【613日目】『杖ホルダー』のデザイン
こんばんは。
今日も昨日に引き続き3Dプリンターの勉強会でした。
今日は3Dプリンターで使用する素材の種類の説明や機械のメンテナンスの方法、お題に対してCADやスライスソフトを使って実際に作品を作るなどがメインでした。
機械音痴の僕でもPCを使用して自分でアイデアをデザインしていくことが出来て、その過程ではしっかりと創作活動をしている感触があって楽しめました。
手芸とか工作とかって粗大な運動、もしくは精密な運動が求められることが多いので身体的なハンデを負っている方は取り組みにくいところがあります。
そういったところを3Dプリンターだと解消出来てしまって、それでもちゃんと創作活動として体験出来てしまうのが凄いところ。
さて、今日作る作品のお題は『杖ホルダー』でした。
杖をテーブルとか椅子とかに引っ掛けておけるようにするやつ。
あれってすでに100均とかで十分な機能を備えたクオリティの高い物が売られているんですね。
アイデアの乏しい僕には、その既存品以上に便利な杖ホルダーは思い浮かびませんでした。
そこでせっかく3Dプリンターで自分の好きなものが作れるので、杖ホルダーの先に動物のキャラクターを取り付けたものを作成しました。
杖をテーブルや椅子に掛けた時に、またはお店のレジで財布を取り出すために杖をレジに掛けた時にでも、そのキャラクターをきっかけにテーブルの向かいの人だったり店員さんだったりが反応してくれて、コミュニケーションのきっかけになれば嬉しいと考えました。
いわゆる自助具と呼ばれるものは、一般的には障害のある方が使うものとして扱われています。
杖ホルダーを付属させる本体は杖ですが、杖を使用していると『歩行になんらかの障害がある人』というレッテルが勝手に貼られてしまいます。
そういう偏見の目が気になって杖を使いたがらず、活動を制限させてしまっている人も少なからずいるかと思います。
杖を使用していたとしても、なんとなく杖の存在や自分の身体の状態のことを隠したくなるような空気が漂っているように感じることもあります。
しかし、自分好みのデザインの自助具を自分で作れると、それはアクセサリーのようなおしゃれの要素であったり、自己表現であったり、アート的な要素が含まれることにもなります。
『障害者』のレッテルであった自助具が、『おしゃれ』や『個性』に変わります。
杖を隠す理由が一つ減ります。
そうなったら杖でお出かけする時の気持ちが、少し晴れやかな方向に変わったりしたりするんじゃないかな。
そんな想いを3Dプリンターが形にしてくれました。
とても面白かった。
きっとこのツールは当事者の方が主体となって、一緒に取り組むことで一番効果を発揮すると思います。
だから訪問とかよりも、病院や通所施設に配備されているのが理想な気がします。
放課後デイサービスの方で何とか導入できないかな。
あと、個人的に自分の趣味用としても欲しいと思いました。
3Dプリンターでオリジナルのミニ四駆とか、プラモデルとか、ベンチとかが作れちゃいます。
それが出来たら自助具とか関係なしに面白そう。
導入するための課題はまだ色々とあるけれど、間違いなく人生の選択肢を広げてくれる可能性の一つです。
そんな素敵な物に出会って体験できる有意義な時間でした。
本日も最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
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それでは、また明日。
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