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愛の見つけ方・無条件の愛と歪み~片割れの物語#6

セレちゃんの過去世の話の続きです。
なぜか最初の記事2つだけ有料で公開しています。
あとは無料です。


☆☆☆

*()は私です。


「無条件の愛」はわかるよね。

(ありのままに存在するのを許すことかな。
何も条件付けなく、存在のままを愛すること。)

そうだね。
僕は君を無条件に愛したよ。
逢うことがなくても、ただ存在してくれればいいと思った。
だけど僕の心は君に依存していたんだ。

(どゆこと?)

僕が姿を消したとき、君が悲しんでいることはわかっていた。
僕は逃げたんだよ、自分の苦しみからね。
君を傷つけたくないと思いながら、
本当は自分がいちばん傷つきたくなかった。

妻や息子たちにも負い目を感じていた。
良い夫、良い父親を演じきれず、家庭を壊してしまったこと。
彼らには本を出版したときにまとまったお金を送ったが、
それが償いになっていたとは到底思えなかった。

僕はそんな自分を許せないでいた。
そういった様々な想いが僕の心を歪ませ、
愛が自分へ向くことはなかった。

その頃の僕は出版社から仕事をもらい、
定期的な収入を得られるようになっていた。
地方紙でコラムのようなものを書いていたんだ。

アイディアを練る前には、黙想をした。
心を静めて、神に祈るんだよ。
そうすると神は必要な言葉を投げかけてくれる。

その日も黙想をしたら声が聞こえた。

「体の歪みは心の歪み」

そのときはそのまま黙想を続けたよ。
すると不思議なことに、体が勝手に動き出した。

(それ、経験あるよ。
最初は骨盤辺りの骨が動いて調整されている感じだった。
でもだんだん動きも大きくなってきて、自動整体みたいになってた。
不思議な感覚だったけど気持ちが良かった。
瞑想のたびにそういうことが起こってた時期があったよね?
セレちゃんと繋がるずっと前。)

うん、そうだったね。
それと同じことが僕にも起こっていたんだ。

それは毎日起こった。
何か見えない力によって動かされ、
僕の体はだんだんとほぐされていった。
細胞のひとつひとつが主張を始め、
忘れていた様々な感覚が戻ってくるようだった。

よくわからない連続的な動きと静止の反復。
それはいつも2、30分も続く。
動きが治まると、必ず何かボワンとした暖かなものに包まれる。
それが心地よかった。

ある日、その最中に突然僕の中で何かが突き抜けたんだ。
まるで稲妻のような感覚。
そして暖かいものが体の中に広がると同時に
丸い大きなものに包まれた。
いつもよりもっと強力な何かにね。

大量の涙が流れ、圧倒的な愛がどんどん僕の中に流れ込んでくる。
愛されている、と感じた。
そして愛している、とも思った。

それは一瞬の出来事だったけれど、
自分が大きな愛の中の一部だということを感じた。

それ以来、僕は自分を愛することに決めた。







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YUKIE(までさりまめ)
いつもありがとうございます。 世界に愛を広げていけるよう日々精進してまいります。 応援していただけると嬉しいです💛 https://note.com/purestblue/n/nabf1b9cefc7c