愛に気づく~片割れの物語#9
守護ガイドのセレちゃんと私の過去世エミリオとマリアのお話です。
なぜか最初の記事2つだけ有料で公開しています。
このシリーズ、マガジンにまとめました。
またセレちゃん(エミリオ)に戻ります。
☆☆☆
*()は私です。
(マリアが出版社に手紙送ったって言ってたけど、それは知ってた?)
出版社の人が手紙を渡してくれた。
君の筆跡を懐かしく思ったよ。
僕が望んでいた奇跡が起こったんだと知って嬉しかった。
君は僕の愛を受け取ってくれた。
(返事は書かなかったの?)
書かなかった。
(なぜ?)
今さら僕が君の前に出て行ったとしても
君を困惑させるだけだと思った。
君の姓の後には別の姓が追加されていて、結婚していることがわかった。
それにその頃の僕はもう、
物理的な距離など問題ではなかった。
それでも一度だけ、住所を頼りに家まで行ったことがある。
僕の本を手にした君が
今は幸せに暮らしていることはわかっていたよ。
でもそれを自分の目で確かめたくなったんだ。
そこで君は娘を育て、
優しいご主人と、愛ある家庭を築いていると聞いた。
それで僕は満足し、
君の顔を見ずに戻った。
(嫉妬心はなかったの?他の男と結婚してるんだよ?)
嫉妬?
そんな感情はもう無くなっていた。
僕の願いはただ君が生きていてくれることだけだったよ。
君の存在自体が、僕の喜びだった。
それ以上の望みは僕にはなかったよ。
それに僕らは繋がっている。
君の存在を僕は自分の感覚として受け取っていたんだ。
僕らはこの世界で愛を学んでいる。
すべてはただ起こっているだけだよ。
愛の名のもとにね。
感情を通して
僕らは愛を知っていく。
悲しみ、怒り、嫉妬、恐怖、
その他のさまざまな感情を通して。
僕の悲しみも怒りも、
受け入れ、味わい尽くすことで
それらは愛に変わっていった。
僕らは愛なんだよ。
(それはわかってる、私も今愛を探してる。)
愛は探すものではないよ。
愛はそこらじゅうにある。
ただ気づくだけ。
今起こっている苦しみも
少し視点を変えるだけでいい。
何のためにそれが起こっているのか、
この感情は自分に何を教えてくれようとしているのか、
そこに気づくことができたなら
世界が反転する。
今まで灰色の世界だったものが
一気に薔薇色に染まる。
それは今まで君も経験してきただろう?
人生というものは
その繰り返しだよ。
そういった気づきの積み重ねで
人は自分の中の愛を思い出していくんだ。
僕らは愛だよ。
誰もがハートに愛の泉を持っている。
ただ、多くの人々はそれを忘れている。
感情に振り回されてしまっては、
そこに到達することは不可能なんだ。
僕らの感情は愛を思い出すためにある。
過去世の存在たちが君に残していった感情こそが
君が愛に戻るための大きな鍵になっている。
わかるよね。