クラサワ

短編エッセイをえっせえっせと

クラサワ

短編エッセイをえっせえっせと

最近の記事

忙しさの波

な、なぜこんなにっ…? というくらい忙しい時、ありますよね。 ザパーンと飲み込まれて、 気づいたら流されているような時。 最近はというと。 ややのんびりしています。 浮き輪をつけてプカプカ漂ってる感じ。 整体という仕事柄。 忙しい時はみんなが疲れてる時で、 そうじゃない時は、 疲れてる人があんまりいない時なんだ。 そんなふうに考えているんですけどね。 そうすると、暇な時を喜ぶべきかなと思ったりもするんです。 みんなが疲れてなくてよかった。 ほんとそれで何よりなん

    • 今が平成だったら喫茶店で雑誌にかぶりついていたのかな

      自宅でケータイの画面に飲み込まれそうになりながら過ごす休日。 傍らにはエスプレッソマシンで淹れたコーヒー。 テレビではなんとなく昔のドラマを流してる。 TRICKはやはり名作だ。 ただ、私は今、注意散漫だ。 ながら見をしているこの時間は、きっちり向き合って観る時間に比べて明らかに価値が低いと思う。 でもやってしまうし、このバランスに慣れてしまってもいる気がする。 これがどうだろう。 私が今の歳で、平成に生きていたら。 お気に入りの喫茶店でコーヒーを注文して、とりあ

      • 真似ごとの先にオリジナルがある

        きっとそうなんじゃないの。 そりゃもちろん、よくわかんないけどね。 そんな、まるで根拠がなく、フワッとしていて、 壁に語りかけるひとりごとのような話なんですが、 誰かの真似でもいいから取り掛かること その先にしかオリジナルはないと思うんです。 喫茶店でコーヒー片手に 「やりたいと思ってるんだけどね」 と呟く人がいる。 もし何か考えてることがあるなら ぜひ取り組んでみるのがいいと思います。 あの人の絵柄で動物を描いてみる、とか 文章をずらずら書いてみたらあの人に似

        • クリスマスツリーが好きなんです

          クリスマスなのか、ツリーなのか、 私が好きなのはどっちなんでしょう。 クリスマス柄のマグカップを愛用しています。 クリスマスの映画を嬉々として観ます。夏でも。 「クリスマス・キャッスル」が本の中のお話のような雰囲気で、温かみがあってグッときました。 小さな田舎の風景や人々のあれこれ、お城のお部屋、家具ひとつひとつまでもが、文字を追いながら想像した世界のように美しく愛らしかったんです。 そう考えると、私がクリスマスに求めているのはそんな温かみや、心に響く景色や人々の美し

          ワンちゃんのいるカフェは天才

          タイトルの通りです。 香り高いコーヒー、焼菓子、そして。 心底…癒される。ふわふわな後ろ姿。 美味しいコーヒーを頂きつつ、ワンちゃんの一挙一動に沸き立つ時間がこんなにも柔らかいとは。 この夏、中標津にあるONUKI COFFEEさんで「ワンちゃんのいるカフェの素晴らしさ…これほどか…!」と感動して、まだ3ヶ月。 浅いなりに心をブルブルいわせています。 2024年にこの気持ちを知れて良かった。 皆さんにもおすすめします。 ちなみに、 こちらのカフェは札幌のTRAI

          ワンちゃんのいるカフェは天才

          日記を書いてみようと何度思ったことか

          1日1行。書いてみたらどうだろう。 今までで一番のアイデアだな。 さすがの私でもできる気がする。 思い立ったら早いというか、 実現してみないと気が済まないというか。 じっとインターネットを見ること40分。 イギリスから日記帳を取り寄せることにしました。 届くまで3週間…? その間の日記は?と聞きたいところですが、そういうところがある性格なんですね。 5年分のその日が1ページにまとまっていて、 1日6行まで書けるやつ。 表紙もシンプルで、くすんだホワイトの布地。

          日記を書いてみようと何度思ったことか

          過ぎ去る電車を見ても何も思わない時は

          日が沈み暗くなった景色を車の窓から ぼーっと眺めていたら、 赤いライトをビョンと伸ばして 電車が遠くの方へ走り去っていった。 窓を閉めていて聞こえなかったけど、 ガタンゴトンと大きな音が鳴っていたんだろう。 東京と違ってビルはなく、 草っ原と空の間に一本ずーっと線路があって。 ノスタルジックでふと何か思い出すことが ありそうな風景の一つなのに、 特にそのくらいにしか思わなかった。 今このシーンを誰か他の人が見たら 一体なんて思うんだろう。 なんて言うんだろう。

          過ぎ去る電車を見ても何も思わない時は

          札幌は年中お祭りをやっている

          桜も落ち着いて、 緑がツヤツヤと輝き始めた大通公園を 中心部から西へ歩くと、 サーカスのように屋根の尖った 白いテントがずらーっと。 ああ、季節が変わったのだ と気付かされる、 毎年恒例のお祭りの気配。 札幌は年中お祭りをやっている。 静かで人手のゆるやかな街の印象とは反対に、 ここ大通公園はいつも賑やかだ。 次から次へと、品を変え、形を変えて、 おいしいごはんとお酒のお店を 所狭しと並べては、 なんだかんだと理由をつけて楽しむ 札幌のこの風景が私はとっても好

          札幌は年中お祭りをやっている