”に行ってください」

と、とあるYoutuber。

コペンハーゲンを調べていくうちにクリスチャニアというエリアがある、ということを知りました。

どのガイドブックにも載っておらず、ネットにしか情報がなく、また写真撮影がNGだそうな。

女ひとりで行って大丈夫なところだろうか?

不安になりながらも、自分の目で見なきゃわからない、と思い切って行ってみた日の記録です。


クリスチャニアとは

クリスチャニアという街は約800人のヒッピーが暮らしていると言われ、デンマーク・コペンハーゲン内にある独立区域です。

ここでは「法律がない」とされており、以下のルールさえ守れたらOKだそうです。

・車NG
・犬や猫を鎖で繋ぐのはNG
・暴力、ハードドラッグはNG
・写真撮影NG

ちなみに「壁への落書きはOK」らしい。

そしてなんといっても、マリファナもOK。
(厳密的には一応取り締まりはできる、けど警察もスルーしている?といったような感じ)

そんなエリアにヒッピーが「楽園」として暮らしているそうです。

実際に行ってみた

ニューハウンから歩いて向かってみます。

5月でしたが、ニットにトレンチコートを着て出かけます。
陽が出ていて暖かい日だったので、てくてくとお散歩が気持ちいい季節でした。

本当に自転車が多い
どこを切り取っても綺麗です

行き方をあまりリサーチしていなかったのですが
googleマップに「クリスチャニア」と入れたら出てきた場所に向かいました。

そうすると、発見。
クリスチャニアと書かれた門がありました。

入り口はいくつかあるかもしれませんが、こんな風に思ったより門がちゃんとしていて、ここから先はクリスチャニアなんだ、とちょっとドキドキしました。

写真から見ていただいてわかる通り、

大きな犬を連れて入っていく緑色の髪の毛のゴツいお兄さん。

そして、全身ガイコツの服を着た青年。
黒ずくめの服装のグループ。

いろんな人が出入りをしていますが、なんだかんだ雰囲気がこわく、

「あ、私の来る場所じゃなかった」

とビビりの私は1秒で察します。

ですが、よくよく区域の中に入っていく方達をみると、観光客のグループだったり、赤ちゃん連れの方もいたり、ネットの情報通りやっぱり人の出入りはかなり自由、かつ普通の人(?)もいそう。

一人で入るのには勇気が必要だったので、欧米人の観光客らしきグループが入っていくところをちょこっと着いて行って目立たないようにクリスチャニアの門をくぐりました。

そこから早速、写真撮影は禁止とされていました。

なぜなら、、、普通にマリファナ売ってる。

そして面白かったのが売店にあるTシャツやグッズのほとんどにも葉っぱのモチーフ。

私も歩いていたらお店の人に「どう?」と声をかけられましたが、こわいので振り向くことすらできませんでした。

そしてやっぱりエリア全体が本当に怪しい危ない香り、独特な匂いです。

この匂いにますますとソワソワしていますが、せっかくなのであたりを一周してみることに。
気持ち小走りでぐるっとエリアを一周します。

(住宅地もあるとのことなので本当に一周するとなるとかなり広いみたいなのですが、ビビりなので本当に入り口エリアのところを10分くらいで周りました)

昼からお酒を飲んでいるグループがちょこちょこ地面に座っていたり、普通に飲食店があったり、ギターで歌っている人がいたり…

「あれ、みんな普通の人に見える…けどなんか空気が独特…?」

言語化がうまくできないのですが、なかなか異様な空間でした。

でも、なんかみんな自由で幸せそう。

最初「なんかこわいな」と思っていた人たちも、本当は外のルールに縛られてるのが疲れて、解放されにこのクリスチャニアに来ているのかもしれません。

私は残念ながら気が抜けず最後まで「自由」や「開放感」を感じることができなかったのですが、もし友人と来たら印象がかなり変わるかもな、と思いました。

本当の平和

ここでは前述したとおり、

・車NG
・犬や猫を鎖で繋ぐのはNG
・暴力、ハードドラッグはNG
・写真撮影NG

といったシンプルなルールがいくつかあるだけ。

それでもこうやって人々は平和に幸せに暮らしたり、休日を過ごしていました。

平和になるために色々ルールが作られた世の中だけど、実はいらないものばかりで、実際はこんな風にシンプルだった方がうまくいくんじゃないかなと思いました。

「女ひとりで行って大丈夫か」の結論

おすすめはできないかもです。

ビビりな私だったからかもしれませんが、結構ずっと気を張ってしまいました。

かといって、危険な目にあうなどは感じなかったです。(私はあえて念のため昼間の時間をチョイスしています)

できれば友人とゆっくり過ごしたり、壁のアートを楽しんだり、住民の方がどのように暮らしてるかも観察できる住宅地エリアまで見れたらよかったなと思いました。

それでも、このクリスチャニアの独特な雰囲気を少しでも感じることができてよかったです!


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