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TENET

『テネット』観た。

ざっくりいうと、時間を逆行して第三次世界大戦を阻止する、というストーリー。

ストーリー自体はハリウッド王道の、チームで問題を解決するというもので、映像も派手なので普通に娯楽としても楽しめると思う。

が!

そこはクリストファー・ノーラン、「時間逆行」「エントロピー」「パラレルワールド」「過去を変えると未来はどうなる?」といった、一度観ただけではすべてが理解できないような仕掛けがちりばめられている。

本作にしても、ノーランの過去の作品『インセプション』にしても、とてもスピリチュアルな捉え方もできる作品だと思う。

時間は過去から未来へと一方向に進む、というのがこれまでの常識だけど、実はそうではないのではないか?ということが物理学の世界でいわれはじめている。(文系な私には説明できないので、ご興味持たれた方はご自身でお調べください)

過去にも未来にもアクセス可能
自分の選択で未来が変わる
主役は自分

主役である自分の選択次第で未来は変わり、他者とかかわって互いに影響をおよぼしあい、しかしあくまで主役は自分なので、「自分」の数だけパラレルワールドもあるのかもしれない。

ちなみに、興行的にいうと本作はコロナの影響もあり(2020年公開)、ノーランのこれまでの作品に比べると低迷したということになるらしい。。でも、これだけの難解な内容をビッグバジェット作品として成立させられるの、すごいと思う。難解であればあるほど、一部の好事家のみならず、多くの人に届けることが必要だと思っていて。


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