見出し画像

「遅い」に悩んだ私が実践したたった1つの方法

社会人になってマイペースなことで悩んだ経験はありませんか?

実は私、社会人になってはじめて自分の行動が周りより遅いって知ったんです。それも指摘されて知りました。

そんな私が、ある言葉がきっかけで「遅い」と言われなくなりました。

この記事では私の経験をもとに、なぜ遅いと言われなくなったのかを書いていきますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

遅くて怒られる

私の今まで遅いと言われた時のことを振り返ってみると、どれも必死なんです。
必死になって周りが見えていませんでした。だから相手には、自分のことしか考えていない、って思われたんだと思います。

新人看護師の頃

看護師として手術室に配属された時のこと。
私は仕事に慣れるのに必死でした。

手術に使う器械は、菌がつかないように扱わなければいけません。

手術の準備のために、次々と袋から器械を出していく作業があります。素手で触れないように袋から出す(うまい棒の中身に触れないように袋から出していくイメージ)のですが、私は触れてしまわないように必死でした。

そしたら時間がかかって「もうちょっと早く動かないと!」って先輩に言われてしまいました。

手術が終わったあとの片付けも遅く、患者さんが手術室から退室されたあと、「自分のペースでやりすぎるのはだめ。もっと周りをみて動いて!」と先輩看護師に言われてしまいました。

どうしたら直せるのか分からない

「遅い」と怒られることが続いて、自分が動くスピードで周りに迷惑をかけていると気づきました。

迷惑をかけるつもりはなかったし、むしろ貢献したい気持ちでいっぱいでした。だからもう、けっこうショックを受けました。

自分では、精一杯やってのことだったし、どう直せばいいか本当にわからなかったんですね。

どうして周りより遅いって言われるんだろう。みんなはなんで自分より早いのか。どうしたらこの遅さを直せるのか、考えてもわからなくて困ってしまいました。


私におきた変化

先輩からの言葉

「もっと周りをみて動いて!」と言った先輩は、きつく言い過ぎたと思ったのか、そのことを他の人に相談したみたいで。

そしたら副師長からは、「頑張っているのわかっているから、そのままでいいよ」と言ってもらい、ママさん看護師からは、「2歩先を意識してみて」と言われました。


「2歩先を意識する」


私はもうこれに頼るしかないと思って、「2歩先、2歩先」と頭の中で唱えました。何が2歩先かもわからないけれど、「この次に何が起こってその次はえっと……」ってとりあえず考えることを続けました。

そして何が起こったかというと、周りがみえるようになったんです。


全体的な見通しと自分の見通し

どういうふうに周りがみえるのかというと、2つあります。

1つ目は、自分自身と周りの全体的な流れがわかるようになったことです。

手術室では、患者さんに麻酔がかかったあと、手術が開始となるまでに次のような流れがあります。

  • 手術がしやすいように患者さんの体勢を整える

  • 医師が手を洗いに行く

  • 手洗いから帰ってきた医師が手術する場所の消毒を行う

  • 清潔なシーツで患者さんを覆う

  • 手術で使う機械を電源につなげる


こういった全体的な見通しと、自分がやらないといけない業務の見通し、この2つの見通しが立てられるようになりました。それにより、周りの状況と自分の状況で、どう動くのがベストか判断できるようになりました。


周りの動きや音に敏感になる

2つ目は、周りで働く人たちの動きや声などに、自分の業務をこなしていても反応できるようになったことです。

医師が手洗いを終えて手術する部屋へ帰ってくる時は、扉が開く音が聞こえます。私はその音を聞いて、いったん自分の業務から離れ、消毒ができるように準備を手伝います。

次の流れである、清潔なシーツをかけている間に、また自分の業務ができる時間があると私はわかっています。だから業務が途中だろうと慌てることもありません。

医師の手は止めないように、でも自分の業務は行う、ということができるようになりました。


そのまま必死だったら

ここでもし、私が自分の業務に必死で、扉の音も聞こえず、周りの状況に合わせずに動いていたらどうなるか。

医師が私の業務が終わるのを待っているか、声をかけるか、となるでしょう。それはスムーズな手術の進行を妨げることになるので、周りに合わせて動けていなくて遅い、と思われたかもしれません。

こうやって周りが見えてくるようになると、「遅い」と言われなくなり、働きやすくなりました。


2歩先がもたらしたもの

職場が変わっても使える

そのあと、私は病棟に異動することになりました。また「遅い・仕事ができない」と言われるかもと恐れていました。
けれども2歩先を意識することを続けてみました。

そうすると、自分がどう動いていかないといけないのかがちゃんとわかりました。

後輩が多かったからかもしれませんが、心配していた「遅い」とは言われませんでした。

動くスピードは遅いままだと思います。けれど、次に起こることを考えて、自分の中でどの程度時間が許されるのかがわかるようになったのかもしれません。

遅いと言われなくなったあとは

遅い、と言われなくなってから「おだやかで、冷静で仕事がしやすい」と言われるようになりました。

スタッフからいただいたメッセージ


異動や退職でいただいたメッセージのほとんどは、おだやかであることが書かれており、私の強みなんだな、と気づけました。

マイぺースを直したいって思っていましたが、周りをみる癖がついたらマイペースなままでも仕事がしやすくなりました。

仕事が遅くて悩んでいる方はぜひ、2歩先を意識してみてください!(^^)!



いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集