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#238 パーキンソン病、ES細胞で治療!?

こんにちは
tatsuyaです。

本日は、「パーキンソン病の治療」についてのニュースを紹介したいと思います。

パーキンソン病、ES細胞で治療 独バイエルが治験 再生医療「本丸」に迫る

独バイエルは体のあらゆる細胞に変化できる「万能細胞」を使ったパーキンソン病治療薬の中間段階の臨床試験(治験)を2025年初めにも始める。胚性幹細胞(ES細胞)由来の細胞を移植する。パーキンソン病は世界で850万人の患者がおり、根本治療が難しい疾患の一つだ。再生医療の実力を発揮する「本丸」の領域とされ、実用化に期待がかかる。

バイエル子会社の米ブルーロック・セラピューティクスがパーキンソン病治療薬の治験を実施する。同社は万能細胞を使った治療薬開発を手掛けるスタートアップだ。ES細胞やiPS細胞を使って神経疾患や眼科などの領域で治療法を開発している。

パーキンソン病向けにはES細胞を使った治療薬候補「ベムダネプロセル」の開発を進めている。安全性を確かめる初期段階の治験を終え、24年9月には投与から24カ月経過時点の患者のデータを公表し、患者12人に投与して安全性などが確認されたとしている。

患者850万人

パーキンソン病は、震えや筋肉のこわばりなど運動機能に異常が出る疾患だ。脳内にある神経伝達物質の「ドーパミン」を作る神経細胞が減少し、ドーパミンの量が減ることによって発症するという。世界保健機関(WHO)によると、世界の患者は19年に850万人を超えるなど高齢化に伴い増加している

現状では脳内のドーパミンを補充し、症状を和らげる薬が実用化されている。外科治療もあるが、根本原因に対処する治療法はまだない。

ドーパミンを出す細胞を脳に移植する細胞治療は1980年代から検討されてきた。当初は中絶された胎児の脳から組織を採取し、患者の脳に移植する治療法が研究された。臨床研究では一定の効果があると認められたが、倫理的な問題が指摘されていた。

そこで登場したのが万能細胞だ。万能細胞からドーパミン神経細胞のもととなる細胞を作り、患者に移植する。複数の企業や研究機関が実用化に向けて研究してきた。

住友ファーマはiPS細胞を使ったパーキンソン病治療薬の開発を進めている。京都大学と共同で開発し、18年から京都大学病院で医師主導の治験を始めた。ただ計画が遅れ、当初は24年度に目指していた条件・期限付き承認の申請を先送りする。

iPSも治験

条件・期限付き承認は、安全性が確認された再生医療等製品を早期に承認する仕組みだ。承認後に有効性・安全性について検証し、再度申請して「本承認」を取得する必要がある。

万能細胞は次世代治療として期待が高まる一方、日本ではiPS細胞やES細胞を使った再生医療製品はまだ承認されていない。新しい技術なだけに、実用化に向けては高品質の細胞を安定的に供給する体制整備などが必要になる。

2024/12/04 日本経済新聞

iPS細胞とES細胞を使用した再生医療が外国では進んできているようですね。

パーキンソン病は根本治療が確立されていない状況であり、進行性の疾患として扱われているかと思います。

実用化に向けて進んでいるのであれば期待したいですね。


以上です。
最後まで読んで頂きありがとうございました。

それではまた、次回お会いできれば嬉しいです。

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tatsuya@(通所介護×介護報酬)/理学療法士
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