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名前の違和感
最初に「あいみょん」という名前を知ったのは、2年くらい前だったでしょうか。ご本人も以前Twitterのプロフィールに書かれていたように、「変な名前だな……」と思ったものですが、だんだん浸透していくにつれて慣れてきて、今はもうなんの違和感も覚えなくなりました。
「米津玄師」さんも最初はどこの文豪の爺さんやねんと思っていたのがむしろ今はなんか若者っぽい響きに思えるし、「きゃりーぱみゅぱみゅ」という字面を見ても驚かなくなりました。
SEKAI NO OWARIの「セカオワ」という略称を知ったときも、なにそれ語呂わるくね?と思っていましたが、これもいつのまにか慣れました。今ではむしろ語呂が良いのでは?と思えてきています。
自分が物心ついた頃にはすでに定着していた「ユーミン」「クワマン」「チャゲアス」「ドリカム」あたりも、かつては違和感のあるものだったのかもしれません。いずれも定着してから何十年も経っているので今さら確認しようがありませんが。
いちおう定着する前から知っていて、今やもう誰もツッコまなくなったのを確認できているのは「ボルノグラフィティ」ですね。
なんたって直訳すると「エロ画像」という意味ですから。何度も紅白歌合戦に出ているのでNHK的にももう不問なのでしょう。
とにかくインパクトのある目立つバンド名じゃないと覚えてもらえない、とのことでこの名前になったそうですが、その狙いは見事に的中したわけですね。
結果、別にエロ画像に興味があるわけでもない人たちがポルノと口走るようになり、お父さんやお母さんの前で平然とポルノと言える愉快な社会になりました。
もはやエロとは違う新しい概念として「ポルノグラフィティ」という言葉が浸透したということです。これは凄いことだ。
ということは仮に「あだるとぐっず」というアイドルグループが結成されたとして、それがモーニング娘。やAKB48並みに社会現象になればどうでしょう。
世の学生たちの口から自然に「あだるとぐっず」という言葉が飛び交うようになり、会社のお偉いさんが若い社員の気を引こうと2次会のカラオケで「あだるとぐっず」の曲を歌い、ラジオの音楽番組で「今週の1位は『あだるとぐっず』の新曲です」という楽しい社会が形成される……はずです。
いやこれはちょっと喩えが不適切かもしれません。ポルノファンの皆さま、石を投げないで……。悪意はないんです。ただわけのわからん妄想をしてしまっただけです。えー、発想を変えてみます。
いわゆる、キラキラネームと呼ばれる名前ってあるじゃないですか。難しい漢字を使っていたり、アニメのキャラクターから取ったものだったり。
現在の感覚だとキラキラしたものとして捉えられていますが、未来の世界ではたとえば「傅蛭(でびる)」という名前が今でいう「翔」くらい多くなっている、そういった可能性だってなくはありません。
逆の方向で考えれば、今の若い子で「太郎」「花子」という人は珍しいですが、昔は教科書の例題に使われるほどに一般的な日本人の名前だったわけで。
もしかしたらいつか「うん山ちんのすけ」というイケメン俳優が現れるかもしれませんし、今の感覚だと小学生レベルの下ネタにしか思えないこの名前がかっこいいものと認知されているかもしれません。
こんな世の中ですが、いつか「うん山ちんのすけ」がかっこよくなる日までは生きていようと思います。その日が来るかどうかはわからんが。
いや、ほら、今では響きがかっこいい「レッドホットチリペッパーズ」も昔は世界一ダサいバンド名とか言われていたらしいし……。
あれも直訳だと「唐辛子」だもんなあ。略称の「レッチリ」を日本語にしたら「とうがら」みたいな感じだろうか……。
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