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とんでもない内見 #独りじゃない一人暮らし

これは私が人生で初めての一人暮らしを始めようと準備をしている時の話です。

登場人物

私 人生初の一人暮らしに向け、初の内見へ
先生 私の習い事の先生、大家さんを紹介してくれた方
大家さん 私とちょうど50違う、でもとても若くてパワフルな大家さん

noteのアカウントを作ってから、先に大家さんにいろんな話を載せて良いか聞かなきゃな、、と思って投稿を保留していたら2ヶ月経っていました😳

許可も降りたのでようやくお話できます!

私が今住んでいるお家は、都会の真ん中の閑静な住宅街。

学生の私が親からの援助を受けずに都内で一人暮らしをするには、不動産屋より誰か知り合いの力を借りよう(その方がきっと安くて良い物件に恵まれる)、そう思った。

何人かの知り合いに尋ねてみると、習い事の先生が大家さんを紹介してくれた。

「とても面倒見のいい人だよ、私もお世話になったの。かつて(習い事の)業界にいたのだけど、旦那さんを早くに亡くしてから自分で仕事を始めて、かなりの苦労人でね。とても強い女性だよ。自分の希望や状況、質問、なんでもぶつけてみるといいわよ。」

そう言われて、少しばかり緊張しながら先生と一緒に内見に来た。

でも大家さんは見当たらない。私たちも物件がどれなのかイマイチ分からない。とりあえず、とても素敵な閑静な住宅街であることだけは安心要素だった。

先生が大家さんに電話をかけてくれて、少し待っていると、

ひょこっ!
「あー、こっちにいたのかぁ〜」

「!!!、初めまして!!」

なんとも愛らしい笑顔を向ける素敵な女性。

たったこれだけの挨拶。この時点で大家さんの人柄や雰囲気に引き込まれ、8割方心が決まっていた。

うん、私この大家さんの近くに住みたい。ここにしよう。


そしていざ内見である。大家さんは最高に好きなタイプ。でも物件自体は希望にそぐわない点がいくつもあった。

あー、建物は古めか。

おっと、洗濯機外か。

大家さんがドアを開け、

「ちょっと娘が今荷物入れててさ、内見来るって言ってたのにまだ全然片付けられてなくて、荷物いっぱいだけど、どーぞ!」

(倉庫代わりなのか笑)

「お邪魔しまーす」

(おっと、、、、こ、これはwwww)

「はい、まず玄関のここは靴箱になってて、ちょっと娘の靴入ってるけど」

開けて見せてくれた靴箱にはびっしりぎっちりの靴笑

「キッチンはシンクこんだけ広くて、ここにはガスコンロ私の方で置いてあげるから、心配しなくていいよ、あと収納、これ全部ね!」

ガラッ

!!!!!!!

いや、確かに、確かにキッチンは広い。

一人暮らしサイズの小さな1Kだけど、シンクはファミリータイプの物件の大きさ、コンロも普通のファミリーサイズのやつ。


いや、すごくいいよ、理想的だよ、最高だよ!

私料理もお菓子作りもするし、やっぱり不自由なく洗えるシンクが大事。

いや、でもね!笑

何この、すごい広いキッチン収納の角から角まで、開けたらびっしり入ってる物たちwww

それもぜーんぶ、娘さんのらしい。

いや、どんな娘さんなんだろ…。先生からは、大家さんの豪快な面倒見の良さとは対照的に、すごく優しくてゆったりしてる、みたいな雰囲気は聞いたことあるけど、いったいどんだけ持ち物が多い方なんだろう。

そうして部屋へ。

「ここが部屋ね、ごめんね、荷物が本当に多くて」

!!!!!!!!!!!!

いや、待って😂😂😂😂😂

内見させる気ないやん笑

もう部屋の床に段ボール敷き詰められて、その上に大きな服屋の倉庫みたいに敷き詰められたハンガーラックとそこにかかってる大量の服たち。

部屋の両サイドにハンガーラックが横に並んでいて、真ん中が通り道のように少し歩けるようになってる。

「これはすごい😂 確かにこの量は片付けられないですよね笑」

思わず口にしてしまった笑

部屋には押入れ2つ分弱の収納があるが、そちらもどうやら物でいっぱいだ。

決してぐちゃぐちゃではない。全て整頓されて置いてある。

但し、ぎっしりと。とにかく、ぎっしりと。下から上まで。

「じゃあ次はトイレとお風呂ね。この部屋はユニットバスなんだ。」

あー、3点ユニットか…

古いし、洗濯機外だし、さらには3点ユニットか、、、

と思いながら開けられたトイレを見ていると

「中もしっかり入って見ていいからね」と大家さん。

お言葉に甘えて、じゃあバスタブの広さも体感してみるかと中に入ると、、

おっっっと!!!


ここにも、入る前には見えなかったこのバスタブの中にも、超大量の荷物😂

あのね、何がすごいって、床から天井までなの笑
しかもぐちゃっと感がないの。

圧倒はされるけど、かなり。

私は思わず

「ここにもーー🤣🤣🤣」

もう可笑しくて可笑しくて

この一室にあるだけの荷物で、私の持ち物よりありそうだなと思ってしまった。

ここにあるものは全て娘さんのほんの一部の服と靴だけなのに笑


この後は大家さんちの最近出来上がったフルリフォームしたばかり、まだ修正入るから住み始めてもいない部屋を見せてくれたり、他の部屋でお茶したりして何時間か楽しい時間を過ごし帰宅。

いやぁ、衝撃的な内見だったな。

あの荷物、私が引っ越すまでに片付くのかな。

てかいつ片付くんだろ、それまで私が引っ越せないよな。

ってか、あの荷物のせいで部屋の広さイマイチ分からんしな。

もう一回採寸行かせてもらうか。


大家さんとの初対面はこんな形の内見で幕を閉じた。

だけど不思議とね、ここに住みたい。とても安全で安心で、何より私の好きな「交流」がここにある。

挨拶の時点からそう感じて、内見前に8割決まっていた心は、

内見して
・洗濯機外だし
・古いし
・3点ユニットだし

だけど、そんなネックなポイントマルっとカバーしてしまうほど、すごく使いやすいキッチンと部屋の収納力、窓の配置、そして何よりこの大家さん

もうネタで溢れまくった内見も私のツボでしかなかったわけで、家賃は私の希望より1万ほど高かったが、私は即決した。

大家さんのお家でお茶をしている時、

「あの、ここがいいです!ここに住みたいです!」とお伝えし、考える時間や誰かに相談することもなく、引越し先が確定した。

とまぁ、こんなスタートを切った大家さんのいる一人暮らし。

もちろん引越しの時も住んでからも、たくさん面白い話があるわけで。ないわけがないでしょう。

これからもぼちぼち更新していきますので、暇つぶしにでも、よかったらよろしくどうぞ❣️

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