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フランスのトゥールーズで出会った素敵な景色と人、美味しいご飯たち

2023.09

8月のタイ旅行から帰国してすぐ、なんと夢だった1週間の夏休みをいただけることになりました。
会社のチームのメンバーにはいつも感謝です。

私がフランスに惹かれている理由

フランスで始まるラグビーワールドカップの試合観戦のため、両親がフランス旅行を計画していました。そんな旅行に私もちゃっかり着いていくことに。

フランスといえば私が小学生から中学生まで過ごした場所、パリがあります。

「もし、きみが、幸運にも、青年時代にパリに住んだとすれば、きみが残りの人生をどこで過ごそうとも、それはきみについてまわる。なぜなら、パリは移動祝祭日だからだ」

アーネスト・ヘミングウェイ『移動祝祭日』より引用


当時は住んでいることでパリでの日常が当たり前になっていたので、パリに住むことの不便さに文句を言いながら「いつかこの日々を思い出しながら懐かしく思う日や恋しくなる日がくるのだろうか?」と思っていました。

そんな予想は的中。
何十年経った今でも、いつも心の中に「フランスと関わりたい」という思いがあります。
どうしても、理由はわからないけど、パリに惹かれています。
大人になってもやっぱりパリの景色を映像で見るだけで心がときめくし、就職活動時はフランスの企業の面接を受けたり、パリに移住をした方々のエッセイを読み漁ったり、「いつか戻れる日がくるかもしれない」という淡い期待を込めていまだにフランス語の勉強を続けています。

(パリに移住をした方の人生をインタビューした川内有緒さんの「パリでメシを食う。」、ご自身のご経験をまとめた「パリの国連で夢を食う。」は特にお気に入り。サインをいただいた本は家宝!)

今回、そんなフランスに14年ぶりに行くことになり、この旅行は絶対に特別なものになる、と行く前から感じていました。

試合に合わせて行きたかった街観光も盛り込んで、トゥールーズ→ルルド→サンセバスチャン(スペイン)→パリ→ニースの順番でまわる1週間の旅が始まりました。

まずはトゥールーズへ!

機内と空港で

私は仕事の都合で1日遅れでトゥールーズで両親と合流することに。

一人で羽田空港に向かい、まずはパリ行きの飛行機に乗り込みます。
久しぶりのエールフランス航空です。
拙いフランス語だけれども実践でフランス語を話したい欲があったので、機内の客室乗務員の方と簡単な会話をしていました。
これからトゥールーズにいくこと、ラグビーの試合を見に行くこと、これからフランス各地を周っていくことをお伝えしました。すると、たくさんワインやスパークリングワインを次々持ってきてくれました、どうしよう飲みすぎちゃう!

最後によければメールアドレスを教えて欲しいとのことだったので教えたら飛行機から降りた数時間後、こんな素敵なメールがきていました。

丁寧に英語訳も書いてくれた優しい乗務員

(ちなみにエールフランス航空はロストバゲージの確率が他の航空会社より多い気がします。今回両親もロストバゲージになってしまいました。ロスバゲのイメージからかエールフランス航空が苦手な方も多いと思うのですが、こんなに優しい乗務員がいる!ということを広めたい!!)

そしてシャルル・ド・ゴール空港に着いた瞬間、フランス語が周りから聞こえる瞬間、すべてにテンションがあがる!

FRANCEという文字が見えるだけでアドレナリンでる
最高のひととき

パリからトゥールーズへの飛行機を待っている間に、母娘でラグビーを見に来たという同世代の日本人女性に出会いました(思わずラグビーですか?と話しかけてしまった)

彼女はラグビーの大ファンだそうで日本でもよく試合を見に行っているのだそう。(ちなみに私は全然詳しくない)

トランジットの数時間、一緒にお話しして過ごしてくださったので、一人で心細い時間もなくあっという間でした。

トゥールーズ到着

トゥールーズについてからはお二人とは「試合楽しみましょう!日本勝ちましょうね!」とお別れし、両親が待っている場所に合流しました。

空港のこのウェルカムの看板大好き毎回撮っちゃう

初めてのトゥールーズの街。
こじんまりでとっても可愛い街でした。

フランスらしい景色の中に
日本人ラグビーサポーターのため日本語メニューが!
夜の街はワイワイ
このお店に行きたかったけど満員で入れず
かわいいカップル
早速ラグビーシャツを着て散策の父
久しぶりに一人でフランス語を使って買い物をしたパン屋さん
「はじめてのおつかい」気分

最高のトゥールーズご飯

久しぶりにフランスで食べるご飯に大興奮の私たち家族。

タルタルが本当に、本当に大好き
やっぱりムール貝!
試合を見ながらビールをいただけるテラス席


試合当日の朝食はローカルの方々にも人気なヴィクトル ユゴー市場へ。

すると市場には、日本のユニフォームを着た方がたっくさん!
トゥールーズまで日本から来ているこんなにも多くいること、そしてこれからみんな集まって一緒に応援するのか!と嬉しくなりました。

市場にあるパン屋さんに並んでいると、昨日空港で出会った女性にも偶然再会!
連日で逢えたことに奇跡を感じて一緒に記念撮影もしました。

そこで食べた朝食も絶品。

市場の中はワールドカップ用のデコレーションも。
手前には今日試合のチリと日本の国旗を飾ってくれていた
適当にちょこちょこ頼んだのだけど全部美味しかった

いざ試合へ!

試合会場へ出発。ユニフォームは最初から着用して街の中を歩いたり電車の中に乗ります。
赤と白のボーダーが可愛くて、街の中もウォーリーをさがせ状態。
日本人だけではなく、フランス人グループも日本のユニフォームを着ている人が多くて嬉しかったです。

一つその中でも一番嬉しかったエピソード。

横断歩道で杖をついたおじいさんとすれ違いざま、

「アレ〜ジャポン〜(いけ日本〜!)」

と小さな声で言ってくれたのが聞こえました。

とっても一瞬だったので、聞き間違いかと思い振り返ったら、杖をついていない方の手を上に掲げてくれていました。

ローカルの人にとっては急激に増えた日本人の観光客、あまりよく思っていない人もいるかな?と思っていました。

でもこうして遠い国のことを応援して、わざわざ声をかけてくれたこと、なんだかスポーツっていいなぁと心が温まりました。

そしてこれを聞き取れたのはフランス語を勉強していたから!もっともっと現地の人とのコミュニケーションを増やしたい!話せるようになりたい!と思いました。

両親作の手作り兜を着用して試合会場へ
会場でのビール

試合会場に着席し、あたりをみわたすと…

あれ!?

まさかのお隣の席にまたまた再会してしまった日本人女性。

こんなにも客席数があるのに、隣だったとは…!
ここまでくると、2人でこれは運命の出会いだ!と話しました。

無事日本は勝つこともでき、試合は終了。
普段ラグビーに興味のない私もとっても感動しました。

自分が好きなものってなんだろう

偶然の再会を繰り返した女性ともここで本当のお別れ。

大好きなラグビーを追いかけて、ラグビーに対して愛と情熱を持っているこの女性に、素直に、憧れました。

私もこんなふうに好きなものを好きと胸を張って言えるものがあるのかな〜

このフランス旅行が帰るまでに何かに対しての「好き!」を見つけたい。

そんなこんなであっという間のトゥールーズ滞在が終了。

次は父親の運転で、トゥールーズからルルドの街にむかいます。


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