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#224 便秘症治療、広がる選択肢

こんにちは
tatsuyaです。

本日は、「便秘症治療」についてのニュースを紹介したいと思います。

便秘症治療、広がる選択肢 刺激性の市販薬、多用に注意

高齢化や食事の欧米化を背景に、生活の質(QOL)を大きく下げる便秘症の患者が増えている。規則正しい食事や運動など生活習慣の改善が治療の第一歩だが、近年は医療機関で処方される薬の種類が増えており、治療の選択肢は広がっている。専門家は気軽に受診するよう呼びかけている。

快食快眠とともに快便は健康長寿のカギ」。便秘の原因は様々で、加齢やストレス、水分や食物繊維の摂取不足などで腸の働きが低下すると起きる

便秘になると排便時に過度にいきみ、心臓や血管に負荷がかかりやすい。国内外の研究で便秘症の人は心筋梗塞や脳卒中の発症や死亡のリスクが高いと分かっており、パーキンソン病や腎臓病の発症リスクの上昇にも関係する。便秘で学業や就労、睡眠など日常生活に支障が出ることもある。

慢性便秘症診療ガイドラインによると、(1)便が硬い(2)自発的な排便回数が週3回未満(3)排便の際に強くいきむ(4)残便感を感じる(5)排便困難感がある(6)排便介助が必要――の6項目のうち2項目以上該当すると便秘症だ。6カ月以上前から症状があり、直近3カ月間に便秘症の基準を満たすと慢性便秘症と診断される。

慢性便秘症の治療の基本は食事や生活習慣の改善だ。3食食べ、水分や食物繊維の適度な摂取、規則正しい生活リズムなどが重要となる

服薬で症状改善を目指す場合、医療機関の受診が望ましいが、市販薬を試す人も少なくない。市販の便秘薬には「刺激性下剤」と「非刺激性下剤」の2種類がある。刺激性はセンナ、ダイオウ、アロエなどの生薬を成分とし腸を刺激して排便を促す。一方、非刺激性の市販薬は酸化マグネシウムが有効成分で、腸内の水分を増やして便を軟らかくする。

慢性便秘症で医療機関を受診して投薬治療を受ける場合、酸化マグネシウム以外の非刺激性の薬も選択肢になる。処方薬では非刺激性の新薬が相次いで登場し治療の選択肢が広がった。

2018年に共に承認されたポリエチレングリコール(PEG)や糖類下剤はいずれも腸内の水分を増やして便を出やすくする。副作用の懸念から酸化マグネシウムを使いにくい高齢者や腎機能が低下している人、酸化マグネシウムで効果が出ない人にもこれらの薬は使用できる。

12年承認の「上皮機能変容薬」や18年承認の「胆汁酸トランスポーター阻害薬」と呼ばれるタイプも非刺激性の新薬で、処方が広がっている。上皮機能変容薬は小腸の粘膜に作用し、腸内への水分の分泌を増やす。胆汁酸トランスポーター阻害薬は大腸の胆汁酸を増やす働きがある。胆汁酸は水分の分泌を促し、大腸の働きを活発にする。

2024/11/23 日本経済新聞

 入院中の患者さんは、便秘になりやすく、排便を促すお薬を使用している方が少なくありません。

 今、通所介護に通われており在宅で生活している方にも、排便を促すお薬を使用している方が少なくない現状を見てきました。

 認知症や独居の方などは、生活習慣を変えることは容易ではなく、長期的にお薬を使用している方もいらっしゃいました。

 ただし、長期的な服用は、腎機能の悪化が懸念されますので、推奨はされていないはずです。

 排泄のこととなると、家族でもなかなか立ち入ることができず躊躇することがあるかと思います。

 医療・介護のスタッフが積極的に把握して、状況の改善に努めていきたいと思いました。

以上です。
最後まで読んで頂きありがとうございました。

それではまた、次回お会いできれば嬉しいです。

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tatsuya@(通所介護×介護報酬)/理学療法士
「制度に関して興味がでた」「介護保険をもっと知ってみたい」と思っていただけましたらサポートをして頂けるとありがたいです! 今後も介護報酬の改定が施設にとって少しでもプラスになるように継続して行なっていきたいと思いますのでよろしくお願いします!