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ぷらぷらり日記 2024.11.20 ダムパークいばきた

大阪の北摂地域にある茨木市の山間部には、安威川ダムと呼ばれるダムがあります。

2022年に完成した、かなり新しいダムです。

市民からの反対運動などのゴタゴタもあって、構想から完成までに、実に56年もの期間がかかったという曰く付き。

そのような安威川ダムの周辺に、「いばきたダムパーク」というクソデカ公園を造る計画が進行しており、一部はすでに開放されているとのこと。

なので、クソデカ公園愛好家(?)としては、これはいちはやく見学せねばならない、という謎の使命のもと、JR茨木駅からバスに乗って、サニータウンという山麓の団地の方角へと向かいます。

山間部へと進む道の入り口に位置する商業施設アル・プラザ茨木を抜けると、景色がだんだん田園地帯に変わってくる。

やがて、『マリオカート64』のヨッシーバレーみたいな曲がりくねった峠道が現れます。

かつては頭文字Dごっこやバリバリ伝説ごっこなどによく使われていた峠らしいのですが、平日の昼間な上に、現在は片車線工事中で、走り屋など1台たりともいない。夜になると、今でもシルビアやランエボが出没するのかもしれない。シルビアもランエボももう全然みかけなくなっちゃったなあ。

その峠道の先には、サニータウンの入り口である、山手台という住宅地が広がっています。

駅へと戻るバスは基本的に1時間に2本。あと、向かい側にもうひとつ駅いきのバス停がありますが、ルートが違うので注意。

「いばきたダムパーク」公式サイトによると、この茨木山手台七丁目というバス停が最寄りらしい。最寄りとはいえ、ここから徒歩38分らしいが……。

ここから更に山間部へと進むと、銭原という地域があり、茨木市青少年野外活動センターというキャンプ場がある。

太古の昔に行ったことがあるのですが、そこで生まれて初めて北斗七星を見たんですよね。当時の大学生ボランティアのYさん元気かなあ。

茨木市のこの辺りまで上ってきたのはそれ以来なので、何年ぶりなのかは、もはや考えたくない。とっくにあのボランティアの人らの年齢を追い越しちゃったよ。

誰もいねえ!

山手台という地名や、キャンプ場の近くということからわかるように、すでにこの時点で、山の中腹部です。

とはいえ、周辺は綺麗さっぱりに整地され、新しい道路ができています。左手にある白い建物はユニクロの倉庫ですが、ここもおそらく、最近になって建てられたもの。

ほとんど物流関係の車しか通らないので、道はガラガラ。通行人は私しかいない。これから本格的に開発されたら、ここに車や人が溢れるのだろうか。

なんか……思っていたよりも地味だな。

徒歩38分ということだったが、意外とそこまで歩くことなく、「いばきたダムパーク」の建物へと辿り着きました。

ホームページでは大通りを迂回するルートが紹介されていましたが、実際はロジスティード彩都というビルの横に、住宅地から抜ける遊歩道があり、そこを通れば、徒歩20分くらいで辿り着けます。

とはいえ、そもそもダムパーク自体がクソデカいので、ここはあくまで端っこ。本体(?)の安威川ダムまでは、あと10分くらい歩きます。

まだこの辺りは整備中で、ふつうに工事作業員の方がいるし、重機も動いている。あんな巨大な重機(というか、その重機を運ぶトラック)が、いかなるドラテクで峠道を越えたのか。いかに豆腐を割らずにハチロクのケツを滑らせるかよりも、そちらのほうがよっぽど気になる。

そこそこ都会の茨木市内に、こんなガチに山の雰囲気を漂わせたトンネルがあるとは。

大門寺トンネルというところの手前に、安威川ダムに沿った歩行者用道路への階段があります。

しかし、このような大きなトンネルのすぐ手前って普段はあまり見ることがないので、なんとなく不思議な気分だ。歩道がトンネル内へも続いているのを見ると、中に入って激走する車を観察することもできるということか。

夜になると走り屋のオーディエンスとかもいるのだろうか。辺りが開発されてきて、警察の見回りも強化されていそうなので、走り屋そのものがあまりおらんかもしれんが。

制限速度内でマフラーをバキバキ鳴らすシャコタンVIPカーならいそうだな。まあ、私がペーパードライバーでなくて、車を持っていて、23歳くらいだったら、週末に意味もなくここを走っていたような気がする。制限速度は守りますけど。

なかなかに絶景。

というわけで、安威川ダムです。水が綺麗だ。さすが上流だ。

残念ながら、西河原公園付近の下流のほうは……。といっても、下流も幼少期に行ったきりではあるのですが。水が汚すぎたのか、魚が死んで浮いているのを見ちゃったことがあるんだよなあ。

逆にいえば、上流の山のほうなら、魚が棲めるくらいのレベルの水質だったということか。今でもこの辺りなら、底のほうで泳いでいるのかもしれない。ポイ捨てなどによって、川が汚れないことを願う。もちろん釣りも禁止。

正面の建物がなんなのかは不明。

安威川ダムに架かる橋。欄干が石造りで、城下町ふうになっている。そもそも茨木市の中心地は、茨木城の城下町として発展した、という経緯があり、市内には城跡が10個くらいあるそうな。知らなんだ。

なんとなく要塞っぽくてかっこいい。

クソ長い階段を下りて、下からダムパークを見るとこんな感じ。ちなみに、なぜクソ長い階段を下りたかというと、階段の下にしかトイレがないからです。本当にクソ長いので、上る前はトイレを済ませてから臨みましょう。クソ長いので。

それはそれとして、下から見るとダムの基本構造がよくわかります。今後のこの地域の小中学生の社会科見学スポットになるのかも。

50キロまで出せるのか。

まあ、まだ開発途中なので、こんな感じで終了です。いちおう、もうひとつのエリアがあるのですが、アクセスがめんどくさいので今回は断念。目下のところ、エリアを結ぶ吊り橋を建設中だそうだ。

さて、バス停のほうに戻るか。本当に誰もいねえ。つーか、まさか茨木市内で地平線を見るとは思わなんだ。

しかし、これのトミカは持っていなかった。

おまけ。ふつうの消火栓ですが、消防車の形状が気になる。

これは……、昔トミカにあった日産ディーゼルはしご消防車(1987~2009年に発売)だ……。つまり1980年代のモデルである。今このタイプの消防車を見ることはなかなかない。

余談だけど、小学生の頃、防災ポスターのコンクールで入賞したことがあるのですが、別にそれは絵が上手かったではなく、みんな1台の消防車を大きく描いていたのに、自分だけ3台の消防車を描いたからです。家にあった消防車のトミカすべてを学校に持ち込んで、それを見ながら描いた。

近くに茨木湯という銭湯があり、閉業後はカフェになっていたらしいが、残念ながらカフェも閉店。

おまけ2。せっかくなので、茨木城の跡地でも見るかと。

JR・阪急の各駅どちらからでも徒歩10分くらいかな。茨木小学校と繋がっています。まあ、この門も復元されたものなので、さほど風情は……。

周辺の道路は、おそらくかなり昔からの街道が残っているので、むしろそちらのほうが風情がある。

この巫女さんが回転する。

おまけ3。おみくじガチャ。巫女さんのデザインが2000年代前半のギャルゲーっぽい。これを見た瞬間にそんなことを思う時点で、もう煩悩に支配されている。

仏教においては、愚痴は無知の顕れとされるが……。

おまけ4。ああ、うん、確かにまあ……。いやしかし、ハサミがないと現代社会はやっていけん。

愚痴というのは、仏教では自己中心的思考から起こるものだとされており、漢字のとおりに愚かで痴れたものとされ、克服するべき煩悩のひとつだと云われていますが……、いや、しかしなあ、……。もうこれが愚痴になっておるな。

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ぷらーな
サウナはたのしい。

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