【1日1事例】主食・主菜・副菜を組み合わせた食事と健康・ 栄養状態ならびに食物・栄養素摂取状況との関連 ─国内文献データベースに基づくシステマティックレビュー─ #食事 #栄養 #健康

参考文献:主食・主菜・副菜を組み合わせた食事と健康・ 栄養状態ならびに食物・栄養素摂取状況との関連 ─国内文献データベースに基づくシステマティックレビュー─
筆者:黒谷 佳代, 中出 麻紀子, 瀧本 秀美
発行日:2018年
掲載元:栄養学雑誌 76 巻 4号
検索方法:インターネット
キーワード:主食・主菜・副菜, 栄養素等摂取状況, 健康・栄養状態, システマティックレビュー

要約
【目的】主食・主菜・副菜を組み合わせた食事と健康・栄養状態および食物・栄養素摂取との関連について国内の研究動向の把握
【方法】
・2000~2017年に発表された論文を対象に,医学中央雑誌と NII 学術情報ナビゲータ(CiNii)を用い「主食 AND 主菜 AND 副 菜」で検索
・表題,抄録,本文を,本研究の以下の採択基準と照合・精査し,包含基準(日本人対象,分析疫学研究,曝露が主 食・主菜・副菜を組み合わせた食事摂取,アウトカムが食物・栄養素摂取状況及び健康・栄養状態,対象集団の特徴明記)と、除外基準 (介入研究,ケースレポート,ケースシリーズ,エコロジカル研究)を満たす12件を採択
【結果】
・採択論文はすべて横断研究で,研究対象者は成人期が最も多かった。
・主食・主菜・副菜を組み合わせた食事の把握は,質問紙 調査法によるものが過半数を占め,それらの質問項目は様々であった。
・食物・栄養素摂取との関連を検討した研究 6 件では,いずれも 主食・主菜・副菜の揃った食事回数の多い人ほど,エネルギー,たんぱく質,各種ビタミン・ミネラルの摂取量が多く,日本人の食事摂取基準に合致していることが報告されていた
・健康・栄養状態との関連を検討した8件の研究は,一貫した結果を示さなかった。  
【結論】
・主食・主菜・副菜を組み合わせた食事は必要な栄養素の十分な摂取に関連していることが示唆された。
・健康指標との関連につ いては,縦断研究を含めたさらなる研究が必要である。
【メモ】
・「 1 日」 に何をどれだけ食べたらよいのかの目安量を示した「食事バランスガイド」が作成され,「食事バランスガイド」 への遵守度の高い人ほど,死亡リスクが低く,腹囲及びLDL-コレステロール値が低いことが報告されている。
調べた単語:「食事バランスガイド」
・1日に、「何を」、「どれだけ」食べたらよいかを考える際の参考にしていただけるよう、食事の望ましい組み合わせとおおよその量をイラストでわかりやすく示したもの

参考URL:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/eiyogakuzashi/76/4/76_77/_pdf/-char/ja


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